無力でも祈りをやめない
1月1日、能登の大地震。
あの日からずっと心がザワザワしている。
少しずつ増えていく死者の数が、テレビで何度も流れる映像が、悲しくて怖くてたまらない。
友達が一人、避難所にいる。
ほんの一泊の帰省のはずだった。
家は一部倒壊して荷物が埋まってしまったという。
電気は通るが水は出ないそうだ。
その子のことが毎日心配でたまらない。
私はというと、帰省先の大阪から戻る新幹線が地震の直後に緊急停止して、停電状態で30分ほど閉じ込められただけだった。
ただそれだけ。もう正月モードも抜け、ただいつも通り生きている。昨日突然高熱を出し、夫に全て任せてただ寝ていた。しんどかったけど、ただそれだけ。安全なところで、地震怖い津波怖いと嘆いて、僅かすぎる金額を募金し、あとは日常を生きている。
それしかできないのだ。多額の寄付をできる人間ではないし、自衛隊の方でもない。支援物資を届ける団体にも属していない。
ただ生きて、被災者の方の無事と1日でも早くの復興を祈るしかない。
余震が起きる度心が痛む。もういいだろ勘弁してやってよと思う。
避難所が少しでも快適な場であれと思う。ライフラインが早く復旧しますように。1日でも早く、孤立した地域に支援物資が届きますように。
なんて無力なんだろう。
でも祈ることはやめない。やめられない。