【考察用 エルデンリング史書】主を失った猟犬騎士ダリウィル
祝福『アギール湖南』より更に南へ進むと、坂の上に置かれた『主なき猟犬の封牢』が姿を現す。
封牢には『猟犬騎士ダリウィル』が囚われており、『半狼のブライヴ』が探していた男で間違い無いと思われる。
ダリウィルとの戦いではブライヴが共闘してくれるため、金の召喚の印を見つけたら呼び出すと良いだろう。
ダリウィルはブライヴが認める程の手練れであり、素早い動きで翻弄される可能性があるため、隣に協力者がいても決して油断してはならない。
ダリウィルが得物とする『猟犬の長牙』は優秀な武器であり、相手を切り刻めば出血の状態異常を起こすため、もし手に入れたら今後役に立つ筈だ。
……勝つには勝ったようだが胸の奥にしこりは残る。
以前にも述べたように、猟犬騎士は決して主を裏切ったりしないからだ。
その主とは、ブライヴが仕える『魔女レナ』だと思われるが、何かしら複雑な理由でもあったのだろうか?
ブライヴは巨大な長剣である『王家のグレートソード』を背中に携えている。
この『ラニ』という名前については後に触れるが、如何やらブライヴは『カーリア王家』の出身であることが伝え聞きにより分かる。
王家領である『カーリアの城館』は『リエーニエ湖』の最北に位置しており、そこにはブライヴが語る「鍛冶屋の爺様」もいるらしい。
我が『魔術学院レアルカリア』と『カーリア王家』は敵対しているが、魔術を極める道を選んだ同志として、距離は起きつつもその実力は認めている。
レアルカリアの学徒は主に輝石魔術を得意とするが、カーリア王家は剣に魔術を付与して戦う者が多く見られる。
ブライヴの得物である王家のグレートソードも「この剣は誓いの証となり、冷たい魔力を帯びた」とあるため、彼も同じく魔術戦技を得意とすると考えられる。
いずれにせよ、魔女レナやブライヴの存在は今後も褪せ人に大きな影響を与えるため、心に留めながら旅を続けると良いだろう。
それは我がレアルカリアの最上階に幽閉された王家の女王にも関わる問題でもあるからだ。
<参考資料>