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ムゲンダイナVMAXデッキレシピ

どうも、初めての方は初めまして、ロクサスと申します。

早速ですが先日ムゲンゾーンのリストが正式に全公開され、ジュナイパー等未公開分で話題になったカードもありましたね。

今回の記事ではリスト公開前から話題になって、私自身もTwitterで仮組みしていたムゲンダイナVMAXのデッキを最新版で公開したいと思います。


1.ムゲンダイナVMAXについて

公式から事前に公開されていたパックの目玉であり、かつての環境デッキであったメガレックウザとスカイフィールドを足したようなテキストと後述するサポートカードの充実から環境に食い込むと予想されているカードです。

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340という安定して1回以上受けれるHPと2エネで最大30×9の270ダメージ、三神には僅かに及ばないもののVMAXでないポケモンはほぼワンパン可能というとんでもないスペックのカードですね。

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おそらく元になったであろうカード達、ムゲンダイナ公開当時はこれらを知っているプレイヤーから効果が1枚に圧縮された事を驚かれていました。


その他にもシェイミEXみたいなテキストのクロバット、サンダーっぽいフーパ、コルニっぽいネズ、鍛冶屋っぽいローズ等かつての強カードのリメイクと思しきカードも同時公開され、ほぼ間違いなく環境入りするだろうと言われています。(元カードは枚数も多いので割愛)

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クロバットV、流石にシェイミの反省からかターン1制限が付きましたがそれでも無償リーリエは十分インチキですね。

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抵抗力の代わりにHPと打点が+10されたサンダーっぽいフーパ、硬すぎるVMAX相手にエレキパワー無しでどこまで立ち回れるのか。

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地味にエネルギーの色指定が無いネズさん、デンジといいコルニといいこの手のサーチカードは毎回強いですね

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汎用っぽく刷った事と鍛冶屋が強かった代償からか重いデメリットが課せられたローズ委員長、それでも採用可能なスペックではありますが。


2.強み、弱みと環境へのアプローチ

このデッキの強みとしてはシンプルに「圧倒的な押し付け性能」です。
前述の通り高いHPのおかげでリザードンVMAXすら殴り合いで十中八九勝てる圧倒的なスペックの押し付けが魅力ですね。
下手なV、GXや非Vは間違いなくワンパン、耐久面も耐えやすい上に逃げや回復を絡めることで確定数をずらしやすいです。
総じて真正面での殴り合いは現状最強クラスのデッキでしょう。

逆に弱みとしては「搦め手や選択肢の少なさ」でしょうか。
ムゲンダイナの特性を生かす都合上が悪タイプ以外のポケモンをデッキ構築に組み込みにくく、今弾収録のジュナイパーに関してはフーパが草弱点なこともあり出されると1枚で積みかねないです。
そのほかにもベンチが広がるためファイトアローンのケケンカニ、お手軽青天井のズガドーンや低HP高打点のマッドパーティ等不利な相手は見た目以上に多いです。
ドローソースをほぼクロバットに依存しているのでベンチ狙撃、ばら撒きの類も刺さりやすい点も注意です。

上記を踏まえた上で環境へのアプローチとしては「特にVMAXやTAG等の大型に対して強い速攻寄りデッキ」という立ち位置かと思います。特に選択肢の少なさは構築でも補えないほど致命的な為、強みを延ばし、対策デッキは当たらないことを祈るしか無いと割り切った方がいいと思います。


3.デッキレシピ

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シンプルにムゲンダイナをエースにジグザグマ、フーパで打点の隙間を補う構築ですね。色々軸の案はありますが、これがやはり一番分かりやすいと思います。
ポケモンは手札がダブつきにくいようムゲンダイナ以外の進化は採用せず、トラッシュに送るのではなくある程度使いまわせるようサポートは博士ではなくマリィを採用としました。


4.各種カード解説

※新カードは上の話題で概ね載せているのと記事が長くなるため画像は割愛しています。


ポケモン枠 - 20

ムゲンダイナVMAX - 4
 人によって好みがあるとは思いますが、バトル場+ベンチで1体づついると立ち回りやすい点やタッグコール、ウルトラスペース等のサーチ手段もない為4枚積みです。

ムゲンダイナV - 4
 基本的にあまり戦うことはないですが、後攻1ターン目のパワーアクセルによる加速補助やデスカウントGXへの繋ぎが出来ることは意識しておいた方がいいと思います。

クロバットV - 4
 ターン1の為見た目ほど大暴れは出来ないですが、悪タイプのたねがベンチに並べて有効なポケモンが少ないことやジラーチ、デデンネ等を採用出来ない枠を補う為4枚採用。

イベルタルGX - 1
 VMAX同士におけるサイドレースの優位性や、ザマゼンタ等のピンポイントなメタへの対策枠、同じような枠にヤミラミVがいるが、即動ける点やGX権を消費できる点を踏まえてこちらを採用。

フーパ(ムゲンゾーン収録) - 1
 バトル場で眠りこけてるジラーチやHPの少ないVMAXへのトドメ担当、低エネで確実に仕事出来るが純粋な打点としては厳しい為1枚。

ガラルジグザグマ(かんしゃくヘッド) - 4
 デスカウントGXの元、三神への詰めの10点が主な役目だがこのデッキでの打点加算手段が少ないことやとにかくベンチに数を揃える前提からとにかく使いまわすため4枚採用。

アブソル(あくのはき) - 2
 ボードジラーチやふうせんへのメタカード、普通にたねポケモンへのプレッシャーになるため置くだけで地味に仕事出来る名カードだが、こちら側への直接的な恩恵はそこまででもない為抜くのもあり。


グッズ枠 - 18

リセットスタンプ - 1
 相手の手札を能動的に減らせる切り返し枠、もう1枚くらいあってもいいが枠の都合上1枚に。

クイックボール - 4
 たねポケモンをとにかく並べるので4枚必須、「手札に加える」なのも各種出した時効果を使えてよし。

回収ネット - 3
 ジグザグマを手軽に再利用出来るカード、肝心のムゲンダイナやクロバットには当然使えない為枚数自体は好みの分かれる部分だが生き残ったフーパやバトル場に出てしまったアブソルの事を考えこの枚数に。

スーパーボール - 4
 ムゲンダイナVMAXへのアクセス手段兼5枚目以降のクイックボールとして採用、不安定なカードなので採用自体好みの分かれるところではある。

ポケモンいれかえ、ふうせん - 2、2
 状態異常対策、殴られたムゲンダイナを下げる、デッキに最初のバトル場の安定択(ジラーチやボルケニオン)が無くポケモンが多い点から採用、エスケープボードやナイトシティ等選択肢は多いのでメタや好みと応相談。

ポケモン通信 - 2
 このデッキ唯一のムゲンダイナVMAX確定サーチ手段にしてクイックボールに次ぐ確定サーチ、とはいえ並べたいポケモンをデッキに戻すため不用意に使いすぎないよう気を付けたい


サポート枠 - 10

ボスの指令 - 3
 使いたい場面、避けたい相手がどうしても多いのでやや多めの採用、クロバットのおかげでドローとサポートの両立も行いやすく弊害も少ない。

ネズ - 3
 エネルギーの指定なし、ポケモンの指定も悪タイプだけと何もかもの条件が緩すぎるカード、とはいえ単純なアドバンテージの枚数が多いわけではない為3枚。

マリィ - 4
 クロバットのおかげでドローソースに博士の研究を回さなくても何とかなり、相手の妨害を行える数少ない要素の為4枚採用、とはいえドロー枚数の少なさは気になるためシロナ、博士の研究あたりとそれぞれメリットを考慮しつつ入れ替えても構わないと思う。


スタジアム枠 - 2

ブラックマーケット◇ - 1
 機能すればサイドレースのプランを崩せるため採用、強そうな場面に限って返しのターンで割られるまでがテンプレ。

無人発電所 - 1
 ブラックマーケット含め混沌のうねりを採用してる案が多いが、個人的にはプリズムスター系統を除き「張られて困るスタジアム」が少ないことからこちらにデメリットが無くデデンネやミュウミュウに刺さるタイミングのあるこちらを採用、そらのはしらやフラダリラボ等でも構わないのでスタジアム枠はわりと好み。


エネルギー - 10

基本悪エネルギー - 7
 ムゲンダイナを確実に動かしたいためこの枚数、特殊エネと枚数は応相談だが個人的には特殊エネのメタを嫌って基本多め。

ハイド悪エネルギー - 1
 逃げサポートだがネズでサーチできる事、そもそも逃げ目的で張る動きがあまり強くないため1枚、特殊エネへのメタを気にしないなら枚数を増やしてもいいと思う。

キャプチャーエネルギー - 2
 ネズをエネルギーとポケモン2枚に変換出来る魔法のカード、とにかく展開を重視したいこのデッキとの相性は良く、ポケモン側の要求エネが無色込みでもあまり邪魔にならない為増やすのもアリ。


5.不採用カード(採用検討カード)

ヤミラミ(ほりさげる)
 割と最後まで採用を迷ってたカード、悪タイプでほぼ唯一単独でドローに干渉出来るのだが、1枚だけな上にトラッシュを生かせるギミックが無い為不採用。

ヤミラミV
 イベルタルに比べて初動が遅い為不採用、ポテンシャルはあるがダメカン6個は乗ってないとムゲンダイナの火力も上回れない。

イベルタル(くつがえす)
 ハイド悪エネルギーや各種いれかえを採用可能でこのカードを使う理由がいまいちだったため不採用。

アローラニャース(おはらいばこ)とあとだしハンマー
 疑似ドローエンジンとしては優秀なものの、性能が相方に依存する都合デッキスロットの圧迫が激しすぎるのと、予算度外視しても入手性に難があるので流石に不採用、持ってたら検討してもいいのかも?

アローラペルシアンGX
 一部の相手に滅法刺さるメタカードだがそこまでして倒したい相手が思いつかなかったので不採用。

マニューラGX(及び悪バレット系)
 最初はこちらで考えていたのだが、レッド&グリーンを絡めた初動以外が悪タイプしか使えない為弱く、デッキスロットを圧迫するため不採用。

ブラッキー&ダークライGX
 ザマゼンタケア、デデンネへのプレッシャー、鬼のような性能のGX技と利点も多いのだが、不用意に出せばボスの指令やグレートキャッチャーで負け、エネルギーもそのままでは重すぎて足を引っ張りかねない為不採用。

ダークライ◇
 毎回使われそうで使われないカード、ましてやこのデッキだと2エネ要求でしかないムゲンダイナに張った後棒立ちするしかない為役割が薄い。

ダート自転車
 ポケモン通信あたりの枠に採用してる人は多い、があまり枚数を作れなかったのとどこまでいってもデッキ圧縮で直接的な回転率には直結しないと考えたが採用自体はどんどんして構わないカードだと思う。

ターボパッチ
 ローズとか中心の構成ならアリかもしれないけど結局はただの運頼りなので個人的にはあまり・・・。

エスケープボード(逃げ補助類)
 前述の通り私はこちらを選んだが他のカードが一概に弱いわけではないので応相談、しかしムゲンダイナもフーパも逃げ2なのは注意。

ふつうのつりざお
 必要なポケモンは枚数自体を多めに取っているのでデッキに戻してまで使う事があまりないと判断したので不採用。

タッグコール(タッグサポート系)
 マニューラGXやブラッキー&ダークライGX不採用の状態でも取りたいようなカードが無かったので必然的に不採用。

ツールスクラッパー
 実用性と枠を天秤にかけた際枠が無さ過ぎた、出来れば1~2枚採用したかったが仕方ない。

退化スプレーZ
 ムゲンダイナVMAXとのコンボが話題になったがムゲンダイナVMAXが場に1体かつデッキに戻しても支障のない場面がピンポイントすぎる上にベンチを広げていると過剰にトラッシュしなければならない為不採用。

クチナシ
 デッキ枠が無い、他に優先したいサポートがある、退化スプレーZと同様ムゲンダイナを引っ込めて特性を消すことで疑似回復が出来るがそんなトリッキーな動きをしてる暇はないし入れ替え先も採用していない、色々惜しいカード。

博士の研究(各種ドロソ)
 こちらも前述の通り好みやプレイングに左右されるためどれが正解という話でもない、それぞれメリットとデメリットがあるのでお好み。

とりつかい
 個人的に注目したいカードだったがこのデッキでわざわざ入れ替えとドローを両立する必要が無かったので不採用。

ローズ
 切り返しや速攻展開では圧倒的なスピード感を誇るもののデメリットが重すぎる、かなり好みの分かれるカードだと思う。

汎用スタジアム
 正直対プリズムスター枠を主な想定としてる為「入れる必要は多分あるが何でもいい」といったレベルなので好きなカードを計2~3枚入れるくらいの認識でいいと思います。

ウィークガードエネルギー
 環境に闘タイプが居ない為不採用、重く見るなら入れてもいいカード。


6.動きの基本と想定されるマッチアップ

動き自体はシンプルなデッキなので基本的に「強いベンチを速攻で作る」「とにかく相手が動けなくなるまで継続して殴り続ける」の2点を意識すればいいと思います。
基本的にムゲンダイナVMAXで制圧し、イベルタルGXやフーパでサイド差を広げ、ジグザグマで詰めていく形になるかと思います。
いくつか注意点としては
・1ターン目にベンチを無計画に埋めすぎるとムゲンダイナVMAXにつなげなかった際、クロバットVが出せなくなる事。
・後攻1ターン目はムゲンダイナVのパワーアクセルの加速を狙うと先行の動きに追いつきやすい。
・耐久、火力共に優れるがエネ加速もなく殴るのに2エネかかる。
あたりでしょうか。
以下、環境で想定される(であろう)マッチアップです


三神ザシアン 有利
オルタージェネシスのタイミングで三神を落とす事が出来れば優位に立てます。とにかくジグザグマで三神を削りましょう。
基本的にアルティメットレイを打たせない、エネ供給を絶つことを第一とすれば比較的通しやすいマッチアップですね。

ピカゼク 有利
先行2ターン目にエネ付きムゲンダイナVが落とされなければほぼ勝ちのマッチアップです。
殴っているだけで火力も耐久力も圧倒的な差で押し切れるので、後攻1ターン目のパワーアクセルとタンデムショックによる麻痺ループにだけ気を配りましょう。

ドラパルトVMAX 有利
弱点の為火力で簡単に押し切れます。ベンチが倒れ過ぎないよう広げ方や回収ネットの使い方にさえ最低限気を付ければ負けないはずです。

マルヤクデVMAX 若干有利
基本的には有利ですが青天井と高耐久による溶接工連打からのワンパンがとにかく怖いです。
出来ればボスの指令で溶接工入りマルヤクデVを処理する、マルヤクデVMAXの攻撃をフーパやイベルタルGXで受け流す等とにかく速攻で3-3を取られる負け筋を作らないことを意識したいです。

リザードンVMAX 有利
基礎打点が300の為ワンパンされにくく、殴り合いで上を取れれば有利、後手でもイベルタルGXやフーパで倒せれば有利の為比較的分かりやすい対面かと思います。

ミュウミュウ(レッドパーフェクション)、レシリザ 有利
ピカゼク以上に恐らく相手しやすいマッチアップ。
相手のメインアタッカーが最大打点+ジグザグマでワンパンかつ、搦め手の無い相手なのでかなり対面しやすいはず。

パルスワンV 有利
青天井勢の為少し怖いものの、エレキパワーやターボパッチ等が暴れなければ順当に3体倒して勝てる・・・はず。

ズガドーン(火の玉サーカス) 不利
青天井の非Vであり、こちらが非Vに対する有効打を搭載していないので積みに限りなく近いマッチアップです。
マリィとリセットスタンプで止まる事を祈ってください。

ジュナイパー(みつりんめいさい) 積み
このカードに対する有効打は捨てています、大会なら当たる前に三神やドラパルトに倒されてるかポーカーレベルの事故でも祈るしかないです。


7.まとめ

いかがでしょうか、noteでのデッキレシピ公開は初であり、私自身競技レベルの上位プレイヤーではない為未熟な点等あるかと思われます。

まだまだ大会が開かれず、カードゲーム市場の厳しい最中ではありますが、是非こういったnoteでの考察やDiscord上での対戦、PTCGO等の場で盛り上がっていく話の種として、少しでも皆さんの参考になれたなら幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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