見出し画像

自分たちのドイツでの挑戦

こんにちは。今日からnoteを始めるにあたって、まずは自分たちが運営しているRaumについてお話ししたいと思います。

Raumは、ドイツのデュッセルドルフにあるペンペルフォートというエリアに自分の盟友、友野と一緒に立ち上げた、海鮮丼カフェ(!)です。



お店の名前Raumの由来ですが、ドイツ語で“空間”を意味する言葉から取りました。自分たちの名前にも由来していて、“何でもできる空間”を目指して名付けています。

お店を始めたきっかけは、友野の“自分が大好きな黒糖ミルクコーヒーがドイツの方々にどう感じてもらえるのか試してみたい”という想いからスタートしました。ここまでドイツで生活に溶け込んでいるコーヒー。ドイツの方々が知っているコーヒーと一味違う、甘いだけではない黒糖の味がどう彼らに響くのか。それを試してみたかった。

その彼女のアイデアに賛同し、一緒にやってみようと始めたのがきっかけです。ただ、コーヒーだけでは売上を安定させるのが難しいと考え、どんぶりをメインにすることに決めました。

丼は僕自身も友野も大好きで、僕が料理人としてこれまで培ってきた経験を活かし、海鮮丼やローストビーフ丼をメニューに取り入れました。さらに、ビーガンの方のために麻婆豆腐丼も提供し、最近では新たにチーズ牛丼もメニューに加えることに。


お店は小さな38平米の空間ですが、メニューを4品に絞り込んで運営しています。ドイツのお客様はお気に入りの一品を見つけるとそればかりを注文する方が多いので、こうしたシンプルなスタイルでも十分に支持をいただいていると思っています。



Raumの物件探しは苦労しました。まる一年くらいかかったと思います。

前回自分でお店をやっていたときは不動産屋に手数料や礼金を多く支払って見つけたものでした。このRaumは不動産屋を通さずに、アプリなどで何件も内見をして何とか契約に至った物件です。

最終審査まで進んで、「ほぼ君に決めたよ、決まったら連絡する」と言って、その後まったく音沙汰がなくなる。そんなことを何度か経験しながらの契約でした。

この店は元々ビールの小売店だったので、店内の渋い雰囲気をそのまま活かしています。木のぬくもりが感じられる内装は、重厚感がありつつも居心地の良い空間を演出しています。と、言いつつただお金とモチベーションがなくて内装まで気にしてる暇がないというのが事実です。



これまでRaumでの成功体験として印象的なのは、日本のイベント「JapanTag」、「Dokomi」での出店です。自分たちで計画して、運搬も設営も全て自分たちでやるというのは初めての経験でしたが、売上としてはしっかり結果を出すことができました。

雨の予報で、売れ残れば大損害という普通なら博打と取れるような状況でもリスクをできるだけ管理して挑戦し、成功まで導けたことは僕たちにとって大きな自信になりました。


今後の目標としては、デュッセルドルフ中心部にもう1店舗オープンすることを目指しています。2025年中には実現したいと考えています。そして、ただの日本食ではなく、本物の日本の味を提供するお店として、ドイツや海外に広がる日本食風のお店と差別化を図りたいと思っています。そのためには、料理人としてだけでなく、経営者としてバイトの方でも質の高い料理を提供できるシステムを作り、店舗を増やしていく必要があると感じています。

Raumに来てくださるお客様には、「居心地の良い空間だったな」「こんなに美味しい料理がこの値段で食べられるなんてお得だな」と思っていただけるよう、また小さな幸せを皆さんにお届けしていけるよう、これからも精進していきます。

これからもRaumを応援していただければ幸いです!どうぞよろしくお願いします。

いいなと思ったら応援しよう!

吉田誠
よければ応援お願いします!いただいたチップは必ずアメリカに進出した時の準備金に使わせていただきます。