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風のように、ふれる

好きな歌手も歌も、年月を経ると少しずつ変化する。

でも不思議なことに、いつ聴いても新鮮で心に響く歌も存在する。私だけでなく、あなたにもきっとそんな歌があると思う。

私にとってそんな歌のひとつが、井上陽水の「いっそ、セレナーデ」。

この歌の発売当時、私はまだ幼児だった。初めて聴いたのはいつのことか曖昧だけれど、父が家で流していたカセットテープは井上陽水と吉幾三だったので、物心つく以前からこの曲を聴いていたんだろうと思う。

発売から30年以上経っているのにも関わらず、この清々しさはなんなのだろう。いつ聴いても爽やかな風が吹いてくるような、この感じ。

それだけではなくて、琴線にふれて心が動くのだ。

かすかな痛みのような、切なさのような。

懐かしさのような。

きっとこれからも聴き続ける。聴くたびに風が吹いて、心が揺れる。

色褪せることのない、歌。





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