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アセンションを生命の樹で解説~この世のしくみを可視化する
1、宇宙のしくみを表した図が生命の樹
アセンションを考えるとき、まずこの世界がどうなっているのか、その構造を簡単にでも知る必要があります。地球の次元上昇とは?5次元化するとはどういうことか?自分自身が次元上昇するとはどういうことか?どこからどこに行くのか?
恐らくいつかのちの人類が、それらの問いの答えを知るタイミングが来ることを分かったうえで、そのときのために、宇宙から降ろされ、脈々と秘儀として残され伝えられてきたのが、古代の叡智カバラ生命の樹だと考えています。
この考え方がいつどこで作られたのかは定かではありません。ユダヤの異端の秘儀、ユダヤ神秘主義と言われていますが、彼らはそれをあくまでも守り伝えてきたのであって、この考え方が生まれたのはおそらくもっと前のエジプトやシュメール、さらに前のウバイド、さらに前文明アトランティスも考えられなくもないところですが、確かなことはわかりません。
今回はこの図を使って、ごく簡単に、この宇宙のしくみを紐解いてみたいと思います。生命の樹を使った考え方、解釈はいろいろあるので、これが正解というわけでは決してなく、オリジナルな解釈も含んでいますので、この宇宙のしくみを理解するための参考になればということでお読みください。
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この図が生命の樹というものです。カバラの叡智をシンプルに図式化したものとされています。番号が小さいほうが高次元の神の世界、大きい方が低次元の物質、人間の世界です。
横線を3本引いていますが、これがこの世界がざっくり4層でできていることを表します。10は3次元物質世界、人間のいる世界です。7-8-9の三角形は幽界という目に見えない世界、または人間の心の中、内面世界です。4-5-6の三角形は神霊界もしくは霊界という世界で、目に見えない世界であり、幽界よりも高次元で、時間・空間・物質から解放され、覚醒して神の世界からのメッセージを受け取ることができたり、高次元の存在や天使、龍神などがいる次元の世界です。この世界までは人間は肉体を持ってたどり着くことができるとされます。最後に1-2-3は神界とされ、人間が肉体を持ったまま入ることができない世界と言われています。いろいろな解釈はあると思いますが、ざっくりそのような4つの層があることをまずはご理解ください。
2、アセンションとは?私意識を神意識へ向け上昇させること
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私たちがいるこの世というのは、ヴェールという青い線の下の、7-8-9と10を合わせた世界です。9-10の間に横線はありますが、これは7-8-9が心の内的世界、目に見えない世界で、10が肉体物質世界、つまり外的世界で目に見える世界というように、便宜上分けているだけで、私たちはこの両方を合わせてたところに生きています。「心と体一体で普段の私」を構成し、生きているということです。そしてこのヴェールの下の世界が、今いるこの日常世界です。ヴェールの下、つまり神の光の届かない世界ということになります。
この日常世界から、自分の内面の意識を、9から6へ、さらに1を目指して上げていくことが「アセンション」するということです。
仏教の僧侶、修験道の行者、神道の修行者、インドのヨガ行者、西洋の魔術師などなど、洋の東西を問わず、霊的な修行者は多かれ少なかれそれぞれの方法で、この「9の私」を離れ、意識の意図的な上昇(アセンション)を試み、その結果、図の9から6へと意識を上げようと精進していることになります。6の私意識に上がること、さらに上を目指すことを、悟りや覚醒、御霊磨きと呼んだりします。
ヴェールの上、6以上の世界は、時間、空間、物質に左右、制限されないので、このヴェールの下の世界の常識ではあり得ないようなことが起きる空間です。私たち普通の人でも、日常の中で、スピリチュアルな体験をすることがあります。それは6へと意図的に上がるというよりも、ふいに気づきが訪れ、何かの拍子に意図せず6に上がってしまうことがあります。その時に不思議な体験やシンクロニシティ、夢を見ているような幻を体験することが起こります。人は誰でも生きている間に、不思議な体験を一つ、二つ持っているものですが、それはこういう現象なのです。
ヴェールの上は時間、空間などの物理的制約のない、またはそれがとても薄い世界なので、過去や未来に自在に行けて、空を飛べて、誰にでも会えるような、宇宙的存在が見えたり、声が聞こえたり、天国のような場所に行けたり、とても平和と安らぎに満ちた世界を体験したりします。
しかしそこにいられるのは一瞬または短い時間で、気づけばまたヴェールの下に瞬時に戻るので、あれは何だったんだろう?という記憶とともに、日常の私にまた戻ってしまいます。ただしこれは夢ではありません。一瞬の間でも、ヴェールの下から、ヴェールの上をの世界を体験したのだということです。
3、地球がアセンション?
それではアセンションとはどういうことなのか?アセンションは人間の意識だけでなく、今、地球がアセンションしていると言われています。なぜなら地球も生命体、意識体だと考えられるからです。宇宙のサイクル、宇宙の流れとして、今地球はそのような時期を迎えているようです。
地球がアセンションするとどうなるのか?地球自体が低次元の周波数を手放すということが起こっていきます。つまりそれは地球が穢れを祓い、浄化されていくということです。今、世界で起きているこの大きな革命、変化の流れも、地球のアセンション、浄化が影響していると思われます。支配ー被支配の関係、貧富の差のある関係、嫉妬、恨み、殺意などの戦いを引き起こすようなしくみや、それに伴う重い周波数の感情は淘汰され、排除していくような流れは、地上で起きていることではありますが、地球の意識が変化することによって地上でも展開されているということです。つまり上なるものは下に、内なるものは外に、という宇宙法則によって、宇宙の流れは地上でも起き、人の心の中にも起きていきます。
地球がアセンションするとは、生命の木で言えば10の3次元界だった地球が、9を通り越して、6に近づいていると考えることができます。地球は3次元ではあるものの、上も下もあらゆる次元のものが混在している特殊な世界でもあります。そのため地球の周波数、波動がどんどん上がるということは、地球上の重い周波数だったものは、そこにそのまま存在することが困難になっていきます。さまざまな悪の暴露、悪の組織への制裁、悪に手を染めた大企業や大政党の崩壊などが生じているのは、たまたま偶然ではなく、このアセンションの結果の現れだと考えられます。
その地球上にいる私たちの意識も、この地球のアセンションに合わせて、浄化が必須になっています。占星術やその他の宇宙法則を読み解く古代の叡智、教えなどはどれも、今がその時であることを教えてくれているはずです。
そして大切なのは、私たちがこのタイミングに合わせて、地球に生まれてきたということです。そのことを思い出すことが必要です。先に私たちはふいに6に上がる覚醒や、不思議な体験をすることがあるとお伝えしました。それは何のためなのか?それはあなたがこのタイミングで生まれてきたことを思い出させるための神(1)の意図なのです。
今のこの時代は、過去では全く不可能だったことが、望めば誰でも可能になり、またそれがしやすい環境が、地球のアセンションにより出来上がりつつあります。まさにこのタイミングに合わせて、私たちは肉体を持ち、肉体を持ったままのアセンションという体験をすると決めて降りて来たのです。そんなことはできない、あり得ない、自分には無理という「9の思い込みや刷り込み」を手放すことで、御霊を磨き、宇宙の自然の流れによって、アセンションを進めることができる時なのです。
過去の自分自身の不思議な体験を思い出し、もしそれを自分が否定したり、他者から否定されたり、話すことを状況が許さなかったという経験をお持ちなら尚更、それを語ることがインナーチャイルドの癒しとなり、自身のカルマの解消や鎮魂になります。そうして無意識に塞いでいた、閉じていた重い扉を開けることで、さらにアセンションを促していくことができます。9というパンドラの箱の封印を解かれるときが今です。
こちらを読んでいただき、自分自身の主観的な体験が、こういうことだったのかという、客観的な理解へとつながる助けになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。