溶融亜鉛めっきのグレーチングがまぶしいので、低光沢の塗料(マットカバー)を塗る。
まぶしさを抑えるというローバル製品の使い方をご紹介します。ローバルは溶融亜鉛めっきと同等の強いさび止め効果があると認知していただいておりますが、今回は違った目的の使い方です。
新設の溶融亜鉛めっきは高光沢で、ピカピカと輝いています。光り輝き、きれいです。しかし、少しギラギラしすぎる、まぶしいなと感じることもあると思います。
光り輝く溶融亜鉛めっきのグレーチング
例えば、新設時のグレーチング、光り輝いた状態はこんな感じです。
マットカバー仕上げのグレーチング
まぶしい溶融亜鉛めっきのグレーチングに黒灰色のマットカバーを塗ります。塗装したマットカバー仕上げのグレーチングはこんな感じです。
マットカバーの黒灰色がアスファルトにより合う感じの仕上がりになりました。新設の亜鉛めっきのキラキラ感も良いですが、落ち着いた光沢感のない黒灰色も良い感じです。
防眩処理(低光沢処理)として、マットカバーを採用して頂いた物件
グレーチングを塗装するのは、DIYレベルのことですが、大きな物件でもまぶしさを抑える目的で使われた事例「大宮区役所」があります。過去に記事として取り上げていますので、よろしければご覧ください。
まとめ
溶融亜鉛めっきにもリン酸処理という低光沢処理、黒く仕上げる仕様もあります。しかし、リン酸処理は工場で行う処理のため、一般の方がリン酸処理を依頼するのは困難です。街中でリン酸処理をした溶融亜鉛めっきを見ることはありますが、リン酸処理をした溶融亜鉛めっき製品が市販されていることも少ないです。
そういう状況ですので、まぶしい溶融亜鉛めっきの光沢を抑える目的として、リン酸処理の補修にも使われるマットカバー塗装はお勧めです。
今回、防錆効果は溶融亜鉛めっきによって担保されているので、溶融亜鉛めっきにマットカバーだけを塗布しました。より高い防錆効果を得るには下塗りにエポローバルか水性ローバルを採用ください。鉄にマットカバーだけを塗るのは、さびが発生しやすいので避けてください。
めっきに比べれば、塗装なので塗膜は柔らかいです。例えば、塗装したグレーチング同士を重ねたりすれば、傷が入ってしまいます。
しかし、人が踏むくらいでしたら、問題はありません。踏まれる位置に置かれたマットカバー仕上げの縞鋼板の4年経過写真です。塗膜剥離は発生しておりません。
(記事担当:MTMTH)
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グレーチングの塗装例。
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