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【実験】シンナーを再生してみる
塗料は樹脂、顔料、添加剤、溶剤などさまざまな成分で構成されています。溶剤であるシンナーですが塗装器具を洗浄するときにも使用できます。しかし塗装器具を洗浄するとすぐに汚れてそのままでは、次に刷毛洗いするときも汚れたシンナーを使うのには気が引けます。
今回は、インターネット上で見つけた『シンナー再生方法』を、さまざまな塗料を洗浄して汚れたエポローバルシンナーを使ってチャレンジしてみようと思います。
<概要>
インターネット上でよく紹介されていたのは”とのこ”と呼ばれる粉末でした。これを廃シンナーに混ぜて吸着させ、数日間かけて沈殿させて上澄み液を再生シンナーとして使うという方法でした。
とのこ本来の使い方は、木材の質感を変える時に使われるようですが、今回は吸着剤として使ってみます。
ホビー用で使われている方が筆洗い用でやっておられたのですが、SDGsを意識すると知っておいて損はないかと思いました。
<用意するもの>
・廃シンナーを入れる容器
・廃シンナー(600g)
・漏斗、濾過フィルター(あればいいと思ったもの)
・とのこ(100g)
<方法>
①使わなくなったPETボトルに”とのこ”をいれます。
容器が溶けないこと事前に確認することをお忘れなく!!
②そこに廃シンナーをいれて撹拌する。
今回は、とのこ100gに対して、廃シンナー600gを投入しました。
しっかり撹拌して、とのこの粒が砕けているのを確認!
こんな茶色い液体が果たして、キレイになるのかしら・・・!?
③静置して分離
茶色く懸濁した液が結構な速さできれいになっていくので、撹拌〜1時間をタイムラプス動画で撮ってみました。
<2時間後>
ぼんやりですが、後ろにかざした手が十分に見えます。あんな真っ黒だったシンナーがこんなにもきれいになるなんて!!感激です。
<1日経過>
<2〜4日目ダイジェスト>
<5日目>
透明感が出てきたのでそろそろいいかと思い、上澄み液と沈殿物を分離させます。この時、ボトルを傾けて上澄みを取ろうとするとせっかく静置分離した液と沈殿が混ざってしまうので、高低差をつけて上澄み液を取り出すことにします!
原始的な方法でやってみましたが、案外すんなり取り出せました!!
繰り返していくといずれは洗浄力はなくなるとは思いますが、刷毛を洗う程度のことだったら再生シンナーでも十分に活躍できそうです!
☆注意点☆
この再生シンナーですが、刷毛洗いなどには使用できましたが、塗料希釈用としては使えません。理由としては、希釈用シンナーは塗料バランスを考えて設計された配合で構成されていますが、再生シンナーの成分は色々なものが混ざっているので塗料性能が担保できない場合があります。
実際に『エポローバルシンナー』と『とのこで静置分離した上澄み液』を乾燥させると、、、
とのこ側には何か白っぽい跡が残りました。恐らく透明に見えてはいましたが、樹脂分などが溶けていたため、乾燥過程で現れてきたと考えます。
使えるところはよく判断して使わないといけないといった注意点はありますが、今回はSDGsを意識した実験記事でした。
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