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人に伝えたり、理解したりって本当に難しい!
伝えたいことを伝えるのって難しい!課題は言語化!
以下のポイントに気を付ければ、かなり改善します。
「あの」「その」「あれ」「これ」などの指示代名詞を使わない
主語と述語をなるべく近くに置き、長文にしない
○○感、○○的など抽象度の高い言葉や概念を使わない(使う場合は必ず具体例を示す)
感情を伝えたいときは、その感情の発生原因になる・なった出来事を例示する
なるべく時系列、または思考の順番に沿って話す
例:「まずは、、、そのあと、、、」
「○○です。なぜなら、、、、」
思っていることを他人に言語で伝えるというのは、実はかなり難易度が高いものです。
特に我々の仕事は、労働や契約、制度などの抽象的かつ概念的なものを扱うことが多く、伝えづらいと感じます。
物事が伝わりづらい原因は、おもに4つあります。
①主語が無い
主語が無い、または「あれ」「それ」などの指示代名詞の多用が原因です。
②文章が長い
主語と述語の間が長ければ長いほど伝わりにくくなります。
③具体性に欠ける
「丁寧な仕事」「優しい仕草」「なるべく早く」など、抽象度が高いと個人の解釈に齟齬が生じます。まったく使わないことは難しいので、なるべく例示するようにしましょう。
④順序が合っていない
「AがBになった→そしてBがCになった→最後にCがDになった」という順番を崩すと伝わりにくくなります。
順番は時系列が基本ですが、因果関係順になるときもあります。
事実を伝えるときには相手に想像の自由を与えないこと=解釈の幅を与えないことが大切です。
また、想像力は人を動かす素晴らしいパワーを持っています。人を動かす原動力は想像です。
嬉しい、楽しい、望む未来や希望
「このままじゃまずい」という恐怖や不安
を想像することで人は動きます。
「伝える」ということにおいて、
説明は事実!説得は想像!
これを忘れないでください。
話している間に質問されたことを忘れて、何を言えばいいのかわからなくなったとき
以下の手順で整理すると大幅に改善します。
①質問内容を確認する
「質問は○○で合っていますか?」
②簡潔に回答する
「○○という質問に回答するなら、回答は□□です」
③理由または例を補足する
「なぜなら、、、、」「たとえば、、、」
④それでも忘れたら戻る
「質問の内容をもう一度確認していいですか」
⑤簡潔に回答できない場合は、質問の趣旨を確認する
「私が不勉強で恐縮ですが、この質問の趣旨は、、、、」
このような少し失礼になってしまう質問のときは、「趣旨は、、、、」と最後まで質問しきらないほうが、少しソフトに聞こえます。
「趣旨を確認していいですか?」と言い切ると「あなたの言うことが全然わからない!」という、ちょっと失礼なニュアンスを感じさせてしまいます。
上記の手順で、質問されたことを忘れる現象をある程度は防げます。
実は、質問の内容を忘れるのは自然な現象なのです。
なぜなら人間の脳は、
「質問の内容に回答する」
「話しながら考える」
このダブルタスクに耐えられるようになっていません。
ダブルタスクを可能にするのは習慣だけです。
たとえば車の運転。実はかなり複雑なマルチタスクですが、状況判断以外は単純作業の集合体になっています。
右に曲がる=ハンドルを右に切る
止まる=ブレーキを踏む
このような単純作業は習慣にすることでマルチタスクに耐えられるようになります。
つまり「考えなくてもできる」までいくと複数並列でこなせるようになるのです。
我々の脳は、
考えなくてもできるような二つのことなら同時にできる。
しかし、二つのことを同時に考えることはできない。
これを前提にすれば自ずと次のとるべき行動がわかるはずです。