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私たちの目指す労働管理の顧問とは

社労士の顧問契約は会社によって内容が異なり、千差万別です。
今回は我々が目指す顧問契約についてお話したいと思います。

労働管理の性質

私は労働管理というのは、減点方式の性質を持っていると認識しています。
労働基準法、その他関連法規に基づいて、ある意味100点の基準が決まっており、それ以上のものを提供することはできません。

つまり「他の会社には真似できない、今までにない労働管理」というサービスを提供することは難しいのです。
これは、新しいものを生み出すことよりも、日常を守る業務だと考えています。

労働管理顧問として達成するべきこと

私たちが達成すべきことは、可能な限り100点に近づけることです。
この100点の実現に向けて、

  • やるべきことを漏らさずやる(「忘れていた」は通用しません)

  • やることはミスをせずにやる(「間違えた」は通用しません)

  • なるべく手間なく実施する(「手間がかかって外注した」意味がありません)

以上のことができるとベストでしょう。
また、以前はこの精神を「漏れなく、抜けなく、お手間なく」と表現していましたが、
最近は「漏れなく、ミスなく、お手間なく」が適切かなと思っています。

漏れがないということ

労働管理は、毎年や毎月のルーティンが多数あります。やるべきことが決まっているという考えです。

  • いつまでに必要か

  • いつ対応を開始するか

  • いつ気が付くような体制にするか

タスク管理を徹底する必要があります。

ミスがないということ

契約書、勤怠、給与、届出など各種対応が法的効力を発生します。
仮に金額の違う契約書を利用して「間違えました」は通用しません。残業時間を把握せず36協定を出せば、書類送検の対象になることだって有り得ます。

確実にミスがないようにするためにはチェックが大事です。チェックについても誤解がないように徹底しなければなりません。
チェックとは「正しいもの」と「正しくない可能性があるもの」を比較する作業です。
まずは「正しいもの」を用意することが重要です。そして「正しいもの」と比較します。

完成品をチェックするには、設計図がないとできません。
設計図をチェックするには、企画書がないとできません。
企画書をチェックするには、ヒアリングしないとできません。
正しく一つ一つのものをチェックする必要があります。

手間がないということ

外注で作業を受ける側として、依頼者に手間がかかってしまうのは避けなければなりません。

たとえば、どんなに安くて良い美容室でも「毎回手書きで依頼事項とデザインを依頼書に書かないといけない」となったら面倒なので誰も依頼しません。
私はこの部分で優位性を出したいと思っています。

手間を削るというのは、作業工程を受け持つということです。
弊社の業務は、

  1. 正しいルールを調べる

  2. 正しいルールを理解する

  3. (クライアントの)会社の現状を把握する

  4. 現状を把握して、リスクやメリット、デメリットを想定する

  5. リスクを想定した上で意思決定する

  6. 意思決定に沿って書面化や作成作業をする

  7. 作成したものを提出する

という工程が基本です。
私の理想としては、クライアント側は②⑤のみ行なっていただき、③については一緒に協力して進めていくのがベストだと思っています。
これについては流動的ですのでルール化は難しいところではありますが、重要なのは手を抜かないこと妥協しないことではないかと考えています。

弊社の顧問契約という商材について

上記について、私は「作業を売る」とは思っていません。「漏れなく、ミスなく、お手間なく管理できる人」を売るのが私たちのビジネスです。
つまり、弊社の商品価値は「一人一人の成長と気遣い」にあります。

可能であれば私は、弊社を日本一高い労働顧問契約を販売する会社にしたいと思っています。

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