10/19 vs京都サンガFC(アウェイ)
遂に無敗記録が途絶えてしまいました……それも昇格を争う直接のライバルである京都相手に3点差で負けるという、得失点差面でも厳しい負け方。雨と日程差し引いても、色々と修正点が見つかった2試合だったかな、と。それに、4ヶ月ぶりの敗戦は非常に精神的に来るものがありますな……敗北の味ってこんなに苦かったのか
試合の感想
ボランチに松井が復帰し、左SBには武田ではなく田所が起用。実に久々の出場となった。一方の京都はガラッと入れ替えて4-1-4-1の形に。おそらく、下平さんもあまり予想してなかった布陣だったろうと思う。この時点で裏をかかれて術中に嵌められたのかもなぁ。
前半
いつもどおり最終ラインからのビルドアップを図ろうとする横浜FCに対し、京都サンガFCはしっかりとプレスを掛けてきた。最終ラインそのものではなく、田代のところを狙ってビルドアップ自体をできないようにする戦い方に見えた。試合開始早々その狙いが的中することになり、北爪の前線へのフィードが寄せに来た小屋松の頭に当たり、その跳ね返りがよりにもよって仙頭の足元に転がってしまう。キャラが慌てて寄せたものの切り返しで躱され、冷静に流し込まれてしまった。それからもビルドアップを阻害され、思うような形でボールを繋げずパスミスを繰り返す横浜FC。22分にも田代のパスミスにマズい判断が重なって2点目を奪われてしまった。
リードが2点になったことで攻撃陣と守備陣で少し考え方に差ができたのか、京都の中盤にスペースが生まれるようになったものの、思うように反撃できないまま前半が終わってしまった。
後半
2点を追いつかなければならない横浜FCは、北爪に代えて皆川を投入。中山を右SB、田代をアンカーの4-1-3-2で後半に臨んだ。相手が引き気味になったこともあり、押し込んで京都ゴール前まで迫るものの、肝心なところでパスがズレて、いい形でシュートに持ち込めず、挙句の果てにセットプレーからカウンターで失点を喫するというお粗末な3失点目で試合を決められてしまった。
全体的に
身も蓋もない言い方になるが、京都サンガFCの術中にハマり、開始2分で終わってしまった試合だった。そこからは自分たちはミスで慌て、相手はその分だけ落ち着き、それに焦って更にミスをしてという悪循環に陥ってしまった。日程の都合で中3日しかなかったとはいえ、金沢戦で露呈させた弱点をそのまま突かれてのゲーム展開というのはいかがなものかと……そもそも、この雨のピッチコンディションで、最終ラインでじっくりビルドアップが妥当だったのか?とか相手の出方がわからなくて様子を窺うのなら、より確実性の高い田代をCB間に下ろしてのビルドアップで相手の守備のやり方を見極めてから田代の位置を決めても良いのでは?とか色々思うことはある。
いずれにせよ、作戦で既に後手に回って負けた試合に変わりはないし、得失点での優位を失うわ伊野波は累積で出場停止になるわ中山は怪我するわで踏んだり蹴ったりの試合になってしまった。
選手への雑感
GK:南雄太
3点とも手が届く距離を抜かれた形の失点だけに悔しかったのではないだろうか。どれも決めた相手を褒めるべきだろう。4失点目を防いでくれたことに感謝したいです。
DF:北爪健吾
結果的に試合を決める痛恨のミスをした形になってしまった。小屋松のスピードに対して多少認識が甘かったかもしれないが、ボールが跳ねた方向は不運としか言えない。その後もビルドアップでは苦労していた。次節以降、また頑張ってほしい。
DF:伊野波雅彦
失点シーンはいずれも伊野波の位置では対応が難しかった。相手のプレスにピッチコンディションが重なってか、攻撃面でもあまり貢献できず。もう少し伊野波からロングボール蹴ってみても良かったかもな、とは思う。次節は有給。気持ちを新たにまた戦ってください。
DF:カルフィン・ヨン・ア・ピン
よく守ってくれてはいたが、結果的には3失点。1失点目、切り返しに対応しきれなかったのが勝敗を分けたなぁ。2失点目はカバーが間に合わず、3失点目は流石にキャラ一人であの人数相手に対応は無理だろう。ファイアーフォーメーションで攻撃参加をするわけにも行かない状況で失点の責を負うことにになってしまい、色々悔しい試合だったのではないだろうか。
DF:田所諒
久々のスタメン復帰も苦い試合に。攻撃参加で何度かクロスを上げていたし、松尾への縦パスなどでも良いのはあったが、相手の脅威にはなりきれなかった。自慢の走力も、本調子ではない印象を受けた。
MF:田代真一
狙い所にされたかな、と。良くやってくれてはいるが、やはり本職は守備の人で、中央で状況を打開はできなかった。不用意なパスミスからの流れで、1度目の詰めてボールを押し返したまでは良かったが、その後にボールを追いかけて京都の選手が3人並んでいるところに突っ込んだのは判断ミスだった。お陰で後ろががら空きになり、そのスペースを使われて失点。後半になっても守備時のポジショニングはあまりよろしくなかった。
MF:松井大輔
故郷での古巣戦ということもあってか、気合が入っていたのか個人としては動きは良かったように見えた。ただ、ビルドアップ時のフォローがもう少し多ければな、と。下がりすぎても良くないということだと思うが、松井が受けて前を向いてくれたほうが状況は良くなっていたのでは?
MF:レアンドロ・ドミンゲス
雨でもほぼ変わらぬプレーを披露していたあたり、やはり凄い。が、ボールが来ないことにはどうしようもない。惜しいシーンまでは演出してくれたので、次節以降もこの調子を維持してほしい。
MF:中山克広
速さで何度かチャンスを作りかけたが、雨のせいかパスもシュートも精度が今一つだった。右SBに移ってからも、本職でないなりによく守ってくれたが、良い形で寄せながらも小屋松を止めきれずに3失点目を喫してしまった。怪我が大したこと無いことを祈るばかりです。
MF:松尾佑介
前半から何度も攻撃の形を作ってくれていた。右に移ってからも惜しいクロスを上げたりと、苦しい状況の中で奮闘してくれた。これからも頼むぞ。
FW:イバ
ヘディングシュートを防がれたシーンで決まっていれば、また違った展開になっていたかもしれない。前線でプレスを掛けて相手のミスを誘おうとしてくれていたが、それ以上に味方のミスが多くてはどうにもならなかったろう。交代時の悔しそうな表情が試合の厳しさを物語っていたと思う。
FW:皆川佑介
後半開始時に登場。積極的なプレスと、ピッチを広く動いて状況を打開しようとしてくれていた。何度か惜しい場面はあったけれども、ボールがズレていてシュートにたどり着けず。
FW:草野 侑己
2試合連続で決勝ゴールを奪った男も、投入されたセットプレーでカウンターからの3失点目を喫してしまっては、流れをひっくり返せなかった。ストライカーらしい惜しいシーンを見せてくれたので、次に期待したい。
MF:斉藤光毅
試合がほぼ決まってしまってからの投入になったが、テクニックはJ2最強であるところを見せてくれた。よくもまぁあのピッチコンディションでひょいひょいボールを動かせるもんだ。
終わりに
『 勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし』の前者が金沢戦で、後者が今日の試合だったと思います。遂に無敗記録が途絶えてしまい、昇格戦線も厳しい状況になってしまいました。が、残り全勝すれば済む話なので、サポーターとしてはそれを信じて応援するしかありません。修正すべき課題が見つかった試合として、次節以降に活かして連勝するのみ!あと5試合、全力で応援しましょう!
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