【ファッション=マインドの表現】ファッションに現れる自分の深層心理。


前回 "ファッション=マインドの表現" を綴りました。

今回は"マインドの表現"って何なのか、どうやって決まるものなのか具体例を混ぜて掘り下げてみます。


まず、 ファッションジャンルがなぜ様々あるのかの点から解説していきます。 

これは簡単に言えば類友と呼ばれる現象と一緒です。


学生時代、仲良くなる友達やグループは似た人が集まりますよね。

趣味や格好や性格まで。これは自分と共通点を感じる人に好意を抱きやすいという心理が働くからです。

実はファッションジャンルでも同じことが言えて

例えばロック好きな人のファッションとヒップホップ好きのファッション

どちらも反社会的心理から生まれた音楽と言われていますが(諸説あります)

ロックはボロボロのコンバースやグラフィックTにダメージデニムなどのグランジ感。(ロックにも細かいジャンルが様々ありますがここでのイメージはニルヴァーナのような)

一方 ヒップホップはゴールドのチェーンにピカピカのスーパースター(RUNーDMCのように)やナイキのシューズ。ヴィトンなどラグジュアリーブランドを身につけるラッパーも多いですね。

"ロック好きは靴を履き潰して味を出す,ヒップホップ好きは靴をピカピカに磨く"

と例えられますが、なぜ極端に違うのか

それは "自分の深層心理"、つまり "ありたい姿"が違うからです。


※ 以下 傾向を書きますが、ロックに細かいジャンルがあるように、細かさによってグルーピングも変わってくるので 大まかに書いてます。


ロックファッションを好む人の傾向

自己肯定感が低い。そのため音楽で自分のことを表現したい、自分の外見より自分の内側を表現したい。

音楽と自分の姿は切り離して見てる人も多い。内面は基本人に優しく人を傷つけるのは好まない人。クラスのリーダーではなく 後ろの席で外を眺めてるような人物で内向的。

前髪を作って眉毛を隠す人も多い。(これも自尊心が低い人は傾向に現れやすい。顔を隠したい、隠して安心する)


●ヒップホップファッションを好む人の傾向

社交的で自尊心が高くプライド高め。愛想がよくコミュニケーション能力にたける人が多い。仲間意識が高い。

前髪は額を出してる人が多く、覇気がある。クラスのリーダーや中心人物が多い。音楽と自分の姿は=で考えている。先駆者や発信の人たち。ポジティブ。


上記に傾向を書きましたが、両者のマインドを簡単にまとめると

"ロックは内向的、ヒップホップは外交的" なので

ロックミュージックやファッションを好む人は 似合うとかトレンドより

【ファッションは自分の世界観を表現するもの】の傾向があり、


一方でヒップホップは 世界観というより社会的評価を重視するので権力や地位をわかりやすいものを好み

【ファッションは自分を良く見せる為の武器】の傾向があります。



私の話になりますが、学生時代バンドをしていた頃、ステージに立つ時以外はとても内向的でした。(聞いていた音楽はハイスタなど、ファッションは雑誌のZIPPERみたいな個性的なものを好んでいました。)

今思えば、周りの評価や認めて欲しいのマインドではなく、自分の世界で自分のペースで生きたいマインドだったと感じます。


その後 ファッション業界に入り社会人になり、自分で起業して現在に至りますが、徐々に学生時代と変わって 聴く音楽もファッションもロックからヒップホップに以降しました。(正確に言えば聞く幅が増えた感じです)


立ち止まって考えてみると、学生時代から"自分の好み"が変化し、マインドも変化し、自分のファッションも変わっていました。

誤解させたくないのですが、マインドが急に内向的が外交的に!ではなく、内向的な部分もベースとしてありますが外交的部分が増えた感じです。


画像1


このように マインドの変化によって好みやファッションが変わる事は自分自身が体験しています。


何気なく着ているファッションを改めて見つめ直し確認することで、自分の中に隠れている深層心理が見えてくるかもしれませんね


余談ですが、仕事上 服装から性格がわかる為 お客様には占い師とも言われます。(霊感もなければ透視も何もできませんが 笑)

それほど 無意識にファッションに現れているという事です。








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Kazumi okada 岡田香寿美/ファッションスタイリスト/専門学校講師
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