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あなたとわたし
元彼と同い年で、元彼と兄弟構成が同じで、元彼の誕生日の次の日がちょうど誕生日で、…ここまで聞いて、こりゃないわ、付き合うなって神様が言ってるんだわ、と頭を抱えたあの日が遠い昔のよう。
初めて会った日に、こんな好青年が世の中にはいるんだなあ〜、ルンルン♪という心浮き立つ気持ちになったのを鮮明に覚えてる。
ふたりとも父親に問題があって、意気投合して、なんだかずっと家族のことを考えていた。
中央線がどこかのカップルのいざこざで停車して、片道1時間半ほど通勤をしていたわたしは、もうこんな生活やめたい…と弱音を吐いて一緒に生活することになった。
そうそう、昔喫茶店を経営していたから、自宅でわたしが仕事をするのも大丈夫、と言ってくれたんだ。
なんだかんだ迷惑をかけっぱなしで、でもいつも話を聞いてくれる。
ちょっと鈍いところもあるけど、優しくて。
私たちに赤ちゃんは来てくれなかったけれど、一生懸命支えてくれたあなた。
あなたと一緒にいられること、本当はそれだけでとても幸福なんだということを知ったよ。
たまに忘れてしまって、苛々することもあるけれど、わたしの人生で一番幸せだと思えることは、あなたに出会えたこと。
あなたに会わせてくれてありがとうって、ときどき神様に感謝してる。
孤独だったわたしを救ってくれて、ありがとう。
あなたとわたし。これから先もよろしくね。