マリリン・モンロー ①
~ホクロのある猫~
春に父が亡くなり、母は一人になった。
ある日、保護猫活動をしている斎藤さんから連絡がきた。
「白血病疑いのある猫、それも赤ちゃんがおなかにいる子、誰か預かれないかな?」との相談。
「赤ちゃんは育ってないと思うの。明日堕胎と避妊手術の予定なの。でね、実は、白血病の検査で引っかかってて・・・・・・。再検査して確定するんだけど・・・・・・。周りの人はもう猫がいるお宅だから白血病疑いの猫はみんな預かれないの」との事だった。
「どんな子ですか?」
私はすぐにこの写真を母に送った。
母はこの子をえらく気に入り、引き取ることになった。
検査の結果は陰性。
多頭飼いできる子だったが、これも縁ということで、広い家に一人でいた母は同居猫ができました。