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ミムラス物語


ある、お休みの日
ミムラスちゃんとラフちゃんは
遊園地で数々の絶叫マシンを楽しんでいました
お化け屋敷だって平気です(ラフはちょっと怖いけど)

バンジージャンプも、いつかチャレンジする事を夢見ている、一見怖い物知らずのミムラスちゃん

ミムラス
次遊びに行く時は、スカイダイビングか、スキューバダイビング、どっちがいい?

ラフ
え〜!どっちも怖いわ

ミムラス
大丈夫だよ、初めてやった時も、全然怖くなくて、すっごく楽しかったよ

ラフ
う〜ん、慣れたら楽しいだろうけど
ちょっと考えさせて


ねぇ、そう言えば次の面接、もうすぐよね?

ミムラス
う、うん•••
そうなんだけどね••

ミムラスは何故か突然暗い表情になりました

ラフ
どうしたの?
何か気になる事でもあるの?

ミムラス
ううん、なんでもない

次はあのメインのジェットコースター乗ろう!


そのジェットコースターは、あまりに恐怖とされている為、並ぶ時にまるで病院の問診のように、いくつかの質問がありました

係員
今までに心臓発作など起こした事はありますか?等々

ミムラス
下を向いて、首を振ったり
••••あ、いいえ•••、と、か細い声で答えたり

ラフ
もしかして疲れた?
さっきまでの元気さとちょっと違うけど

ミムラス
あぁ、大丈夫
さぁ、並ぼう
と、ラフの手を引っ張る

ラフ
あれ?手がちょっと冷たいけど大丈夫?

ミムラス
そうかなぁ、大丈夫だよ


なんとなく、元気がなくなってしまったミムラス

帰り道

ラフ
今日は楽しかったね〜

今度の面接、頑張ってね

ミムラス
そうなのよね〜
なんか怖くて

ラフ
え?怖い?

ミムラス
面接官が何人かいるらしいのよね

ラフ
あ〜そういう事ね
ミムラスは初めての人とか、人見知りしちゃうんだよね
人前で話す事も苦手だもんね
意外と引っ込み思案だし
さっきも係員の目も見てなかったでしょう

ミムラス
あ、知ってたの?

人前で話すのは苦手••

ラフ
前から知ってたよ
だってあまりにもギャップが激しいもの
今日だって絶叫マシンは平気だったでしょ
スカイダイビングもスキューバダイビングも、怖くないんでしょ

ミムラス
バレてたか

ラフ
あなたは、なんでも来いってくらい、怖い物知らずなのに
人間相手となると、なんかちっちゃくなっちゃうのよね〜

ミムラス
そう、私は怖い物なんて、何もないはずなのに
人相手だと、怖いと感じるくらい、緊張してしまうの
会議で話したりする事も、面接なんて超怖い
その事考えるだけで、もう楽しくなくなるの

ラフ
あなたのこれからの新しい居場所にしたいんでしょ

それに、人生楽しみながら、人にも喜びを与えたいって言ってたじゃない
あなたはそんな思いやりのある人だから、今度の会社、すごく合ってると思うよ

ミムラス
そうなのよ、私、ああいう仕事がしたいの!

ラフ
じゃあ、その思いを、伝えるだけでいいんじゃない?
自分の人生も楽しみながら
人に喜んでもらいたい
第二者の面接官を意識するんじゃなく、第三者、例えばお客様を意識して、思いを伝えてみるとか

ミムラス
そっか、なるほどね〜
お客様を意識する事なら、できるかも?

ラフ
でしょ?
面接官は単なるフィルター
その向こうで、あなたの多彩なアイデアを楽しみに待ってる人がいるわ
そんな気がするの

ミムラス
怖いけど、なんか勇気出てきた
ありがとう



その後、ミムラスは、お客様を意識しながら、自分の思いを伝える事ができ、たった1つの恐怖である面接も乗り越え、見事に採用されました

そして、自分の居場所を見つけ、人生を楽しみながら、人を思いやり、人に喜びを与えられるミムラスになりました

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