「デスノート」と「バクマン」の元ネタは?
鬼滅の刃の元ネタは?の検証記事でデスノートの原作者大場つぐみは手塚ファンではないか?
という疑念が浮かんだので検証のため「デスノート」と「バクマン」を読んで見ることに。
ストーリーは大体知っていましたがちゃんと読んだことはなかったです。
デスノートは手塚治虫の「バンパイヤ」1966年
バクマンは藤子不二雄Aの「まんが道」1977年が元ネタと思われます。
大場つぐみ=ガモウひろしは確定みたいなのでそれ前提でいきます。
大場先生は1962年生まれでモロに2作品のリアルタイム読者ですね。
まんが道は藤子不二雄A先生の自伝漫画で手塚治虫に憧れて藤子不二雄Aがモデルの満賀道雄と藤子・F・不二雄がモデルの才野茂とがコンビを組み富山から上京し漫画家を目指すお話です。
後半伝説のアパートトキワ荘が出てきます。(最初は藤子不二雄名義で合作で漫画を描いており晩年藤子・F・不二雄と藤子不二雄Aに別れた。)
実在の漫画家(石ノ森章太郎、赤塚不二夫、手塚治虫)も多数出てきます。コンビにしたのは藤子両先生がモデルだからでしょう。
サイコーとシュージンが原稿を投げ捨てるシーンがありますが。
これも「まんが道」の中にまったく同じシーンがあります。(汽車の中から投げ捨てる)
バクマンの作画のサイコー(真城最高)と原作とネーム担当のシュージン(高木秋人)共同ペンネームの亜城木 夢叶(あしろぎ・むと)は
「亜豆(あずき)と真城と高木の夢を叶える」という由来ですが。
真城と高木と鉄腕アトムを混ぜたのでしょう。
ヒロイン亜豆美保(あずきみほ)の名前もアトムから取られたと思います。
豆は「とう」とも読めるので
アトム→亜豆美保(あとうみほ)→亜豆美保(あずきみほ)
になったのかと思われます。
藤子不二雄の名前も藤本弘(藤子・F・不二雄)と安孫子素雄(藤子不二雄A)を合体させたペンネーム。
まんが道の中では満賀道雄と才野茂の名前を合わせて、漫才茂道(まさいしげみち)になっています。
ではなんでペンネームに手塚治虫の鉄腕アトムを入れたのか?
実は藤子不二雄の最初のペンネームは足塚不二雄。手塚マニアだった藤本弘、安孫子素雄の2人は最初手塚不二雄にしようとしたけれども、あまりに失礼なので足下にも及ばないという意味で足塚不二雄に。まんが道だと足塚茂道になってますね。
主人公2人の苗字と鉄腕アトムを合体させたのもそういう由来だと思います。
サイコーのおじさん真城 信弘がガモウひろし、すなわち大場つぐみのモデルですね。売れなくなった一発屋ギャグ漫画家リアルな話ですな。漫画家は一発当てた後次をヒットさせるのが難しいです。
あとライバルとして出てくる天才タイプの漫画家
新妻エイジがいるのですが
・描くのが異常に早い。下書きなしでペン入れしたりすることもある。
・他人の漫画に対する分析力が鋭い。(天才のようで意外と勉強熱心)
・子供っぽい性格。
・才能ある後輩を素直に評価する。
・漫画が大好きワーカホリック。
これは間違いなく手塚治虫先生がモデルですね。
上の項目全て手塚治虫に当てはまる。
エイジの背中の羽ボウキがその証拠。羽ボウキを天使の羽に見立ててるんですが、つまり神の子。漫画界の神といえば手塚治虫なので。
まんが道の中で満賀道雄と才野茂が神と崇める存在として手塚治虫本人が出てきます。
続いてデスノートの元ネタは?
デスノートは
主人公の夜神 月(やがみ らいと)がデスノートで悪人を殺していくそれを敏腕刑事L(エル)が追いかけるダークヒーロー物語。
手塚治虫のバンパイヤは悪の申し子間久部緑郎(まくべろくろう)が
動物に変身できる人間バンパイヤを操って悪の帝王を目指すお話で当然殺人も悪びれもせず普通に行い
敏腕の下田(げた)刑事がそれを追いかけます。
美形ダークヒーロー物の元祖と言われており
学生時代の高橋留美子先生が衝撃を受けたと語っています。
手塚治虫本人も主要キャラで登場します。
バンパイヤの所をデスノートに変えればそのままですね。
鬼滅の刃の悪役無惨の元ネタとしても有名です。
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