塗る亜鉛建築「南国市地域交流センターMIARE!(みあーれ!)」
設 計:昭和・ハウジング総合共同企業体
建築施工:株式会社岸之上工務店
高知県南国市にある「南国市地域交流センターMIARE!(みあーれ!)」をご紹介します。
こちらの物件では、屋内外の手すりやサイン・屋内鉄骨階段・エレベーターやスチールドアなど、様々な箇所で水性ローバルをご使用いただいています。
コンクリートと”金属”の調和
2023年5月にグランドオープンしたこちらの施設は、多目的ホールと公民館の機能を併せ持った、地域住民の交流拠点となるような建築として設計されています。
外観はコンクリートの箱型に、地上から延びる横長の空間が広がって見えます。
南国市のある高知県は、セメント原料である石灰石の採掘が盛んで、それを象徴するような建造物としてコンクリートを表しとされており、屋内やエントランスの壁面では同じく石灰を原料とする漆喰が使用されています。また地上から延びる横長の空間は、南国市の鳥「オナガドリ」の長い尾をイメージして設計されたそうです。
左手の大きな箱型の空間は、コンサートや演劇が出来るような多目的ホールとなっており、横長の空間にはヨガ教室などが催される多目的室や調理室・和室・ギャラリーなどが配置されています。
屋内はコンクリート打放しの躯体と、水性ローバルで塗装された手すりや鉄骨階段により、これからの文化活動を支えるプラットフォームとして、あらゆる使い方に耐えうる力強さが感じられます。
人が集まる場所に設けられた木製の什器やフローリングは、温かみと居心地の良さを生んでいました。
背の高いエントランスホール正面の白い漆喰の壁には、吹き抜け部分から入る日光が照らされ非常に明るい印象でした。
設計者の意図である、”コンクリートの力強さを生かした空間づくり”において、一般的なペイントでは出せない、水性ローバルならではの”金属の風合い”がコンクリートと調和し、その空間を演出しています。
水性ローバルの塗装箇所
<屋外>
実はこの大きなサイン、パンチングメタルで出来ているんです!
軽量かつ、水性ローバル塗装で数十年の強力なさび止め性能を発揮します。
スチール製の屋外サインには全て水性ローバルが塗装されており、単なる看板ではなく、建物や植栽と共に、そこにある自然な風景の一部として経年変化をしていきます。
<軒下エントランス>
軒下のような広い空間のエントランスで、白い漆喰の壁にはオナガドリが描かれています。こちらのベンチ兼傘立てに水性ローバルが塗装されています。このベンチは、上部の木製蓋を閉めるとベンチ、蓋を開けると傘立てとなり、2wayで使用できます!
赤褐色の木材と水性ローバルで塗装された銘板のマッチングも見ごたえがあります。
<屋内>
建物内外の多くの部分で水性ローバルをご使用いただいており、屋内外の経年変化とさび止め性能の両面を見ていただけるので、是非お近くに寄られた際には、足を運んでみてください!
◆ 施設のご紹介 ◆
南国市地域交流センターMIARE!(みあーれ!)
〒783-0004 高知県南国市大そね甲2117
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(記事担当:FKD)