駆け抜ける坂道　Sector14

駆け抜ける坂道　Sector14＜黒の衝撃＞

ランエボとのバトルから数日…

菅井はショッピングモール内の
アクセサリーショップにいた。

菅井：ええっと…。

？？：友香！？

菅井：ん？

菅井が振り返ると…

菅井：あかねん！？

茜　：友香！久しぶり！！

菅井：久しぶり～！中学生以来かな？

――

2人はカフェに入り、話をしていた。

菅井：にしてもほんと久しぶり！元気にしてた？

茜　：うん！友香は最近どう？

菅井：楽しくやってるよ！
　　　友達も先輩もいい人ばっかりだし。

茜　：大学どこだっけ？

菅井：櫻学院大学だよ。

茜　：…！？。そうなんだ…。

菅井：どうしたの？

茜　：ううん！何でもないよ！

菅井：そっか。

茜　：ところで…彼氏できた？

菅井：え！？で、出来てないよ！

茜　：へぇ～笑　
　　　じゃあなんでペアアクセ探してたのかな～笑

菅井：えっと、その～…。

茜　：ふふっ笑　ごめん、からかい過ぎた笑

菅井：もう…。

茜　：ところで車乗ってるの？昔好きだったよね？

菅井：うん！下手くそだけどね。
　　　でも今は先輩とか友達とかに教わってる！

茜　：へぇ～。　
　　　…ねぇ？今度一緒に走らない？

菅井：あかねんも乗ってるの？

茜　：うん！いいかな？

菅井：大丈夫だとおもうよ！みんないい人だし。

茜　：ほんと！？じゃあよろしくね！

――

櫻神峠の頂上…

茜　：初めまして！守屋茜です！

森田：森田ひかるです！ひかるって呼んで！

田村：田村保乃です！保乃ってよんでや～

土生：土生瑞穂で～す。

○○：神本○○です。よろしく。

森田：ねね！茜ちゃんの車って…このRX-8？

茜　：そうですよ！

田村：速そ～

菅井：あかねんってこの峠走ったことあるの？

茜　：ううん。前に一回だけかな。

森田：じゃあまず一緒に走ろう！○○くんも！

○○：またバトルになりません？

森田：その時はその時！

○○：はぁ～。

森田：ね！行こ！

茜　：はい！

○○：わかりました。

森田：よし行くよ！

○○：守屋さん慣れてないんですから
　　　ペース考えてくださいよ。

森田：わかってる！

ブン、ブーーン…

菅井：ひかるさんって本当に走るの好きですね。

田村：ほんまやな。

――

3人は森田・守屋・○○の順に走っていた。

森田：なかなかついてくるね。

○○：うまいな…。

茜　：“まず”はここに慣れないと…。

――

小林：黒のRX-8？

理佐：そう。

小林：それがどうしたの？

天　：ここ最近櫻神峠にちょくちょく出るんだって！

小林：ふ～ん。でもそれだけならなんでもないでしょ。
　　　珍しい車でもないけど。

理佐：それがすごい速いらしいの。

小林：へ～。

天　：見た人の話だと○○さんと
　　　互角…それ以上かもって人もいたよ。

理佐：そんな人が急に現れるって…。

小林：何かあるね。

天　：もしかして…。

小林：“櫻神峠の白い彗星”を追ってきたのかもね…。

――

キキーッ…

茜　：ふぅ～…。

森田：茜ちゃん速いね！

○○：ほんと、後ろから見ててもうまかったよ。

茜　：ありがとう！ここの峠面白いね！

森田：よし！もう一本行くよ！

○○：もう5本は走ってますよ…。

森田：いーいーかーらーはーやーくー！！

○○：わかりましたよ…。

茜　：私は少し休みます。

森田：じゃあ○○くん！本気で来て！

○○：はいはい。

ブン、ブーン…

菅井：あかねん！どうここは？

茜　：楽しいよ！でも神本くんとひかるさん速いね。

菅井：まぁあの2人はね。特に神本くんは別格。

田村：なんてったって
　　　“櫻神峠の白い彗星”って呼ばれてるからな～。

茜　：えぇ！？

菅井：どうしたの？

茜　：ううん。あっ！
　　　もしかして～その“白い彗星”くんに
　　　友香は惚れてるんだ～笑

菅井：ふぇ！？

田村：ふふっ笑　そうなんよ～

茜　；もしかしてこないだペアアクセ
　　　渡そうとしてたのって…。

菅井：ちょっ、あかねん///

田村：なになに～？その話？笑

土生：あかねん！詳しく！笑

菅井：み、みんなまで///

――

○○：守屋…茜…。守屋…もしかして…。いや、まさか…。

森田：やっぱり速いよ…。

――

小林エンジニアリング…

保乃：すいませ～ん、オイル交換お願いしま～す。

小林：は～い…って保乃か。

――

小林：そう言えばさ、最近話題の車って知ってる？

田村：話題の車ですか？

小林：そう。黒のＲＸ－８。

田村：え！？

小林：何か知ってるの？

田村：こないだゆっかーの連れてきた友達が…
　　　黒のＲＸ－８でした。

小林：本当！？

田村：はい…。

小林：○○くんとは何か話してた？

田村：いえ…。でも○○くんが
　　　“櫻神峠の白い彗星”って知った時、
　　　すごい驚いてました。

小林：なるほど…。だとしたら目的は○○くん…。

田村：何かあったんですか？

小林：私も聞いた話なんだけど…。
　　　そのＲＸ－８…、○○くんよりも
　　　速いかもしれないらしい。

田村：えぇっ！？

小林：おそらく早いうちにバトルが始まるかも…。

田村：勝てますかね…。

小林：私も実際に見たわけじゃないけど…

　　　厳しいバトルになりそう。

田村：○○くん…。

――

街のカフェ…

菅井：どう？あれから結構走った？

茜　：うん！

菅井：あかねん速いからな～

茜　：これならゆっかーの
　　　“愛し”の○○くんにも追いつけるかな？笑

菅井：ふぇ！？

茜　：ふふっ笑　でも好きなんでしょ？

菅井：う、うん///

茜　：確かにかっこいいもんね～。
　　　私も狙っちゃおうかな～

菅井：だ、だめ！

茜　：ほんと○○くん大好きだね笑

菅井：う、うぅ…。

茜　：ふふっ笑　
　　　ところでさ…ちょっとお願いがあるんだけど…。

菅井：お願い？

茜　：うん。あのね？

“櫻神峠の白い彗星”、
神本○○…土田〇〇くんとバトルさせてほしい。

菅井：えぇっ！？

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