Breaking World #9
ヒナタ王国から帰って来てから数日後…
〇〇達は特訓の日々を送っていた。
〇〇:ふぅ…
咲月:どう?
〇〇:まだまだ…
この闘いは俺が"鍵"なんだから…
咲月:でも無理は…
〇〇:わかってる。梅澤さん!
もう一本お願いします!!
美波:うん!
カキーン
美月:〇〇くん…ヒナタ王国から帰って来てからなんか変じゃない?
咲月:はい…
美月:どうしたんだろう…
咲月:多分…飛鳥さんのことだと思います。
美月:お姉さんのことか…
咲月:恐らくこのまま行くと…
闘うことになるから…嫌なんだと思います。
美月:そりゃ…自分のお姉さんだからね。
咲月:今ああやって特訓に打ち込んでるのもそれを忘れたいんじゃないかな…
美月:でも美波に聞いたけど
今は8人相手に1人で勝つらしいよ?
咲月:どんどん強くなる…。
美月:私達も頑張ろ!
咲月:はい!
ーー
その頃、麻衣と真夏、美玖は元帥の間にいた。
美玖:ここでハートレスの情報を
調べてるんですね…
真夏:そ!
美玖:どうやってやってるんですか?
真夏:この世界の地図にこの石をかざすの。
真夏は黒い半透明の石を取り出した。
真夏:こうやって動かしてハートレスの気配を感じると光出すの。
ピカァ
真夏:こんな風に…ってええ!
麻衣:光ったってことは…
美玖:ハートレス!?
ーー
女王の間…
麻衣:次に行ってもらう場所が決まりました。
真夏:次は…ゲルマ帝国。
真夏は地図でその場所を指す。
美月:そんなに遠くはないね。
麻衣:ゲルマ帝国はノギ王国と
昔から友好関係にある。
だから事情を説明すれば
協力してもらえるかも!
真夏:石の反応はこないだの
ヒナタ王国の時より薄い…まだ間に合うかも!
麻衣:ということだから急いで向かって!
美波:はい!
ーー
ガムシップ船内…
咲月:ゲルマ帝国か…どんなとこだろ。
〇〇:…。
咲月:〇〇?
〇〇:ん?あぁ、そうだな…
咲月:飛鳥さんのこと考えてたでしょ?
〇〇:い、いや?
咲月:絶対嘘。深刻な顔してたし。
〇〇:…。
咲月:飛鳥さんなら大丈夫!
あんないい人だもん、
絶対に味方になってくれる。
〇〇:そう…だよな。
咲月:とにかく!
今はプリンセスを助けないと!
〇〇:ああ。
ーー
美月:うわ〜すっごい森。
〇〇達はガムシップを近くの森に停め、
帝国を目指していた。
美波:でも前の時と違って荒れてないね。
咲月:まだハートレスは
現れてないんですかね…。
美波:反応が薄かったってことは
まだ被害は出てないかも。
美月:少し急ごっか。
ーー
ゲルマ帝国、城前…
騎士:待て!何の用だ!
美波:私達、ノギ王国からやって参りました。
この度王女様にお伝えしたいことがあり
参上した次第です。
騎士:ノギ王国…わかった。
別のものに連れて行かせる。
ーー
女王の間…
騎士:女王様!
ノギ王国よりの客人をお通ししました!
??:通せ!
騎士:はっ!
ギィィィ
美波:お初にお目にかかります。
ノギ王国より参りました。
騎士団長の梅澤美波です。
美月:同じく筆頭魔導士、山下美月です。
咲月:菅原咲月です。
〇〇:齋藤〇〇です。
??:よくきたね!私は生田絵梨花!
いくちゃんでいいよ!
美波:は、はぁ…
??:姫様!
客人への言葉遣いはちゃんとして下さい!
絵梨花:えーいいじゃん、史緒里ちゃん!
史緒里:もぅ…。あっ!失礼しました!
私、執事の久保史緒里です!
美月:ど、どうも…
絵梨花:それで?どうしてきたの?
美波:今この世界でハートレスと
言われる異世界の者が現れています。
絵梨花:ハートレス…
美波:その原因は"世界の扉"が開かれた事に
あります。その扉を開けた者達によって
世界中のプリンセスが攫わられてます…
史緒里:なっ!?
美月:ちなみに絵梨花さんの手には
三角の紋章はありますか?
絵梨花:うん!あるよー!
絵梨花は手の甲にある紋章を見せた。
美波:それで急な事で申し訳ないのですが…
ノギ王国へ来て頂けませんか?
史緒里:えっ!?
美波:今そのハートレスに対抗する為の
手筈を整えてます。
その為に来て頂けませんか?
絵梨花:うん!行く!
史緒里:姫様!
絵梨花:いいじゃーん!
史緒里:貴女はこの帝国の女王!
勝手に決められても困ります!
絵梨花:でも世界の危機だよ?
だったら行かないと!
史緒里:しかし…
美波:今ノギ王国にも
1人プリンセスがいます。
その方を守る為に警備を強化しています。
それにここにいるとハートレスの襲撃を
受けます。
この国が荒れる事に…
絵梨花:ねっ!この帝国の為にも、
この世界の為にも行く!
史緒里:…。
バタン!
騎士:姫様!!
絵梨花:どうしたの!?
騎士:森の方より、謎の大群が押し寄せてきます!
咲月:もしかして…
〇〇:ハートレス!?
美波:みんな!行くよ!
ーー
美月:うわ〜いっぱいいるわ〜
キキーッ!
森の入り口にくるとハートレスの
大群が押し寄せて来た。
絵梨花:何!?あれ!?
美波:あれがハートレスです!
史緒里:あれが…
美波:史緒里さん!姫様を安全なところへ!!
史緒里:わかりました!
絵梨花:みんな!気をつけてね!
絵梨花と史緒里は城の方へ向かった。
美月:よしっ!
美波:みんな!いくよっ!
咲〇:はい!
4人はハートレスの大群に向かって行った。
to be continued…
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