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【Mirai】6.歴代の好きジャンル 「偏愛」のコアを見出す旅路

珠城さんのファンミ、楽しかったな…。「嵐の中も踊ってく」の、乗り物でばっちり眠れる方、Miraiです。新大阪から東京へ行く新幹線では、珠城さんの地元・蒲郡までは何となく頑張るのですが、静岡通過中に起きていられた試しがありません。

今回のテーマは「歴代の好きジャンル」。これまで愛してきた数々のエンタメや、それに携わる人たちについての自分史回です。振り返りを通して、自分の「好き」って何?という核の部分にまでたどり着けたらいいなと思います。


少年ジャンプ育ちです

幽遊白書(出会いはアニメ版)

誰かを「格好いい」と思った初めての記憶ってありますか?小学生の頃、『幽遊白書』アニメ版で、蔵馬が妖狐に変身する回を見た日。思えばそれがオタク人生の始まりだった…!

全ての始まりは55話。サムネイルを見ただけでときめく…!

長らくアニメの該当回を見る機会がなかったのですが、有り難きサブスク全盛期、先日ついに邂逅を果たしました。…こんなの小学生で見たらもう駄目だ!(?)人生を左右されて当然だ!数十年越しに見て、声に出して「ひゃ〜〜〜〜!」って悲鳴あげたもんね…。

そう、わたしは2次元における「髪が長くてクールビューティー系の男性キャラクター」を好きになりがち。それを「妖狐蔵馬の呪い」と勝手に呼んでいます。呪いというか、ヒヨコの刷り込みというか、福音。

封神演義

藤崎竜先生のキャッチーで唯一無二の絵柄。ジャンプ漫画らしい王道の「面白さ」が詰まった展開。個性と魅力が爆発してる登場人物。少年漫画の文法って、心を掴むパワーが凄いんです!

主人公・太公望の仲間である天才道士・楊戩さんが大好き。強くて自信家で、秘密を抱えていて、まあべらぼうに格好いい、好きです(告白)。

楊戩さん、青が似合う…かっこいい。楊戩さんの愛犬(?)哮天犬とか、『銀魂』の定春とか、ジャンプ漫画の大きな犬に憧れる…

これは言うのが恥ずかしいのですが「普段髪の毛おろしてる人が、戦いに出たり作業したりするときにひとつ結びにする」という描写がわたし大好きで、そのときめきは楊戩さんスタートです。ワクチン作るところとかね…。

少し前に『封神演義外伝』というリバイバル連載があり、大好きな皆とまた出会えたのが本当に嬉しかった。幸せだった。そしてこの連載が、新たな出会いを生むことになろうとは…(詳細は後述)。


テニスの王子様

手塚・跡部戦が名勝負すぎて、地元の早売りジャンプの店に走ったな…。柳の開眼シーンの飛び上がるようなときめき、忘れられないな…。リアルタイムでジャンプを読む喜びに満ちた、思い出の数々。

「真面目に良質なエンタメを作ろうとする姿勢が、時に驚くべきトンチキを誕生させている」作品にわたしがとても惹かれるのは、間違いなくテニプリの影響。許斐剛先生の、作品に触れた人を絶対に楽しませようというサービス精神!「読み手が作者に愛されてる」とここまで感じる漫画は他にありません。

ファンの結婚式に参列して下さった跡部様。伝説。

多様な価値観、群像劇への愛

銀河英雄伝説

先述の封神演義外伝が愛おしすぎるあまり、同じ藤崎竜先生が連載している『銀河英雄伝説』コミカライズ版を読み始めたのが始まり。原作は小説で、漫画やアニメ、舞台など様々なメディアミックスがされています。

人間の多面性、社会の構造が抱える問題、友情の様々な形。銀英伝って「人生」をかくも多彩な形で描いているから、いつどうやって読んでも面白い!

藤崎先生の漫画版は、原作小説10巻中、現在9巻半ばまで進んでいます。リアルタイムでこの作品の「完結」を見届けるには、今が作品に触れる絶好のチャンス!!!!!(勝手に熱く宣伝!)

藤崎版は絵の力、そして漫画(ストーリーテリング)の力が卓越しており、原作の展開を知っていても、新鮮にハラハラドキドキするのです。

帝国軍の名将、オスカー・フォン・ロイエンタール、あらゆる物語の中でも指折りに好きな登場人物です。大変ややこしい性格と、智勇を兼ねた有能さ。究極の選択を迫られた時には「矜持」を取る、苛烈で誇り高き生き様。敬愛ゆえ、個人の屋号をロイエンタールさんゆかりの名にしたほどです。

大神オーディンも御照覧あれ(銀英伝的言い回し)、藤崎版ロイエンタールのビジュアル、とんでもない麗人。漫画で初めてお姿を見た時の「やられた!無理!一生好き!絶対この漫画最後まで読ませて!」という熱い気持ち、忘れない。
長い長いおぐしをおりぼんで一つにまとめているという、タカラジェンヌでしか再現不可能な髪形、最高。スクリーントーンで影が描かれるほどの長い睫毛、耽美の極み。ああ、こんなお顔になりたい。

ファイアーエムブレム風花雪月

ゲームの偉大なところは、数あるエンタメの中でも「物語世界を自分自身で生きる」没入感がずば抜けて高い点だと思っています。風花雪月は、自分が最初にする選択が物語世界の歴史に大きく影響する、その残酷さ込みで凄いゲームだと思っています。「わたし」が、この世界にめちゃくちゃ関わってる!

3つの勢力のうち、わたしが最も深くコミットしたのはやはり最初に選んだ黒鷲の学級(アドラークラッセ)。皆の、人生における主体性を絶対手放さない姿勢にいつも勇気づけられます。
このゲーム、登場人物たちの性格が本当に細かく実在感をもって描かれており、「価値観の少しずつ異なる他者とどう関わり合っていくか」という観点からも、もの凄く誠実に作られているなあと思います。

周回を重ねる毎に、選択の重みが増す…皆大好きだ……!


同じ時代を生きる人たちをお慕いする

トム・ヒドルストン氏

ある時期(エンドゲームくらい)まではマーベルのヒーロー映画をしっかり見ていて、『マイティ・ソー』シリーズを中心にロキ役で出演されている、英国俳優のトム・ヒドルストン氏がとても好きになりました。

ロキのダークで陰のある美貌と、「ロキちゃん」と呼びたくなる独特の愛嬌とが両立しているのは、トムヒ氏の演技パワーの賜物だと思います。

実はトムヒ氏とわたしは誕生日が1日違い。毎年自分の誕生日になると「英国との時差の分だけ、わたしはトムヒと同じ誕生日」と言い張っています。出演映画では『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』が特に好き!


宝塚歌劇のスターさんたち

初観劇は2013年星組大劇場の『ロミオとジュリエット』。阪急電車の中吊りポスターを見て「宝塚、せっかく関西に住んでるんだし一回くらい見てみようかな」、そう思ったのが全ての始まりでした。

気づけば月に一度は大劇場に通い、スターさんのお顔を覚える頃にはいわゆる「ご贔屓」(観劇用語で、特別に応援する人のこと)が出来…。劇場で舞台作品を見る喜びを知った入口は、宝塚歌劇です。

初めての「ご贔屓」は十輝いりすさんでした。ラブを自覚した大海賊〜ガイズ&ドールズ〜Love&Dreamあたりの日々、ひたすらに楽しかった!「劇場に会いに行ける同時代の人に夢中になるって、こんなに日々が輝くんだ」ということを、初めて知りました。退団公演の『こうもり/ THE ENTERTAINER!』は、年齢の数くらい劇場に入った公演でした。

退団後もご活躍を追いかけ続けている元月組トップスター・珠城りょうさんへの好きを自覚したのは『ピガール狂想曲』。好きが昂じて、個人のnoteでも愛を沢山綴りました。

珠城さんが宝塚を退団される直前にZINEを作りました。珠城さんの全主演作品について、愛と思い入れたっぷりに語ったエッセイ…こんな熱量の本は二度と書けない!

約1年前、宝塚の劇団員の方が自ら命を絶つという出来事があり、報道された背景や劇団の対応から「宝塚歌劇団」という組織に対する不信感が生まれ、今もそれは払拭されていない。

「団員の方々への好意」と「歌劇団という組織への不信感」。それは違和感なく並立しています。
一方、舞台を観たくて、舞台に携わる方々を応援したくて劇場に足を運ぶことが、倫理観を疑っている組織にお金を払い、肯定することになってしまうという構造。その矛盾に対する心や行動の指針を、未だに見つけられていません。


続・今あついもの

今わたしが特に好いている人やジャンルは、第1回の記事で熱く語ったとおり。ここではぜひご覧頂きたい公式SNS投稿を貼らせて頂きます。見て見て〜!

珠城りょうさん

かわいい……かわいい………

大河ドラマ「べらぼう」公式アカウントでお誕生日をお祝いされる珠城さん!

珠城さんと縁の深い演出家・上田久美子先生の演劇チャンネル。もの凄く聞き応えのある回でした!


ヒプノシスマイク

7周年お祝いポスト。華やかなイラストに負けない、本文のテンションが凄い。ヒプマイは寂雷先生贔屓です。

名曲『パーティーを止めないで』、ヒプマイを知らなくても楽曲はご存じの方も多いのでは?

ヒプマイでは「ラップを聞かせた米(ヒプ米)」を作っており、今年はファンに稲刈りをさせる「稲刈りツアー」を開催。公式番組の中で「米に聞かせるコーレス」を録音するなど、やりたい放題。
(事実を書いているだけなのに、読者の皆さまに意味が通じているか、心配になってきました…。)


まとめ…わたしの「好き」って?

愛するエンタメあれこれ、長い話にここまでお付き合い頂き、ありがとうございます。
「好き!」の歴史を振り返る。それは、わたしが心惹かれる数多の物事に、共通点はあるだろうか?と、自分を省みることでもありました。

⚫︎「好き」の根源にあった、わたしの願い
・物語を通して様々な価値観、生き方、考え方に出会いたい。世界や人間を色んな形で知りたい。
・人の信念や、気高い心に触れたい。
・きれいで素敵なものだけを求めている訳ではなく、清濁の「多様さ」をそのまま受容したい。
・好きな人は必ずどこかに「自分もこうなりたい」憧れをはらんでいる。生き方であったり、容姿や佇まいであったり。

⚫︎JOY・ときめき要素、欠かせない
・どこか過剰な要素のあるエンタメにとても惹かれる。「ウケ狙い」ではなく、受け手を楽しませようとするサービス精神から成るもの。
・ミステリアスで強く美しい人にときめく。「かわいい、元気」よりも「綺麗、謎めき」に偏るかも。

エンタメに求めるもの、偏愛ポイント。きっと人によって全然違うんだろうなあ!お読み下さった皆さまの「何が好き?」、もし機会があればぜひお聞かせ下さい。

質問コーナー!

灰さんから頂いた質問、「文章を書く上で、これまでに筆が乗らなかったりスランプのような時期はありましたか?」という内容でした。

「書き残しておきたいことはあるんだけど、書き始めるのが面倒」はめちゃくちゃあります。アウトプットするコンディションに自分を持って行くのって、ある程度の元気が必要とされますよね…。
とはいえ、見聞きした素敵な物事をみすみす忘れてたまるか!と思ってしまう質。文章未満でいい、単語だけでいい、と考えると、楽になる気がします。

長い文章を書くときは、「そのとき気が向いた作業をする」の繰り返しで完成させています。
「構成を考える」「文章を書く」「推敲する」等々、「執筆」の中にも、色んな工程がある。
今やれそうなのはどれ?と自分に問い、そのとき気が向いた作業に手を付ける、を繰り返すうちに、あれっ結構進んでる!となるような…。

「趣味においては(出来れば何においても!)、極力苦しみを避ける」選択をしがちなので、根詰めるよりは、「今」のグルーヴに乗って出来ることを淡々とやっていくのが性に合っているのかも。

そして灰さんへの質問です。「劇場での観劇」以外で、最も触れる機会の多いエンタメ媒体は何ですか?映画、音楽、映像サブスクなど色々ある中で、身近なメディアが何か聞いてみたいです。ちなみにわたしは間違いなく「書籍」!


最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。次回11/16更新予定の、灰さんの記事をお楽しみに!

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