ぐれていたグレー
長年の生きづらさは知能テスト&QEEG検査で立証され、私は祝杯をあげた。
どおりで、頭の中がぐるぐるしちゃうわけだ。
どおりで、自己肯定感が低いわけだ。
どおりで、自分で自分が扱いにくいわけだ。
謎が解けた爽快感はお金を払ってまで調べた甲斐があった。
(10000円+14300円)
QEEG検査はオウム真理教の修行で使われるような、異様な機械を頭に装着することから始まる。
男性スッタフが頭に機械を装着をしてくれるのだが、ぎこちない手際に不安を抱いた。
電気を流して脳波を調べるのだが、痛くも痒くもない。
ただ、電気を流すために濡らした水が額から滴り落ちるのが気になった。
その日の内に結果が分かるのは嬉しい。
私の脳はADHDの傾向があると言われた。傾向であって確実ではない。
要は『グレー』の認定を受けたのだ。
それでもいい。
定型発達でないことが分かれば、腑に落ちるのだ。
より詳しく調べるために知能テストにも挑戦した。
二時間ぶっ通しで集中し、検査結果は約2週間後だった。
結果は言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度の4つに分類される。
凸凹のグラフか平行線のグラフかで障害の有無がわかる。
そして差が大きければ大きいほど生きづらいのだ。
処理速度が異様に高かった私はその他が例え平均値であっても、差が大きく出ていた。
数値にすると実にわかりやい。
今まで自分は頭が悪く、記憶力に欠けていて、言葉に詰まる人間だと思っていたが、平均であった。
そう思わせていたのは、異様に高い数値を出した処理速度のせいであった。
処理速度を調べるテストでは、臨床心理士さんが驚く速さだったらしい。
大人になってわっかった、自分の性質。
これからは上手く付き合っていきたい。