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【サイト診断】雑記ブログを運営する公認会計士のわんころくんさんのケース

相談者の紹介

今回の相談者は公認会計士で監査法人に努めている雑記ブログ運営者である「わんころくんさん」のケースです。

わんころくんさんのTwitter

雑記ブログ「公認会計士わんころくんの人生戦略」を運営されています。

習慣的に長く続けることをモットーに、公認会計士、お金、ライフスタイルなど幅広いジャンルの記事を執筆されています。

今回はそんなわんころくんさんからサイト診断の相談を頂きました!

それでは今回も早速悩みを聞いて一緒に解決策を探していきましょう

サイトの規模・収益・悩み

PV数:月2,000程度
収益:ほぼゼロ
悩み:記事数は100を超えていますが、成果が見えてこないこと。

記事数100!それはめちゃくちゃすごいことですよ!

サイトを見たところ、2018年2月末ごろから本格的に平均1日1記事執筆されているようで、コンスタントに運営されているように見えます。

仕事をしながらの兼業でこれができる人はごく僅かです。

ブログや副業で稼ぎたいというほとんどの人は100記事どころか1記事もかけない印象です。

個人的には100人いたらこれぐらいの比率だと思ってます。

ブログを開設する:60人脱落
ブログで1記事書く:20人脱落
ブログで1000PV出す:10人脱落
ブログで1円でも稼ぐ:5人脱落
ブログで1万円稼ぐ:3人脱落
ブログで生計をたてる:2人残る

ブログをまともに運営している人、実際に行動している人は「副業やブログで稼ぎたい」と思っている人でもごく一部だと思います。

ASPが発表したデータでは月に1万円稼いでいる人は10%未満だったので、何かを始める、自分で目標を達成するというハードルは思っている以上に大きいです。

それに加えて、ほぼ収益が上がってない状態でもずっと更新を続けられるメンタルを持っているというのは圧倒的な強みと思っていいでしょう。

ここまで行動できる方はやり方や方針次第で一気に伸びるタイプの人も多い印象です。

今回のサイト診断で少しでも成果につながる何かが発見できれば幸いです。

成果とはなにか決めてみる

相談者は成果が出ないことが悩みでしたが、この場合はPVや収益など自分の努力との釣り合いが取れていない部分が悩みかな…と。

企業サイトやクライアントの場合は商品の売上だったり、PV数などを目標としてCV率の改善やページセッション数の改善を行うことが多いです。

前回の間宮さんのケースのように、サーバー維持費で赤字運営になってやばい!という問題であれば「収益の改善をしよう」となるので話は早いです。

問題がすぐに発見できる人いません。サイト運営を何年もしている自分でも自分のサイトの問題点は主観じゃ全然わかりません

サイト相談は解決案を出すだけでなく、どのような部分に課題があるのか、問題探しも一緒にしていくのがベストだと思ってます。

わんころくんさんの場合は特に収益面で困っている様子ではないので、更新している努力に対して「月2000PV」という部分が少し引っかかっているのでしょう。(本当は十分すごい数字なんですけどね)

1日当たりにするとおよそ70PVほどになります。

今回はどのように成果を見える化するかという視点を考慮し、「評価されたい」という切り口でいろいろとアドバイスしていきます。

成果とはやはり評価されることとイコールでつながっていると考えています。会社の仕事に例えると

・上司に褒められる
・昇進する
・給料が上がる

等が挙げられます。

これをブログに置き換えるとどのようにになるでしょうか?

・上司に褒められる=読者からコメントが来る
・昇進する=PV数が増える
・給料が上がる=収益が増える

ブログ運営でも会社の仕事でも人間が喜ぶ事の本質は基本的に変わりはありません。リアクションが来たり、結果が出ることで自身の成長が見えるようになるのは嬉しいことです。

今回はこれらのアプローチの中でも「PVを増やす」部分に焦点を当てていきたいと思います。

理由としては、PVが増えれば収益が増え、人の目に触れる機会が増えればコメントも増える好循環が生まれるからです。

また、「誰かに見られる」というのはモチベーションにめちゃくちゃ繋がる大事な指標だからです。

雑記ブログのPV数はどう上げるのか

前置きが長くなりましたが、サイトの構成は雑記ブログ形式で、特定のジャンルに特化していないという特徴を持っています。

ちなみにサイトのカテゴリはこのようなものを取り扱っています。

お金 (15)
会計士 (23)
ブログ運営 (36)
雑記 (41)
グルメ (3)
本 (24)
家庭菜園、観葉植物 (27)
転職 (2)
仮想通貨 (6)

雑記ブログなので、1つ1つのカテゴリでもビッグワードと言われる検索数の多いジャンルを書いていますね。

次に人気記事ランキング部分に注目してみました。

ここを見ればサイトの需要のある記事がなんとなく透けて見えてきます。

100均(ダイソー)パキラの成長記録1=植物系
公認会計士の仕事は本当になくならないのか?=公認会計士系
公認会計士が集まる監査法人とは?給料は高い?=公認会計士系
「引き寄せの法則」が当たり過ぎておもしろい件=ライフスタイル系
公認会計士の仕事はAIにとられるか?AIに変わるのはどんな仕事?=公認会計士系

3/5が公認会計士系の記事でした。

社会科学の法則の中に「パレートの法則」というのがあります。これは「ある一部(20%)が組織の全体(80%)を構成している」というもので、8:2の法則とも言われています。

ブログに置き換えると「上位20%分の記事がサイトPV全体の80%を構成している」と考えられます。

つまり100記事書いていたら、上位20記事だけで月間2000PV*80%分の1600PVを稼いでいると思います。

このことから上位3/5の記事が公認会計士系の記事だったら、それを4倍にした12/20の記事が公認会計士系の記事で占められている可能性もあります。

12/20記事=60%で、パレートの法則に当てはめると80%分の60%分、すなわちサイト全体の48%分ぐらいのPVを公認会計士系の記事が支えていると推測できます。

法則による推測ですが、多分当たっていると思います。

特化型ブログと雑記ブログのメリットとデメリット

ここで少し雑記ブログの話に戻ります。

雑記ブログと特化ブログはそれぞれメリットとデメリットがありますが、既に記事として書かれていたのでそれは割愛します。

特化型ブログvs雑記ブログ。最強なのは、やっぱり雑記ブログ!?

記事の中では、特化型ブログは資本力のある企業や組織的にライターを囲って運営しているメディアにはなかなか勝てないという部分に言及してありました。

確かにビッグワードの検索1P目のほとんどは企業が後ろについていることがほとんどです。兼業をしつつ、ビッグワード1位を狙うのは経験者でもかなり難しい時代です。

ただ自分の強みを活かせる雑記ブログは、マイペースに運営できることと引き換えにPVや収益を犠牲にしているのが実情です。

実際に検索上位で人に見られているサイトの多くは特化ブログで、雑記ブログが上位に来るには体感でその3〜5倍の努力が必要でしょう。

つまり特化ブログが100記事で月間10万円行くのであれば、雑記ブログは300〜500記事で月間10万円のイメージなのです…。

これはGoogleの検索アルゴリズムがひっくり返らない限り覆すことができません。

SEOも年々進化しており、情報の浅く広いサイト(特化ブログ)より、専門的で個性的な雑記ブログが評価される時代が来ると言われながら、その時代はなかなか来ません。

その理由として、近年のSEOはがユーザー体験を重視し始めたことが挙げられます。

例えば特化サイトの場合、自分の悩みを検索し、サイトに訪れたユーザーは更に関心のある記事に飛んだり、トップページから近しい悩みにアクセスすることができます。

一方雑記ブログの場合、ジャンルの棲み分けをかなり徹底しない限り、トップページに飛んだユーザーは次に行くべき場所を見失ってしまいます

ユーザーの検索後の体験を考えると、特化サイトのサイト構成に勝つのは難しいのです。

もちろん雑記ブログにもメリットはたくさんありますが、早く成果を求めるとなると、ある程度特化することを意識する必要はあるかと思います。

あえて人気記事や公認会計士系の記事がPVを稼いでいることを先に説明したのは雑記ブログのデメリットを教えたかったからです。

極論じゃなくてもいい

ここまでをまとめると「雑記ブログよりも特化型ブログの方がいい!」と聞こえてしまうかもしれませんがそうではありません。

自分の執筆スタイルに合わせて柔軟にサイトの方針を変えていけばいいのです。

特化型ブログか雑記ブログか、という二極ではなく、やや特化型ブログにしてみるというのも手段の一つです。

例えば人気上位の記事を見直して、植物系や公認会計士系の記事が上位に来ているのであれば、しばらくそのネタだけでやってみる

それに飽きたら少し別のジャンル…またモチベーションが戻ってきたら植物系や公認会計士系…という風にブログ方針を意識しながら執筆する内容を変えていくのです。

個人的には公認会計士でブログ運営もしている人はかなり少ないと思うので、そういう意味でもアクセス数が高まっている印象です。

「公認会計士 ブロガー」で検索してどのような人がいるのか、どんな記事がアクセスされているのか、少しだけ数字を意識して競争という荒波に片足だけ飛び込んでみましょう。

その競争に疲れたらまた足を引っ込めて、競争心が芽生えたら両足を突っ込めばいいのです。

ブログ運営は誰にも強制されるものではないですし、強制する必要もないので常に気楽に構えましょう。

サイトや記事のアドバイス

多分定番コーナーになるであろうサイトや記事への直接的アドバイスです。
例のごとく細かくツツキますがご容赦下さい…。

記事部分のアドバイス

ツッコミどころはほとんどなさそうです。

最新記事では目次や見出しもしっかりつけてますし、ユーザーの悩みを考えた構成になっていると思います。

あとは
・どのような検索キーワードを意識しているか
・そのキーワードでどのような記事が上位にあるか
・どのようなタイトルにすれば自分の記事を見たくなるか

この辺りを考え抜けば特化型ブログにも普通に勝てると思います。

公認会計士関連の記事は情報が分散している可能性もあるので、記事同士リンクでつなぐといいでしょう。

記事を書いていると、「前に書いたから触れなくていいか」と考えがちですが、ユーザーはその記事を見ていないのが当然なので、見出しは用意するけどリンクを貼って誘導する手法がおすすめです。

あとは人気上位の記事のメンテナンスをしておくのがいいです。

人気だから…と油断しているとだんだんと情報が古くなったり、競合に抜かれる可能性もあります。

見出しの設置、情報の追記など、記事の品質だけはできるだけ最新版のものに合わせておきましょう。

UIやUX部分のアドバイス  

はてなブログで運営されているので、デザインや構成はスッキリしていて見やすい印象です。

表示している項目も無駄がないように注意されているので、特に気にしなくても大丈夫だと思います。

【人気記事表示を増やす】

人気記事はユーザーが大好きな部分です。雑記ブログなのでジャンルが入り乱れてしまうのが欠点ですが、それでも10位ぐらいまではサムネ付きでだしてると回遊率がアップしますよ。

【フッターに導線を入れる】

フッターまで読んだあとに次の行動をするきっかけが上に戻らなければ無いので、タグクラウドや見て欲しい記事のリンクなどを付けて自然に2P目に行かせましょう。

その他のアドバイス

【独自ドメイン+WordPressに移行する】

はてなブログで運営している場合、どうしてもはてな側の規制や広告の縛りの影響を受けてしまいます。

WordPressに移行すれば好きに広告を貼ったり、規制の心配はありません。ただサーバーを借りたり、技術的に少し難しいので強制はしません。

独自ドメインにした場合、評価が一時的にリセットされますが、記事に新記事のリンクなどを貼ることでSEO評価は戻すことができます。

成功するまで続ける事が大事

わんころくんさんのツイートでとてもいいことが書かれていたので引用させてもらいます。

普通の人は「成功しなければ意味がない」「失敗に終わった」と少しでもだめになったら物事を悲観的に考えてしまいます。

ただ、どこまで行けば成功なのか失敗なのか、期限を決めるのはその人次第なのです。

頭一つ飛び抜けている人はだれがなんと言おうと続けることのできるメンタリティを持っています。

それは他の人には真似できない自分の強みですよね。

やり方やコツ次第で突破口はいくらでも切り開くことはできます。諦めるのではなく、やり方を変えてみる、というマインドでぜひ走り続けてみてください。

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