誰もがテレワークを「選択」できる社会を応援して頂くために、株式投資型クラウドファンディングをイークラウドで実施します。
ラウンズ株式会社の合田(ごうだ)と申します。
誰もがテレワークを「選択」できる社会を目指し、
テレワーク専用音声通話ツール「声のバーチャルオフィス roundz」を開発・提供しています。
6月25日 10:00~ 弊社として初のクラウドファンディングとなる、イークラウドにて株式投資型クラウドファンディングの募集を開始します。
詳細はこちら↓
本記事では私がラウンズ社を設立した経緯や、テレワーク監視ツールを作ろうとして失敗した話、ラウンズ株式会社が目指す社会のあり方についてまとめています。
長いですが、お付き合い頂ければ嬉しいです!
【起業】 誰もがテレワークを「選択」できる社会を作りたい
〜創業前:エンジニア出身です
共働き育児からテレワークに関心
2018年4月ごろからテレワークの普及を目指して起業することを決意。10月に登記をしました。当時の社名は株式会社GOWiDE(ゴーワイド)でした。
私が真剣にテレワークの普及について考えるようになったのは、共働きの中での子供の誕生がきっかけです。
子どもを自然豊かな郊外で育てたいのに、自分自身や奥さんが追いかけたいキャリアが叶う仕事が郊外には少ない。一方、私たち夫婦2人が都心まで通勤するとなると、子どもは「親の就労時間+通勤時間」保育園で過ごすことになり、帰宅後はなんとか夕食を食べて寝るだけ…
今はもっと家族との時間を大切にしたい…けれど夫婦でバリバリ働きたい…そんなことを考えるうちに「テレワーク」に興味を持つようになりました。
コロナ禍以前、テレワークは「特権」だった
それは2018年、まだ新型コロナウイルスに世界が翻弄される前のことです。
当時テレワークは一部の企業でしか導入されていませんでした。参考:2019年12月のテレワーク実施率は 10%。2021年10月では32%。
また、導入企業でも「育児している人のみ」「介護している人のみ」など対象者が限定されていたり「新入社員や転職者は入社後1年間テレワークができない」「月に5回まで」などの縛りがあるなど、「特権的な扱い」であることが普通でした。
そして、テレワークはなぜか通常業務とは異なるような扱いをされていました。テレワークをする人々には後ろめたさや遠慮が、それを取り巻くオフィスで働く人々には若干の羨望と距離感がありました。
当時すでに、Microsoft Teams や Zoom、Slack や Chatworkなどのコミュニケーションツールは存在しており、人々はそれを使いこなしているはずだったのに、です。
テレワークをしている人とオフィスワーカーとの間にあるコミュニケーションの分断はなぜ生じるのか。それを解明したい・解決したいと思ったのが、私がテレワークで起業しようと決意したきっかけです。
誰もがテレワークを「選択」できる社会にしたい
私たちラウンズが目指しているのは、
誰もが必要なときにテレワークを「選択」できる社会です。
それは、人生の様々なフェーズに合わせて人々が自分のやりたい仕事を続けられる社会です。
テレワークがもたらすメンバー間の分断の一つの原因は、他方がテレワークの選択肢を持っているのに、他方が選択肢を持てないという不公平感だと考えています。
私たちは、テレワークをしたい理由は何であっても良いし、逆にオフィスで働きたい人はオフィスに行って働いてもいいと考えています。
重要なのはテレワークをするのが誰であっても「肩身狭く」なく周りの人も・上司も「テレワーク?もっとしなよ!」と言ってくれる組織の雰囲気です。
それが可能になる新しい世界のインフラを作っていきたいと考えています。
【サービス開発】 声のバーチャルオフィス roundz で信頼関係を作りたい
マネージャーの不安を払拭する
創業当初の調査結果から、テレワークが普及しない大きな原因が「マネージャー側の不安」にあることがわかっていました。
相手を疑ってしまう不安、相手のためを思っての不安。
この不安は、他のメンバーにも伝わっていきます。
そこで不安解消のために私たちが最初に作ったMVP(Minimum Viable Product)は「今その人がPCで実際に何をしているか」の作業をモニタリング・記録するツール、つまり監視感を少なくした監視ツールでした。
部下の、より実態に近い勤務状況が把握できるため、マネージャーはきっと満足するだろう。働く人にとっては多少の監視感が気になるかもしれないけれど、業務用PCであれば問題ないはず…私たちはそう考えていたのです。
安易でした。
2019年の始め、実際にそのMVPをある企業で使ってもらったところ、反応は散々でした。
「監視されていて気持ち悪い」などの従業員側(管理される方)からの批判は折り込み済みでしたが、マネージャー側からも「データを見てもやっぱり不安、どうしても信用できない」という声が上がってきたのです。
監視ツールから「即応環境」へのピボット
これは私たちにとって大きな学びでした。
信頼関係のない相手についていくらデータがあったとしても結局信用できないのです。
それに、何より私自身も監視が当たり前のテレワーク環境なんかで働きたくないという思いがありました(そりゃそうです笑)。
ではどうすればマネージャーの不安を解決し、企業のテレワークを後押しできるのか。ピボット(路線変更)が必要でした。
「声のバーチャルオフィス roundz」へ
そこで次に考えたプロジェクトが、「声のバーチャルオフィス roundz」の原型となる「即応環境」プロジェクトです。これはとても単純に
というオフィスにいたら当たり前にできることを、オンラインでも可能にするというコンセプトです。
これによって、たくさんの不安を抱えてしまうマネージャーの不安が和らぐのではないか。また、「ちょっと話しかけられる」環境さえあればテレワークでも相談や確認がはかどり、業務効率も上がるのではないか。
そして、2019年9月に β版を初めてリリースしました。
コロナ禍以前は数少なかったフルリモートの企業の方々に利用していただき、特に
などの工夫をされていた企業の方々からの支持を頂戴することができました。中には2022年6月現在まで2年以上継続して利用していただいている企業様もいます。
その後、音質の改善やソフトウェアの軽量化・UXの改善を進め、「声のバーチャルオフィス roundz」として製品版を2020年7月にリリースしました。
roundz は常時接続型の音声コミュニケーションツールですが、「部屋」の概念があり、ユーザーは自由に部屋を追加することができます。そのため、私たちは「声のバーチャルオフィス」と呼んでいます。
β版 から製品版までのプロダクトの変遷に関してはこちらをご覧ください↓
roundz のこだわりは気軽さと安心感
音声コミュニケーションツールである roundz の最大の特徴は、あえてカメラを利用せず、気軽さと安心感に徹底的にこだわっている点です。
これが「相手にちょっと話しかける」「話しかけられたらすぐに返事ができる」環境には必要不可欠であると考えているからです。
一般的に会話ツールといえば、電話やビジネスチャットツールの通話機能、Web会議ツールを想像しますよね。しかし、
コール音が鳴るたびに相手を邪魔しているのではないかと不安
こんな小さなことで電話していいのか不安
2分話すだけで確認できるのに相手の予定を聞くのが不安
などなどそんな些細なことが?という小さな不安が大量にあり、結局は「聞くのを止める」「明後日の会議で聞こう」「文章でなんとか伝えよう」としてしまいます。
ラウンズはそうした小さな不安を根こそぎ取り払うことで気軽な会話を実現し、メンバーが気持ちよく繋がり続ける環境を作り出しています。
roundzは会話ツールではなく組織の文化やつながりを作る「場所」
roundzは毎日のちょっとした会話を通して人のつながりが生まれる場所です。
「会社」という言葉を聞くとご自分が働いていたオフィスや建物を思い浮かべる人も多いかも知れませんが、実際は「会社」はそこで働く人たちのつながり、文化自体です。ラウンズはまさにそのつながり・文化をテレワークやオンラインで作り出す場所であり、そうなっていきたいと考えています。
【資金調達】株式投資型クラウドファンディングについて
今回、私たちのビジョンに共感し一緒に業界を盛り上げてくれる支援者の方に応援していただけるよう、より広く私たちのサービスを知ってもらえるよう株式投資型クラウドファンディングの実施をいたします。
今回の資金調達でお世話になっているイークラウド代表の波多江さんには、2年前にXTech VenturesとFastGrow共催のXTV BootCamp2020でお会いしてからのご縁です。(XTech Ventures にはその後2回に渡り投資頂いており、XTV BootCamp 様には足を向けて寝られません。。。次回は2022年夏頃を予定しているそうですので、興味がある方は是非チェックされてみてはいかがでしょうか。)
私たちのミッションは「すべての人にテレワークという選択肢を」です。そのため
そんな風にお考えの企業様にこそご利用いただきたいと考えています。
一緒に日本の働き方をアップデートしていきたい方、是非応援よろしくお願いします!
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