祝福の光
ときどき、身にあまる幸せを感じることがある。
不幸体質の私には、まぶしすぎて「これ、大丈夫だろうか、あとでまた恐ろしいことがあるんじゃなかろうか」と疑ってしまうのだけれど、そういう思考こそが不幸の種を蒔いているのかもしれないと思う。
幸せなときは、その幸せの渦にどぼん、と飛び込んでめいっぱい享受すればいいのだ。
ただ、調子に乗りすぎないようにだけ気をつけていればいいんじゃないかな。
人生の前半に、自身の力では抗えないできごとが立て続けに起こって、自分が幸せになれるはずがないと呪縛をかけていたのだな、と気づいてからはそんなふうに考えている。