田中英道「言語でわかる、古代ユダヤ人の日本同化論」日本国史学会第100回連続講演会 連続講義 令和6年1月13日 日本経済大学(2024/01/13)

田中英道先生の講義。
言語学からのユダヤ人日本同化論とても楽しみです。

★田中英道『ユダヤ人は日本に同化した 言語比較から見るヘブライ語と日本語』(2024年1月15日発売 / ヒカルランド)
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とても興味深いので一部を、記録の意味でまとめました。
宇野先生、久保有政先生とは違った、縄文人とユダヤ人論。
神道は相当に聖書の思想が入っている気がするので、
古代日本といっても、神道ではない縄文論と、神道や聖書に基づいた古代日本論とを区別しなくてはいけないと感じます。


ここから、田中先生のお話
システィーナ礼拝堂のミケランジェロの絵はソロモンの神殿。人類の創造の物語が全部描いてあるわけで、ミケランジェロが描いたが、神はどんな姿かというと、あまり個性のない体の立派なおじいさん。おじいさんがすべてを作った。
まず光と闇を作った、昼と夜じゃない。それを作った人が老体のおじいさん。それを日本人は理解できない。そして3日目に太陽と月、宇宙を作る。ここで日本人がわかるのは太陽が光を与えた。国旗は日の丸。太陽が上る国だと。

なぜ日本人にキリスト教、イスラム教がいないか。一神教という神を信じられない、というよりも存在そのものがあり得ないという最初から遠い考え方があるから。
戦後マッカーサーが来て、たくさんのキリスト教大学を作っても、パーセンテージは変わらないとはどういうことか?それこそが日本人にとって大事なこと。つまり神が人間の格好して全てができる ような概念は日本にはないんです。

ただミケランジェロはそうだと言いたいもんだから神は人間を神の体に似せて作ったと聖書に書いてある から、そういう風に描いたんでしょう。結局あのビジュアルな絵で描くというのが芸術家が描ける最大のメッセージだったんでしょうけれど 。

もしあれを皆さんが見てイタリア人(ローマ帝国の時のように)みたいにキリスト教徒になるかと言うと、おそらく日本人はイタリア旅行にして、ちらっと見るぐらいで、その大事さなんかも誰も言わないから見るだけでおしまいでしょう。だがあれこそが西洋の特徴なんですよ。つまり人間の格好をしたおじいさんが全能の神と思わせるプロパガンダである。ミケランジェロの絵は。だから皆さん是非見てくれと、礼拝に来てくれと彼らが言うのは、そういうキリスト教徒にするためにはそういう神イコール人間だったと、しかしその人間が場合によってはもう、全能になるんだと、そういう幻想を与えるわけね。イタリア人はそこに神を感じた。だからバチカンがイタリアにある。

ところが日本人はあそこに行ってたまに見るくらいでは神を信じられない。
全く違う。自然が神だとすると太陽しかないんだと。太陽は確かによく見ると素晴らしい。朝昼夜全てを太陽が作り、そして全てを、植物やあらゆる動物全てのこのエネルギーを与えて、土水空気など全て太陽によって恩恵を与えられて、これこそが自然だけがいいんだと、自然だけでいいん だというこれで完璧なんだという概念が日本の概念。

そういう人間が全脳であるっていう概念 を与えてそして神が全てを作ったんだという言い方をするのと どっちを信じるか。結局日本人は自然しか信じないと いう風に言ったわけ、それはそう当然そうでしょう。つまり日本は太陽が登るところに行ってるわけで 。オリエンテーションという言葉が英語であるように、それ自体がもう東へ行くこと ですから、日本に来ることなんですね。

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