君の星創世記

「どれくらい好き?」って聞いてくるから
「宇宙一好き」って返した
「どういう意味?それどれくらい?」って聞いてくるから 今からそれを説明するよ

深い 深い闇の中にいて いつも一人ぼっち
淋しくなった だから光が欲しくなって
心のマッチ 火をつけたら大爆発
そしたらそこにキラキラが降り注いだ

真っ暗に僅かながら光が灯り始めて
そこに君という輝きが産まれたから
神=0という概念になろうとした
1週間だけ待ってね 惑星を今 作るから

1日目
デートして光の下 笑顔が見たい
そして抱き合ってキスをして その肌に触れて
手を繋いで歩く時は明るくして
くっついて寝る時は暗くしとこう
だから 昼と夜を創るよ

2日目
それにしても殺風景過ぎて 生活感がないなぁ
飽き性だから 「もう帰る」とか言いそう
こりゃヤバそうだから とりあえず綺麗な景色見せたくて 空を創った

3日目
それを見せる為に デートコース考えないと
大地を創って ドライブしよう
好きな音楽かけて
そして 海で泳ごう あ!海も創りましょう
彩とりどりの 花束も創りましょう

4日目
泣き顔 笑顔 怒った顔も 全部大好きなんです
そこに似合う色彩を足したら もはや最強です
色んな景色も楽しめる 渾身の作品
次は 太陽と月と星を 創っておいたよ

5日目
深い 深い 海の闇を漂う
ラインが見える程度に 太陽も手を貸す
そして 少しのサプライズ 魚ってやつを創ったから 一緒に泳いでみて

世界中が味方するよな 限り無く透明に近いブルー
そこに空を舞う存在 ね?いつかあんな風に飛びたいと思うでしょ?
あれはね 最高傑作 鳥って言うんだよ

6日目
そして遊び疲れてお腹が減った
動物達が 演奏会を開いて
星座の数だけメロディーが鳴り響く
出てきた豪華メニュー 栄養満点フルコース
これもちゃんと手創りさ
冷たい雨も 熱い炎も
優しい風も 温かい土も
全部 君の為に創った 愛の形なんだよ

7日目
遊びながら 色々してたから
だいぶ疲れて ウトウト眠った
隣には君がいて くっついてて あったかくて
イヤなこと ツライこと 全部忘れさせてくれる
君の色んな顔が見たくて それを色んな景色と重ねて
最高の記憶になる それは掛け替えのない存在 意味になるんだ

そういえば この惑星に名前をつけてなかったね
全ての命が 意味を持つから
だから この惑星の名は「    」

こうして僕は神様になって
君の為だけに惑星と銀河を創ったんだ

あれ?ちゃんと聞いてた?
あ、、、やっぱ寝ちゃったみたい(笑)


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