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自転車のさびたハンドルを補修してみた♪

自転車のハンドルがさびてしまいました。これ以上さびないように亜鉛の入ったローバルを使って補修してみたいと思います。


補修前

自転車のハンドルがさびています。かっこ悪いです。

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素地調整

さびの上から塗るとローバルのさび止め効果が効きません。さびを落とす必要があります。手元にあった#400番の紙やすりで擦ってみました。

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もっとさびが残るかと思ったのですが、思ったよりきれいになりました。(さびは完全に落とすのが理想的です。)

塗装

ローバルをハケで塗ります。

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これでさびなくはなったと思うのですが、めっきだったハンドルが光沢のないローバル塗膜になってかっこ悪くなりました…。
金属感出すには、この上からメッキカバーを塗ったり、ローバルアルファを塗ったりとかアイデアがあるのですが…。

研磨

今回はローバル塗膜を磨いてみます。
以前よりご紹介しているこれ↓です。

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真鍮ブラシで磨いてみると、こんな感じに仕上がりました。

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そのままだと光沢のないローバルですが、ここまで輝きます(ちょっと輝きすぎな印象)。でも、ローバル塗膜は亜鉛の酸化により徐々に色は落ち着いてきますので、変化を確認してみたいと思います。

今回、ローバルはハケで塗装していたので、ハケ目が残っています。
ハケ目が残った状態で光沢感が出ているので鋳造みたいな感じ。ベーゴマみたいなレトロな仕上がりになりました。

元々のめっきと同じ仕上がりとは言えませんが、こんな仕上がりも「あり」だと思います。

塗装3か月後

ローバルは塗膜中の亜鉛が徐々に酸化していくので、色変化します。
雨の日に乗ることはなく、庇(ひさし)の下に保管された状態で3か月後はこんな感じに色変化しました。

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輝きは落ち着いてきました。仕上がりは悪くないです。

反省

・めっき面はツルツルなので、もう少し荒らした方がいい。
ぶつけたのか、塗膜が剥離したところがちょっとありました。ツルツルなめっき面を#200番とかもう少し粗い紙やすりでもっと入念に荒らして密着性を上げておけば良かったと思いました。

・ローバルの性能を出すには、入念にさびを落とそう♪ 
さびはローバルのさび止め効果(犠牲防食作用)を邪魔します。素地調整は錆止め効果に大きく影響します。さびがない状態にしてからローバルを塗るのが理想的です。さびをキレイに落とすのは正直難しいので、さびる前に塗るのが一番です☆

**ローバルは常温亜鉛めっきと呼ばれ、溶融亜鉛めっきと同等のさび止め効果がありますが、それと同じ物理的性能(硬さや密着性など)があるわけではありません。ぶつければめっきに比べ傷は入りやすいです。めっきとの違いや仕上がりの好みもありますので、本記事を参考にされる際は各人のご判断にてよろしくお願いします**


今回用いた塗料はローバルです。

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↓↓ こちらの記事でも磨いて光沢を出しています ↓↓

↓↓ この他の自転車に使った事例はこちら ↓↓


(記事担当:MTMTH)

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