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【考察用 エルデンリング史書】黄金樹時代のはじまり

地下墓地から外へ出ると、多くの褪せ人たちが目にするのは巨大な黄金樹であろう。

その麓には『王都ローデイル』が存在し、破砕戦争における被害が甚大であった激戦地として名が知れ渡っている。

狭間の地に様々な影響を齎す黄金樹だが、他の国の言語では『ERDTREE』と訳されており、大地や地球を表す「ERD」と樹木の「TREE」を合わせた造語のため、異教の神話において宇宙の真理を司る『世界樹(ユグドラシル)』や『生命の樹(セフィロトの樹)』と役割が似ている。

また、生命の樹は秘密結社『黄金の夜明け団(黄金の暁教団、黄金の暁会)』を生む契機となり、狂信的な一団によって儀式魔術の研究が進んだと言われているが……おっと、この話は我々の世界ではまったく関係無いようだ。

これらの話題は雲を掴むようなオカルティズムの情報であり、原作者がインスピレーションを受けたかどうか分からないとだけ伝えておく。

――さて、話を元に戻すとしよう。

狭間の地の歴史は『黄金樹の時代』の以前と以後に大きく分かれており、その始まりは『大いなる意志』と呼ばれる存在が大地に落とした黄金の流星が契機となる。

その流星には一匹の獣が潜み、その獣が『エルデンリング』となった。

エルデンリングは狭間の地の「外」より稀人マリカを呼び寄せ、彼女を神人として選び、ここに新しき律を立てる『永遠の女王マリカ』が誕生する。

余談だが、おそらくこの「外」とは『影の地』を指していると思われる。

神となったマリカは、狭間の地の規範となる『黄金律』を立て、黄金樹はその時を境に巨大な姿を現すこととなる。

この地に導かれた褪せ人たちは、黄金律の運用を巡って各勢力が対立している最中、その争いに巻き込まれてしまったという見方が正しいと思える。

褪せ人たちの戦い

実際にマリカが黄金律を立てた当初、狭間の地のすべてが黄金樹の敵であったと言われていた。

そんなマリカを救ったのが、彼女に祝福を与えられた『最初の王、ゴッドフレイ』であり、この時のゴッドフレイは『蛮地の王ホーラ・ルー』と呼ばれ、後にマリカと契りを交わすことになる。

黄金樹にとっての大敵は「火」の存在であり、火を纏う一族である巨人たちは黄金律を乱す者として最大の障壁であった。

そして『巨人戦争』が狭間の地で勃発し、黄金樹を焼こうとする『火の巨人』にゴッドフレイが戦いを挑む。

巨人戦争
英雄たちの戦い、トロルの裏切り
火の敗れ、黄金樹の時代のはじまり

安息教会の言霊

英雄の猛攻により、トロルたちは巨人を裏切って黄金樹の勢力に降伏し、彼らは味方として黄金剣を与えられた。

知性を失った現代において、トロルは金の被膜の剝げ落ちたみすぼらしい剣を肌身離さず背負っており、一方では奴隷化され、城の守りや馬車の運搬などを担わされている。

……そして元凶であった巨人たちだが、最も力を持つ火の巨人にゴッドフレイが勝利し、長きに渡った巨人戦争が終結した。

戦士たちよ。我が王、ゴッドフレイよ
導きに従い、よくここまで戦ってくれた
あの頂きに、巨人たちを打ち滅ぼし、火を封じよう
そして、はじめようじゃないか。輝ける生命の時代を
エルデンリングを掲げ、我ら黄金樹の時代を!

第一マリカ教会の言霊

狭間の地の北東に位置する『巨人たちの山嶺』では、今でも巨人たちの死骸が点在する悲惨な光景が広がっており、激戦の様子がこちらにも伝わって来る。

……巨人たちの恨みたるや尋常ではないだろう。

その呪いはマリカを骨の芯まで蝕み、やがて巨人たちの特徴である赤髪に染まった『黄金律ラダゴン』が生まれることになる。

<参考資料>


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