テレワークの課題と不可逆性。ハイブリッドワーク時代のニューノーマルとは?
ラウンズ株式会社の合田(ごうだ)と申します。
誰もがテレワークを「選択」できる社会を目指してテレワーク専用音声通話ツール「声のバーチャルオフィス roundz」を開発・提供しています。
7月5日現在、イークラウドにて弊社として初の株式投資型クラウドファンディングの募集しています。
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前回の記事では、私がラウンズを創業してから株式投資型クラウドファンディングに挑戦するまでについてご説明しました。
本記事では、コロナ禍を通して見えてきたテレワークの課題と不可逆性、ハイブリッドワーク時代の「ニューノーマル」を私たちがどう考えているかについてまとめています。
またまた長いですが、お付き合い頂ければ嬉しいです!
テレワークになり「雑談」が減った←何か問題あるの?
コロナ禍になり、テレワークが普及する中で一度は聞いたことはあるのではないでしょうか。あるいはご自分で感じたこともあるかもしれません。
「雑談」と聞いて、どういうイメージをもたれますか?
好きな食べものの話や次の休みの旅行先など、飲み会で話すようなプライベートで業務に関係ない内容をイメージされますか?
これらももちろん雑談です。けれど、私は「テレワークで失われてしまった雑談」とは、「意図しない」情報交換のことであり、これが減ってしまうことがテレワーク最大の課題ではないかと考えています。
テレワークで失われがちな「雑談」とは?
同じオフィスで働いていると、雑談を通して私たちは実に多くの情報をやりとりしていますが、テレワークではこれらがごっそり失われてしまいます。
これらは、チャットだと伝えにくく、Web会議をわざわざ設定するまでもない情報のやりとりです。
挨拶ひとつとってみても、チャットでは伝わりにくい情報を得ています。
また、同僚から相談を持ちかけられた時、相手の言葉や様子から事態をなんとなく察することができます。こういった言葉は、メールやチャットでは省略されがちです。
会議室からの帰り道には、ついでに話をすることで話題が広がります。
そして、他のメンバー同士の会話をぼんやり聞く中で入ってくる情報もあります。
これらは「相手に伝えよう」として発信されている情報ではなく、やりとりの中でその人から意図せず漏れ出てくるものです。
私たちはオフィスではこのような雑談(=意図しない情報交換)を通して、相手の性格やその人の置かれている状況を少しづつ理解していますが、テレワークになるとその機会が奪われてしまいます。
その結果、
という結果を招いてしまうのではないでしょうか。
「雑談」こそが人間関係を作る
私は前職で国外のメンバーとリモートで仕事をすることが多かったのですが、4年間一緒に働いたリモートのメンバーのことよりも、同じオフィスで4ヶ月過したメンバーのことの方がよく「知っている」し、仕事がしやすいと感じていました。
何かあった時にお願いしたり相談しやすいのも同じオフィスで働いていたメンバーでした。
今思えば、オフィスとのメンバーとは上記のような「意図しない情報交換」を多くしていたため、その「人となり」を無意識のうちによく理解することができていました。
気軽に相談できるような関係性を築くためには、普段の雑談(=意図しない情報交換)が必要不可欠なんだ、これが私たちが提供する「声のバーチャルオフィス roundz」のコンセプトの出発点です。
テレワークが「問題なくできている」の罠
ここまでお読みになって、「いやいや、業務に雑談なんて必要ないよ」「チャットでちゃんと文章を書けば伝わるよ」と考えるかもしれません。
実は、私たちラウンズがお客様からお問い合わせを頂戴する際には、大体決まった流れがあります。
ここで強調したいのは、最初は多くのお客様がテレワークを導入してから半年程度までは大きな問題もなく「業務ができている」と感じていたことです。
多くの企業様は、オフィス勤務で十分に人間関係が構築されている中でテレワークを始めているため、最初はテレワークに対してさほど課題を感じていないのです。
しかし、テレワークを続けていく中で徐々に人間関係が壊れていきます。
そして最終的に、部下が独断で仕事を進めてしまって致命的なミスを犯すなど、「業務に支障が出る」「人が辞めてしまう」ことで問題が顕在化するようです。
新メンバー@テレワークはさらに厳しい
関係が既に構築されている相手とのテレワークにはまだ時間の猶予があるかもしれませんが、一方で新しく入るメンバーはどうでしょうか?
既存メンバー以上に厳しい状況になることは誰もが想像できるかもしれません。
ラウンズの初期ユーザーであったフルリモート企業様も、テレワークでの新メンバーの定着に課題を抱えていらっしゃいました。テキストチャットやweb会議をフル活用していたにもかかわらず、コストをかけて採用した人が離職してしまうことが大きな問題となっていたのです。
テキストチャットや web会議は、どうしても必要最低限のやりとりに制限されてしまいます。1on1ミーティングなどの試みも有効ですが、面と向かって「ちょっとした悩み」を打ち明けるには勇気が入ります。
毎日関係を積み上げることができないその結果として、新メンバーの人は周囲の人に相談しにくく悩みやトラブルを一人で抱え込んでしまいがちになってしまうのです。
それでもテレワーク普及の流れは止まらない
このように、テレワークには人間関係の構築や維持が非常に難しいという課題があります。
しかし、コロナ禍以前も今も、テレワークは少子高齢化に伴う労働人口減少によって起きる人材採用・活用の強力なツールとして推進されています。
テレワークを経験すると、その8割以上は今後もテレワークによる勤務を希望することがわかっています。(※国土交通省「テレワーク開始時期・満足度・実施意向等」)
また、「テレワーク可」にすると求人応募数が5倍になるという調査(※人材サービス産業協議会)もあり、企業は人材戦略の観点からテレワークを採用せざるを得ない状況です。
そのため、今後多くの企業では「週2・週3」出社のハイブリッドワークという選択肢が確実に増えていきます。
企業の生存競争を考えると、ハイブリッドワークへの適応は避けて通れません。
ハイブリッドワーク時代のニューノーマルとは?
ハイブリッドワーク時代に、今まで以上に企業・組織がアウトプットを出すためには何が必要なのでしょうか。私は、大きく分けると2つの方針に分かれると考えています。
方針1:成果主義の導入
以前より、テレワークには成果主義が必要不可欠であるという議論は存在しています。従業員の管理のしにくさを、管理手法の変更で対応するという考え方です。
私の知人の企業では、テレワークの導入に伴って時間労働を廃止し、成果物の点数化をすることによって管理問題を解決しました。
成果主義にすると評価方法が明確になるため、管理する側・される側での合意形成がとりやすいのがメリットです。特に定型作業など業務が分割しやすい場合は相性が良いと言えます。
デメリットとしては、他のメンバーのサポートなど成果物として目に見えにくい業務を社員がしたがらなくなったり、管理者が業務の切り分け作業を丁寧に行う必要がある点などが挙げられます。
方針2:ニューノーマルなコミュニケーション手法の導入
業務の切り分けが難しかったり、共同作業によって業務を進めていくチームがテレワークを行う際には、従来のチャット・Web会議ツールに加えてオンラインでも「雑談」ができる環境を構築するべきです。
私たちのサービス「roundz(ラウンズ)」は、出社メンバー・リモートメンバーが全員同じオフィスにいる感覚で気軽に「雑談」することができるテレワーク向けボイスチャットツールです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【資金調達】株式投資型クラウドファンディングについて
2022年7月5日現在、私たちのビジョンに共感し一緒に業界を盛り上げてくれる支援者の方に応援していただけるよう、より広く私たちのサービスを知ってもらえるよう株式投資型クラウドファンディングを実施しています。
私たちのミッションは「すべての人にテレワークという選択肢を」です。
そんな風にお考えの企業様にこそお試しいただきたいと考えています。
また、そういった企業様にまでテレワークが活用できる社会を作りたい方に応援いただきたいと考えています。
一緒に日本の働き方の改善をサポートしてくださる方、是非応援よろしくお願いします!
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