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「エヴァンゲリオン」の元ネタは?

今回は庵野秀明監督の、エヴァンゲリオンシリーズの元ネタを推理する回です。

・戦闘シーンや宇宙からの怪物は円谷英二監督のウルトラマン。庵野監督の特撮好きなのは有名ですよね。
・父親との葛藤は、富野由悠季の初代機動戦士ガンダム。
・主要キャラがバンバン死んでいくのは富野由悠季の伝説巨神イデオンやVガンダム。
・クラスメイトのトウジに「お前のせいで怪物が来るんや」といじめられるのは、富野由悠季のザンボット3。
円谷英二や富野由悠季の影響が大きいです。

・エヴァでたくさんの墓が出てくるカットがあるがこれは宮崎監督の未来少年コナンの「コアブロック」の回に全く同じような映像があります。未来少年コナンを見てアニメーターなった人は多いです。

ネルフのエンブレムはカナダ国旗がモチーフ。その下にあるロゴ
「GOD'S IN HIS HEAVEN. ALL'S RIGHT WITH THE WORLD.」は訳すと「神そらに知ろしめす。すべて世はこともなし。神が天にある限り、この世は安泰。」これは赤毛のアンの最後に出てくるロバート・ブラウニングの詩。
赤毛のアンはカナダが舞台の作品なので、庵野監督はアニメ版「赤毛のアン」のファンなのでしょう。赤毛のアンは高畑勲監督の最高傑作と言われるTVアニメで、初期の頃は宮崎駿が場面設計で参加しています。高畑作品といえば庵野さんも、火垂るの墓の戦艦のシーンで作画で参加しています。
高畑勲監督のデビュー作、「太陽の王子ホルスの大冒険」にヒルダという少女が出てくるのですが、この最初の登場シーンが最初のエヴァンゲリオンTVシリーズのカヲルくんが出てくるシーンと全く同じです。ヒルダは村を滅ぼしに来た悪魔の妹という設定ですが、善と悪の狭間で葛藤しますこの辺もよく似てますね。
「シン・エヴァンゲリオン」で黒綾波レイが農村で心を開いていく様子が描かれていますがこれも「ホルスの大冒険」でよく似たシーンがあります。
特にヒルダと子供と触れ合うシーンがめちゃくちゃそっくりですね。
Amazonプライムなどで見れるので比較すると面白いです。
「ホルス」のヒルダの善の部分を「レイ」に悪の部分を「カヲル」にしたと思われます。あと高畑勲監督の「母をたずねて三千里」に世界初の無口ヒロイン「フィオリーナ」の影響も受けているかも?フィオリーナも最初無口ですがマルコとの触れ合いで徐々に明るくなっていきますので。

「シンジ」はどう見ても富野由悠季監督の「機動戦士ガンダム」のアムロですね。うじうじしたところや父親に反抗するところやナイーブなところがよく似てる。ちなみにアムロの元ネタは冨野さんもスタッフとして参加した「母をたずねて三千里」のマルコと言われています。高畑監督が前作の「ハイジ」で理想のいい子に描きすぎたので今度はリアルな少年を狙ったとか。
マルコも父親に反抗したりわがままだったり当時の名作劇場の主人公キャラではありえないような革新的なキャラでした。

シンジとレイが山に向かって話すシーンですが
似たようなシーンが「三千里」でもあって
マルコとフィオリーナが初めて会ったシーンで屋根の上で海を向いて
「僕たち友達になれるよね?」とマルコが語り掛けます。

無口系ヒロインの元祖フィオリーナと父親に反抗するヒーローの元祖マルコ
海を見ながら話し合い友人になります。

「碇ゲンドウ」はアムロの父のテム・レイでしょう。
父との不仲なところとかよく似てるしティム・レイの声が清川元夢さんなんですがなんとエヴェンゲリオンにも冬月コウゾウ役で出てますね(笑)間違いないと思います。あと庵野監督は「宇宙戦艦ヤマト」の大ファンなので
厳格な沖田艦長も入ってるような感じが・・・。
「ミサト」は「機動戦士ガンダム」の
「マチルダ」と「セイラ」の合体?・・になるんでしょうか
マチルダはアムロの憧れの大人びた女上官で戦死します。ミサトもシンジ君の上官で最後は戦死。セイラは気の強いしっかりものの女性クルーで働かないカイ・シデンを「軟弱者!」と言って平手打ちにしますw気の強いところがよく似てる。

ピクシブ百貨辞典よりミサトの記事ですが

・15年前、父「ヒデアキ」が隊長を務める葛城調査隊と南極まで同行した際にセカンドインパクトに遭遇。父の捨て身の救助によりただ一人奇跡的に生還するも、精神的外傷から失語症に陥り、以後数年間に渡り隔離施設下で育てられたという過去を持つ(なおその際重傷を負い、現在も胸の谷間から右脇腹にかけて大きな裂傷痕が残っている)。

これって宮崎駿のデビュー作「未来少年コナン」の敵側インダストリアの女戦士モンスリーのの幼年時代の設定そのままですね。大変動(戦争)で家族と飼い犬は死亡ただ一人生き残り海を漂流してるところを救出されました。

ミサトは旧劇場版も新劇場版も
シンジを庇って死ぬところが共通なんですがこれもモンスリーが改心して
コナンを庇って撃たれるんですがそれのオマージュでしょう。
庵野秀明監督は少年時代、妹とチャンネル争いで勝って「未来少年コナン」が見れたと語っています。
モンスリーは気が強く戦闘能力が高い軍のリーダーで
不幸な過去を背負ってるんですがこのへんもミサトとよく似てますね。
あと口癖が「バカね!」なんですがこれってアスカ・ラングレーの
「あんた、バカぁ!」の元ネタかもしれませんね。

モンスリーのまとめ動画
https://x.com/t_kawase/status/1322935938146738176

加持リョウジは「機動戦士ガンダム」のスレッガー・ロウでしょうか?
ガタイのいいお調子者の色男ですが腕利きのパイロットで最後戦死します顔もちょっと似てる。いわゆる二枚目半的なキャラですが加持リョウジもお調子者の色男ですが腕利きのスパイで最後はサードインパクトを止めるために犠牲になり死亡します(新劇場版)顔の感じもよく似てる。
アスカ・ラングレーは難しいのですが・・・庵野秀明監督の世代で
気の強いキャラと言えば「うる星やつら」のラムになるのかな?
アスカ・ラングレーの赤い髪留めがラムの鬼の角のオマージュかな?と思いました。ラムもあたるが大好きで追いかけてるんだけどあんまり相手にされてないとことか気が強そうで実は寂しがり屋とか共通点はありますね。


エヴァンゲリオンのキャラまとめ

「ヤマト」の沖田艦長。戦前の厳格な軍人のイメージで描かれています。

アムロの父テム・レイ。息子アムロとは不仲。神経質な軍の技術者で家庭を顧みない。

「太陽の王子ホルスの大冒険」のヒルダ。カヲルの登場シーン(旧TV版)とそっくりでレイと同じく目が赤い。

カヲル君もちゃんと水辺で歌を歌ってますねw

機動戦士ガンダム第一話。

エヴァンゲリオンの一話と二話
こうして見るとシンジパパとアムロパパの世捨て人で
いっちゃってる感じがよく似てますね。

スレッガー・ロウ
色男だが凄腕のパイロット。

セイラ

マチルダ

うる星やつらのラム

こちらで岡田斗司夫さんが実写の実相寺昭雄(じっそうじあきお)作品との比較がなされています。「ウルトラマン」や「ウルトラマンセブン」で凝った映像で有名でした。

太陽の王子 ホルスの大冒険 予告編


シンエヴァンゲリオン予告編

赤毛のアン

無敵超人ザンボット3

Vガンダム


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