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ローバルへの上塗り

ローバルは仕上がりがグレーです。

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物件や環境によっては、上から色を着けたりしたい場合が出てくると思います。ですが、ローバルは他社塗料で上塗りすることを勧めておりません。

今回はその理由である再溶解の面からご紹介します。

冒頭登場したローバルの塗膜に、他社塗料を塗布してみます。
ここでは、鉄部の塗装に相性の良さそうなものをセレクトしました。

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さて、確認していきます。

塗料を少し取って、綿棒でゴシゴシ擦ると・・・

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何やら素地が見えてきました。再溶解という現象が起きています。

ローバル塗膜が溶け出したということです。これでは、下塗り塗膜の性能も上塗りした塗膜の性能も担保できない状態でやはりお勧めできません。

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最終的に、完全に素地が出てきました。素地に綿棒が映り込んでいます。



弊社製品の中で他社さんの塗料が上塗り可能な製品は、

・エポローバル

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・水性ローバル

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上記の2製品になります。

こちらであれば、耐溶剤性が高く再溶解の懸念が低くなるからです。
実際にエポローバル、水性ローバルを塗布した塗り板で、上記塗料を使って試してみました。

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少し分かりにくいですが結果的に素地は見えませんでした。
やはり耐溶剤性を高めただけあって、下地の塗膜が溶けるようなことはありませんでした。


ただし、下地の塗膜が溶けないからといってなんでも塗れるというわけではございません・・・。

★エポローバルの場合
推奨は、弱溶剤系変性エポキシ樹脂塗料、規格でいうと
JIS K 5551:2008 C種、JASS 18 M-109を中塗りとし、

★水性ローバルの場合
推奨は、水系さび止めペイント、規格でいうと
JASS 18 M-111を中塗りとし、

その中塗りと相性の良いウレタン、フッ素などの塗料種をご選定いただいております。

ご参考までに、
ローバルシリーズの上塗りについてまとめた資料を添付いたします。

今回は、再溶解についてお話いたしました。
再溶解しない製品もあるかもしれませんが、塗料の相性は他にも様々な角度から十分に確認した上でご採用いただけますと幸いです。


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<記事作成:RSK>

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