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【考察用 エルデンリング史書】レアルカリアを追放された魔術師セレン

……今日は少々話が長くなる。

異端の魔女とされ『魔術学院レアルカリア』から追放された『魔術師セレン』について語る必要があるからだ。

彼女の居場所は分かっている……リムグレイブ中央に位置する『宿場跡』の地下室に潜伏しており、入り口の手前には『かぼちゃ兜の狂兵』が守りを固めている。

霊魂の宿った遺灰
かぼちゃ頭の狂兵の霊体を召喚する
大柄で力の強い、狂兵の霊体
兜の暗闇で恐慌を抑え込んでいるが
出血や虫の羽音で、狂ったように暴れる
狂兵は、壊れた剣闘士のなれの果てである

『かぼちゃの狂兵の遺灰』の伝え聞き

すっぽりと頭を覆う楕円形の兜
とても重く、とても硬い
ヘッドショットのダメージと、衝撃を軽減する
その内は暗闇であり、狂兵の恐慌を抑える
横方向に確保された空間も
圧迫感を無くす工夫であろう

『かぼちゃ兜』の伝え聞き

その奇妙で巨大な兜は、狂兵の恐怖心を抑えるために被っているらしく、蝕まれた狂人の精神を操っているのがセレンであるのか、真相は明らかではない。

だが、セレンにとって人の子は「実験体」の一つに過ぎず、己の研究のために犠牲を払うのは当然だと考える節があるため、かぼちゃの狂兵もその一人なのかもしれない。

『かぼちゃの狂兵の遺灰』の伝え聞きにもあるように、『蠅壺』や『蠅たかり』を放つことでかぼちゃの狂兵が混乱状態に陥るので、その隙に攻撃すれば効率良く倒せるだろう。

ヒビ壺を使った製作アイテムのひとつ
排泄物などを混ぜ合わせ、壺に封じたもの
敵に投げつけ、血蠅の群れが襲いかかる
蠅どもは、ダメージと共に出血を蓄積し
耳障りな羽音は、狂兵の正気を蝕む
排泄物の蛆は、血を糧に育ち蠅となる
その蠅は凶暴で、だが憐れに儚い

『蠅壺』の伝え聞き

血の君主の分け与える力、血盟祈祷のひとつ
血蠅の群れを前方に放つ
蠅どもは敵を襲い、ダメージと共に出血を蓄積する
足を止めずに、またしゃがんだままでも使用できる
血の君主の新王朝は、血の沼にあり
蠅どもは、その地の糞から湧くという

『蠅たかり』の伝え聞き

かぼちゃの狂兵を倒して奥へと進むと、そこには何食わぬ顔で佇んでいるセレンに会うことが出来る。

…ほう、褪せ人か。珍しい客人もあったものだ
私はセレン。見ての通りの魔術師だが…
さて、何用かな?

「魔術を学びたい」と答える

…ほう、輝石の魔術を学びたいとな
正直、あまり向いてないように見えるが…
素質がすべて、ということもないだろう
だが、師は慎重に選ぶべきだぞ
私は、レアルカリアの学院を追放されている
忌避すべき、異端の魔女というわけだ
それでもよいのかな?

「それでもよい」と答える

…ハハッ、モノ好きなことだな
よかろう、お前の師となり、輝石の魔術を教えよう
だが、私は厳しいぞ。優しい言葉など、かけてはやれん
後悔しないことだな

ジェスチャー『考える頷き』が手に入る

『魔術師セレン』との会話

相変わらず口だけは達者な女だが、所有する輝石魔術はどれも使い勝手が良いため、魔術を極めたい者にとって彼女の教えは魅力に感じるだろう。

【魔術師セレンが所有する輝石魔術 ※順不同】
輝石のアーク(1500)
輝石のつぶて(1000)
輝石の流星(3000)
結晶連弾(1500)
魔力の武器(3000)
魔力の盾(2500)

……話は変わるが、セレンには二人の師がいる。

それは「最初の輝石魔術師」と呼ばれた『源流の魔術師、アズール』と『源流の魔術師、ルーサット』である。

今回はアズールについて詳しく話すが、彼は『ゲルミア火山』の『隠者の村』より北の崖付近へ向かうと、変わり果てた姿で生存を確認することが出来る。

輝石に覆われた『源流の魔術師、アズール』

その姿は煌めく輝石で全身を覆われ、頭部は伸び切った青緑輝石に置き換わっており、もはや生命としての尊厳は失われているようである。

源流の魔術師、アズール
その屹立した青緑輝石の頭冠
脳を頭蓋ごと置き換えたそれは
主から切り離された今、ほぼ死んでおり
アズールの源流魔術の威力を高めるが
消費FPも増加してしまう

『アズールの輝石頭』の伝え聞き

魔術学院レアルカリア
その最高師範にのみ許されたローブ
青緑の輝石に蝕まれている
アズールとルーサット
両最高師範が学院を追放されて後
その地位に着いた者は存在しない

『アズールのローブ』の伝え聞き

青緑の輝石に蝕まれた腕巻き
源流の魔術師、アズールの装束
アズールは、もはや半ば無機物であった

『アズールの腕巻き』の伝え聞き

アズールとルーサットはレアルカリアの「最高師範」としての地位を得ており、誤った道に進まなければ魔術師たちの尊敬を集めていただろう。

だが、彼らは輝石魔術の源流を追い求め、今ではその力に飲み込まれた哀れで無機質な存在へと成り果てたのである。

余談だがレアルカリアの『カロロスの教室』では、歴史ある魔術として『輝石の彗星』と『ほうき星』を教わる。

特にほうき星はカロロスの教室で得られる魔術として最上位に当たり、学院でも使える者は一握りだと言われていた。

魔術学院レアルカリアの輝石魔術のひとつ
尾を生じて飛ぶ、魔力の彗星を放つ
足を止めずに使用でき、連続でも使用できる
また、タメ使用で強化される
学院で最も歴史のある、カロロスの教室の魔術

『輝石の彗星』の伝え聞き

魔術学院レアルカリアの輝石魔術のひとつ
魔力の大彗星たる、ほうき星を放つ
足を止めずに使用でき、連続でも使用できる
また、タメ使用で強化される
カロロスの教室で、最上位にあたる魔術
それを修めた者は、歴史上ごく僅かである

『ほうき星』の伝え聞き

しかしである……そのほうき星すら凌駕する輝石魔術を生み出したのがアズールなのだ。

ゲルミア火山でアズールに話し掛けると、『彗星アズール』という輝石魔術が手に入り、使いこなすには常軌を逸した魔術の知力が必要となる。

源流の魔術師の一人、アズールの魔術
「伝説の魔術」のひとつ
輝石の故郷とされる、遥かな星空
その奔流たる、極大の彗星を放つ
長押ししている間、それは放たれ続ける
アズールの垣間見た源流は、暗黒であった
彼はその深淵に心奪われ、また恐怖したという

『彗星アズール』の伝え聞き

アズールは己の力に酔いしれ源流の暗黒を目にしたのだろう、いつしかその身体は変貌し、今では置物のように模糊とした日々を過ごしている。

そんな愚劣極まるアズールの意志を継いだのがセレンであり、私の数少ない友人をも実験体にしたのが彼女である。

…ほう、その魔術は…
我が弟子よ、見えたのだな。アズール師に
アズール師は、最初の輝石魔術師。私の最初の師匠だった
お前は、認められたのだよ。あの厳格なアズールに
それは素晴らしいことだ
…後で、ゆっくりと話をしよう。我が弟子よ

…私が、レアルカリアの学院を追放されていることは、覚えているな
その理由は、私が輝石魔術の源流を、その復興を志したからだ
カーリアの王家を受け容れ、骨抜きとなった衒学ではなく
禁忌なき、真摯な探求としての輝石魔術を、私は望んでいるのだ
…そのためには、厭う犠牲などないとまでな
我が弟子よ。強制はしない
師弟とは、必ずしも同じ道を行かぬものだ
だがそれでも、私はお前に願う
我が弟子よ、輝石魔術の、その源流の復興を、手伝ってくれないか
…私と共に、歩んではくれないだろうか?

「共に歩む」と答える

…そうか。ありがとう
嬉しいよ。知己を得たのは、いつぶりだろうか
…やはり師がよかったのだな。

『魔術師セレン』との会話

……彼女の研究は危険だ、それだけは断言しておく。

<参考資料>

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