カマタマーレ讃岐のインクルーシブフットサル体験|リトルキッカーズにカマタマのコーチがやって来た!
カマタマーレ讃岐から一足早いクリスマスプレゼント!
その日、リトルキッカーズがいつも練習場として使わせて頂いている「かがわ総合リハビリテーションセンター」体育館には、いつにも増して真剣に、練習に取り組む子ども達の足音が響いていました。
子ども達にとっては、一足早いクリスマスプレゼント!
香川県を本拠地として活動するJリーグチームといえば、我らがカマタマーレ讃岐!そのカマタマさんから、昨年に引き続き、上竹コーチにお越しいただき、特別練習会を開催することが出来ました。
練習会を終えての上竹コーチのインタビュー(ショートバージョンはコチラ↓)。フルバージョンは本記事の最後に!
香川でインクルーシブフットボールの広がりを
インクルーシブフットボール。
この響きには、障がいや年齢、性別などに関係なく、「誰もがボールを蹴る喜びを共有できる」という深い願いが込められていると思います。
私たちが、カマタマーレ讃岐さんのスクール開催にこだわったのは、一重にこの「インクルーシブフットボール」を広め、関心を持ってくれる仲間を増やしたいからに、他なりません。
このブログ記事が、香川県のサッカーに携わる人々、そして、サッカー(フットサル)が出来る場所を探している一人でも多くの方に届くことを願っています。
昨年の経験が活かされた練習メニュー
さて、この日の練習メニューですが、最初、大きなコーンを飛ぶ、またぐ、というメニューから始まり、インサイドやアウトサイドを使ったドリブルなど、個人技術を磨く練習が中心でした。
今回の上竹コーチ作成のメニューは、実は昨年来た頂いた時の経験を活かし、子ども達の特性を考えて作られたものだったのですが、その点については後述させて頂くとして・・・
注目すべきは子ども達の様子でした。明らかに、普段の(我々が見ている)練習と比べて、集中力が違う!笑
子ども達の成長を促す仕掛けとしての連携
子ども達をそばで見ていて、練習メニューを楽しみながらも、うまくなりたい、うまくなろう、という雰囲気がびしびしと伝わってきました。
あぁ、これが「カマタマーレ讃岐というJリーグクラブからコーチが来てくれた!」効果なんだなぁ、と思いました。
と同時に、子ども達の成長を促すという点では、こうして(まずは子ども達が落ち着き、安心できる空間を作り上げることが前提ですが)、時折は外の刺激、いつもとは違う人間関係をはさみ、活動することも大事なんだということを、まさに目の当たりにした気がしました。
【上竹コーチインタビュー】教える側にも貴重な経験となる
練習終了後に、上竹コーチに、今回の練習の意図や目的、子ども達の様子を見てどのようなことを感じたのか、お話をうかがいました。
まず、私が嬉しかったのは、今回の練習メニュー作成には、上述の通り、去年も来ていただいた経験が活かされ、子ども達の特性を上竹コーチなりに咀嚼して頂いた上で、作られたものだった点です。
子ども達が「コミュニケーション自体が苦手なのは事前に把握していた」ので、コミュニケーションを取りながらというよりは、ドリブルトレーニングのような「一人で黙々とできるような」メニュー構成にし、「限られた時間の中で」「出来るだけサッカーに触れる機会が多い」形にしてくださったそうなんです。
また、上竹コーチの肌感覚では、リトルキッカーズの子ども達は「普段(カマタマーレの)スクールで教えている子たち」と、能力的に大きな差は無いのでは、と仰っています。
では、何が違うのか?と言えば、やはりそこはサッカー自体の「経験」だったり、「慣れ」だったりと、サッカー(もしくはスポーツ)に費やす時間や機会そのもの差であろう、と。
「年齢的なものからところから見れば」「同じような回数、機会」が得られれば、「もっとサッカーの動きに近づけ」るのではないか、と感じられたそうです。
これは、私たちスタッフ側目線(あるいは保護者目線)からすると、希望を感じられるコメントであると同時に、「やっぱりかぁ・・・」と、リトルキッカーズに来るような子ども達が置かれる現実を、再認識させられる感想です。
リトルキッカーズに来てくれるようなタイプの子ども達は、その特性上、地域のスポ少で活動するには、非常にハードルが高かったり、小学校の短い休み時間の間に、校庭で皆と体を使った遊ぶ機会が多くの子ども達と比べて少なかったりします。
だから、同年代の子ども達に比べて「経験」や「慣れ」に差が出ることは、ある種、その特性からくる帰結として仕方がないことだと思います。
だからこそ、リトルキッカーズのように安心して運動(サッカー)が出来る環境が求められるんですよね。
上竹コーチも、「いろいろ難しい点はあるかも知れないけれど」と前置きしたうえで、「サッカーが好きな子たちがいつでもサッカーが出来る環境を整えられたら、一番良い」と。
Jリーグのチームとして、特性のある子ども達にサッカーが出来る環境(機会)を作り出していく必要性を、感じていただいたようです。
インタビューの最後に、上竹コーチは今回のリトルキッカーズでの指導を、「いろいろな子ども達と触れ合える」貴重な機会だと捉え、「どのように教えていったら伝わるのか」「どのように接すれば」子ども達と「よりコミュニケーションがとれるのか」という「僕ら(コーチ側)自身の成長」にもつながる機会だと仰ってくれました。
上竹コーチインタビュー
今回の練習会および終了後のインタビューで、上竹コーチが、そしてカマタマーレ讃岐さんが、去年の経験を踏まえたうえで、リトルキッカーズの子ども達のことをしっかりと考え、準備くださった姿勢がひしひしと感じられ、ますますカマタマーレというチームへのファン度が増しました!笑
いつか、またリトルキッカーズでカマタマーレさんの応援に行きたいですね!(実は、数年前に公式戦前のイベントおよび入場セレモニーに行ったことはあるんです!)
Youtubeに、今回の上竹コーチのインタビューを(ちゃんと広報の大山さんにも許可をいただき)、ほぼ全編アップしています。上記のコメント以外にも、とても暖かく、参考(勉強)になるコメントを頂戴しています。終わりまで5分も無い短いインタビューですので、是非是非、全編ご覧になってください。
【御礼】株式会社タダノ様<タダノハートフルポケット>について
最後に、今回のカマタマーレ讃岐練習会の実施にあたり、昨年助成いただいた、株式会社タダノ様の「タダノハートフルポケット」助成金の一部を、運営資金として使わせていただきました。
リトルキッカーズのような取組みにご理解をいただき、助成くださった株式会社タダノ様および従業員の皆様に、この場をかりて御礼申し上げます。