【Beans Up!】Rwanda/ルリマウンテン紹介:フェアトレードとその背景について
こんにちは、ROUTEMAP COFFEE ROASTERSです。
前回の投稿の影響か、Guatemalaのコーヒーがウェブ販売にてかなりご好評ののち、数量残りわずかとなりました👏
いつも応援してくださる方々、本当に支えてもらっております。ありがとうございます!🙇♂️
都内では感染者数が徐々に増えてきており、なかなか不安を払拭することができず、、、夢の店舗開業まではしばらくかかるかと思われますが、皆様の応援に応えるためにも諦めず、精進してまいります!
なお、ご購入いただいた方へ、ホームページ[RECIPES]にて、誰でも簡単においしくコーヒーを淹れられる抽出レシピを公開しております、ぜひご参考までに。。。
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【Beans Up!】Rwanda Ruli Mountain(ルワンダ/ルリマウンテン)
今回はこちらのコーヒーをご紹介してゆきます◎
パッケージはクレヨンのタッチで描かれた、ライトブラウンをベースのカラーにデザインされております。
こちらのコーヒーを取り扱うにおいて、ひとつのストーリーがあります。
仕入れ先のインポーター(コーヒー生豆卸売業者)である「Firstcrop Coffee」さんについて。
Firstcrop Coffeeは元々オーストラリア/メルボルンに本社を置くコーヒー生豆会社。その理念は、「コーヒー農園の収益性と持続性」、そのための「倫理的な取引」を行うとして、日々コーヒー生産者のための活動が行われております。
ここで挙げた、「倫理的な取引」。こちらについては、コーヒー産業の歴史的背景から説明していきます。
現在コーヒーは、穀物(小麦やとうもろこしなど)と同じ「価値が全て同じ」とされる商品として先物取引(=C-market)が行われます。先物取引とは、(コーヒーで述べるとすると)コーヒーが収穫され、流通する前にその物自体の品質に関係なく、投資する人同士が定めた取引で価格が変動するというシステム。
このシステムのメリットとしては、消費者側は値上がりのリスクに対応し体裁を整えることもできますし、供給側としては収入を確定することができます。
しかし、現在C-marketで取引される価格は、大体¥290~300/kgほど。
価格を見てあまりピンとこない人がほとんどだと思いますが、若干わかりやすく例えるならば、シングルオリジンを取り扱うコーヒーショップに寄った時、そこで飲んだハンドドリップのコーヒーがとても豊潤な香りで、酸味が程よく、ほのかに残る甘みを感じるクオリティだとします。
そのようなクオリティのコーヒーチェリーを育てるのにかかるコストは、大体平均で¥320~350/kgとなります。
普段からコーヒーを飲む方は、特に「えっ…」ってなりますよね…
1kgで見たら小さな差に見えても、実際取引される量は莫大なもの。
それでも、各国素晴らしい品質のコーヒーを生産しており、高いクオリティの豆は1kgで1500円〜1800円する物も。では、その品質を生み出すために必要なコスト、費用はどう獲得して、生み出しているのか。
なぜ現在C-market上で取引されるコーヒーの価格が総合的な費用より下回っているのか。
……………
コーヒー生産国とされてきた土地は、昔ヨーロッパの植民地として支配されていました。
そこで黒人労働者たちは、コーヒーをヨーロッパへ輸送するためたくさんの工程を強制的に使役され、生産してきました。
つい最近起きたアメリカの黒人差別デモの根元と同じく、コーヒー産業でもこのような歴史的背景がいまだに根強く残っているのですね。
そのような文化を改善するべく、公正な取引を理念とする生豆仕入会社が何社か立ち上がり、スターバックスやブルーボトルコーヒーの台頭からコーヒーブームが世界で広がると同時に、コーヒー生産者の熱意と努力へ直接還元されるための様々な取り組みが行われてきました。
Firstcrop coffeeは、そのような取り組みを行うコーヒーインポーターのひとつであり、彼らは常にコーヒー生産者と強力な関係性を築き、各国各農園への支援、また教育施設や医療施設への資金提供を、コーヒー生豆の取引を通じて行っています。
僕らはメルボルンでバリスタとして働いていた時、現在Firstcrop coffee 日本支社オーナーの方と知り合いまして、Firstcropが取り組んでいる活動に少しでも携わりたいと言う思いをお伝えし今回取引させていただきました。ありがとうございました✨🙌
[生産国]Rwanda
[地域]Ruli Mountain/Ruli Washing Station
[農園]Ruli Mountain
[品種]Bourbon
[標高]2000m
[精製]Washed
ルリマウンテンのコーヒーは、「ルリマウンテンウォッシングステーション」に囲まれた丘にあるいくつかの小さなコミュニティに暮らしている2500人の農園の人々によって栽培されています。この地域では農園の人々は通常小さな土地を所有していて、だいたい75ー200本のコーヒーの木を栽培しています。
このウォッシングステーションで得た利益は、近くにある牧場とKIRYAMO学校へ寄付されています。この牧場と学校はルリマウンテンウォッシングステーションからの寄付によって建設されました。教会が土地代を払い、政府が教師を雇い、現在こちらの学校には7歳から15歳まで380名の生徒がいます。
[Flavor notes]
caramel, cinnamon, elderflower, red apple
[Comment]
穏やかな酸味、苦味とのバランスが良く、キャラメルのような重厚な甘み。温度が低くなるにつれて果実感のあるジューシーさが味わえます。
いつか記事をまとめ次第、より深掘りしたコーヒーの歴史を書いた記事を書いていこうと思います。
長くなりましたが、ご購読ありがとうございました🍀