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【灰】3.ファンレターのこと 応援って何?

こんばんは。「嵐の中も踊ってく」、2年ぶりにファンレターを書いた方の灰です。いつか言葉にしたいと思っていたことを書きました。Miraiさんの記事と正反対のアプローチになりますが、よろしければお付き合いください!

ヘッダーにした画像は、通い詰めたムーランルージュの公演期間とちょうど重複して開催中のロートレック展にて購入したグッズなど。先週無事に東京公演の千秋楽を迎えたこちらのミュージカルについては、自分のnoteで少しずつ振り返っていきたいな。


青春を彩るアイテム

宝塚歌劇団の生徒(タカラジェンヌ)の私設FCに入っていた頃、コロナ前は入出待ちがあったので直接お手紙を渡すために、朝も夜も手紙を書いた。体力的にはハードでも、一緒に参加する友人もいて、青春だった。手紙は、入出待ちの参加証(の役割)でもあり、自分だけの憧れや感想を綴る神聖なスペースでもあった。初めてだったので照れもありつつ、この距離で直接届けられる充実感に浸っていた。ただ、多忙なタカラジェンヌに対して「読んでほしい」とエゴが強まるのが怖くて、でも「このシーンのここが好き」と書き出せば止まらないし、ままならない心の燻りはSNSにも書いた。そういう高揚感を原動力にして楽しく過ごしていた。JUDY AND MARYの『手紙を書くよ』もよく聴いてた。

応援って何?

最後に好きだった生徒の退団後、宝塚以外の公演も沢山観るようになった頃かな。2年くらい前からこうなった。誰を推してるとかそういうことと無関係に自分の問題として、“応援”がわからなくなった。
推し活が市民権を得ようと、結局は自分のため、自分を満たすためだけの活動だと悟ってからは、応援という大義名分を振りかざすことに辟易し、誰に対しても手紙を書くのをやめた。読んでくれるかなと少しでも期待を抱くことを完全にやめた。好きだな素敵だなと思うところはSNSにだけ書いた。とはいえSNSも本人に届いて欲しいわけじゃない。自分が楽しいから非公開にしないだけだ。

「僕にだけに書いてくれている」

また書きたいと思ったのは、今年のムーランルージュで好きな俳優が休演した時。いつものようにSNSを読んだり投稿することからは離れたくなった。せめてファンから多く手紙が届き、届けられた愛の深さを一目で伝えられるならばどんなに素晴らしいか。その景色の一部になりたかった。「自分のため」だけでなく「誰かのため」と願う気持ちが戻ってきた。あと、友人がSNSに何か綴るよりも真っ先に手紙を書いていたことに感化されたなぁ。
無事に完璧な復帰を果たした井上芳雄さん宛てに、それ以降も何度か帝国劇場の入り口で手紙を預けた。この根底にあるのは、昨年の誕生日に実施されたFC貸切公演後、自身のラジオ番組内で「お手紙はラジオのメールと違って、僕にだけに書いてくれている」と話してくれたこと。この立場の人でも手紙を喜び、手紙を大切に扱ってくれることを最近改めて噛み締めるようになった。

「届いて、届けられて」の循環

舞台上演に携わる側だって、作品が客席に必ず“届く”確証はないだろうし、むしろカーテンコールでそういう互いの思いが交錯する瞬間こそ、互いにとって愛おしいのかもしれない。客席側の私がこう考えるのは烏滸がましいけど、互いに「届いてたら良いな」と期待する関係性なのかもしれない。そう思うと少し楽になれた。答えがなくてもそう願うことこそ、業の深いこの活動を肯定してくれる。

二人がまた新しい帝劇でも共演してくれますように、の祈願

ムーランルージュの再演をきっかけに、望海風斗さんにも初めて手紙を書いた。先日望海さんのファンミーティングにも参加し、応援される人と応援する人だけが集まる空間の素晴らしさを噛み締めた。この数年“応援”に抵抗があったけど、自分の言葉として取り戻せそうだ。月末には芳雄さんのFCイベントもあるので心の準備をしなければ…!

作品と手紙、それぞれを媒体とした「届いて、届けられて」の循環は尊いものだ。先日久しぶりに再会した友人と手紙についての話をして、心の底からハッとさせられた。

恒例の質問コーナー

Miraiさんからのご質問「個人的にフィーリングが合う感じがする場所」ですが…無いです…!というか遠出をするにしても「国内の劇場周辺」ばかりで、行動範囲も狭く、どこでも気に入ってしまうので「合わない場所が無い」のかもしれません。こんな答えでお恥ずかしい〜!Miraiさんの台湾旅行記、Xでも大変楽しく拝見していました!

最後に、私からMiraiさんへの質問です。ご贔屓が舞台や映像作品等に出演される際、原作を読んだり背景を調べたり等の予習はされますか?

今回は以上です。ありがとうございました。来月のテーマは「SNSとの付き合い方」。Miraiさんの記事が9/1に更新されますのでお楽しみに!

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