7/20 vs栃木SC(ホーム)

試合の感想

4 連 勝 !いい響きだわぁ。「ここから23連勝すりゃ余裕で昇格っすよ!」と言ってからずっと勝っているので、開幕時に「42連勝すりゃ余裕で昇格っすよ!」って言っておけば良かったなって思います。後悔先に立たず。

前節からイバ、中山、謙介が外れて戸島、松井、新戦力の皆川がスタメンに。布陣も4-2-3-1ではなく4-4-2に。上背のない栃木の3CBに長身FW2人をぶつけて、高さで優位性を取りつつシンプルな攻撃で攻めようという意思があったのかな、と。

はっきりとした理由はわからない(葬儀で一時帰国していたとかなんとか)ものの、明らかにコンディションが悪くなっていた大エースイバを外して、合流直後の皆川を起用することになったので、シンプルに皆川に当てていこうというコンセプトに。なので中長距離で正確な浮玉を放り込める松井を起用したのかな?という印象を持った。


実際に試合が始まると、光毅とレドミはかなり中に絞ることが多く、その分武田と北爪が外の高い位置に。それに対して、栃木の田坂監督は「今週準備してきた横浜FC対策のプランどおりに相手の良さを把握して消していました。」と言っていたものの、立ち上がりはどう見ても守備が後手に回っていたので、その間に先制点が欲しかったが、ユヒョンの好守もあってそれが叶わず。その前後くらいから栃木の高い位置でのプレスが効き始めてボールロストが増えていった。その結果、ピンチと言うほどのピンチはないままPKを献上してしまい、今節も逆転勝利の権利を手にすることに……

戸島のタスクは?

前半気になったのは戸島の役割。レドミからエリア内へのグラウンダークロスで惜しいシーンはあったものの、それ以外ではあまり目立てなかった。相手の3CBに合わせて長身FW2枚を当てたわけだけれど、そこにハイクロスを放り込む形もあまり作れず、ポストプレーは基本的に皆川狙い。その皆川とはまだ連携不足を感じさせるような裏へのパスなどが多く、良さは出しづらかった。天皇杯から連続ゴールを決めていたので調子そのものは良かったと思うが、1トップでエリア内のターゲットにするのと、チームとしてあまり機能せずに封印していた4-4-2の2トップの片割れでは役割は全く違ってくる。そのあたりで下平さんが戸島に何を求めていたのか、あまり見えて来ない試合だった。

中に入ってくるレドミや光毅の代わりにサイドに流れて貯めを作ろうとしたり、エリア内では皆川の反対側でボールを受けられるように構えていたりとと、戸島自身は周りを見て色々やろうとしてくれていたので、皆川との連携が深まれば違ってくるかもしれないが、今後もこの形を継続していくべき、とまでは思えなかった。セットプレーで脅威を与えられるのは間違いないと思うので、試合終盤のパワープレーとかではアリかもしれないが

後半

レドミトップ下の4-2-3-1といういつもの形に戻した横浜FC。武田の謎の交代がなければこの時点で戸島を中山に替えていたかもなーと思ったり。この形になって北爪は明らかにやりやすそうだった。その北爪から皆川へのクロスでFKを獲得。レドミのスペシャルなキックで同点に。ゴール内に転がっているボールを誰よりも早く回収した皆川に勝利への意欲を感じた。まだ追いついただけだもんね。ただ、この直後から何度かレドミが足(ふくらはぎ?)を気にするようになったのは気になるところ。

いつもの形になってやりやすくなってからは、押せ押せ状態に。皆川のナイスな落としから光毅の狙いすましたシュートで逆転し、途中出場の中山も絡んで更に追加点を狙えそうな状態に。結局追加点は奪えなかったものの、相手陣内でプレーする時間が長い試合だった。

その一方、オープンな展開になる中で北爪の背面を狙われてピンチも2度ほど迎えてしまった。大外のクロスで北爪の上を狙うチームと、2列目との連携で北爪に1対2を仕掛けるチームとあるが対横浜FCの狙い所にされている。北爪個人が武田や袴田に比べて極端に守備が不得手というわけではなく、キャラのカバーを受けられるかどうかという要素も大きい。チーム全体として上手くカバーしつつ、攻撃で殴り勝つのを基本にするしかないね。失点数より得点生み出せば良いんだよ、右サイドは。


少し失礼な言い方になってしまうが、イバを休ませつつ新戦力とオプションを試すのに栃木SCは手頃な相手だった。収穫の多い試合にできて良かったと思う。ヘニキが相手にいたらもっと難しい試合になったかもと思うので、色々ラッキーだったなぁ

選手への雑感(偏ってるよ)

GK:南雄太

PKは仕方がない。それ以外の枠内シュートはしっかり正面で止めてくれたし。ビルドアップ時にちょっと悲鳴あげそうになったシーンもあったけど(苦笑

DF:北爪健吾

後半になってから攻撃の良さが出せるように。今後も中山と共に右サイドを切り崩してほしい。切り崩される数より多ければそれでいいから。レドミの同点ゴールに繋がるクロスを皆川に送ったのだけど、今年はずいぶんクロスの精度が良い気がする

DF:川﨑裕大

目立ったわけではないけれど、相手ロングボールに備えつつ、ビルドアップ時の戻しどころとして北爪、田代、松井と距離を詰めていたので安定して前にボールを供給できていたと思う。190cmある相手にも空中戦で自由にはさせなかった。

DF:カルフィン・ヨン・ア・ピン

今節も最終ラインで抜群の存在感。機を見た攻め上がりで攻撃に変化をつけて、光毅やレドミがフリーになる時間を作ってくれていた。ここまでフル稼働だが代わりもいないので頑張ってくださいお願いします。

DF:武田英二郎

キャラや光毅と絡みつつ高いポジションを取り、ツインタワーにクロスを供給しようと奮闘。いい形のクロスはあまり送れなかったもののコーナーキックをしっかりもぎ取ってある程度貢献してくれていた。が、前半の残り5分頃に突然の交代。負傷くらいしか理由がないので心配である。

MF:田代真一

今節は相手1トップ脇でボールを受けてビルドアップ参加。が、前半の中盤くらいから上手く前を向くことができず、一時的に押し込まれる要因になってしまったのが残念。コーナーキックから惜しいシーンもあったので、やはりセットプレー時にその存在は魅力的だった。それはそれとして、なぜ本職CBなのに潰し役を松井に……いや、田代も中盤でしっかり相手に寄せてはいたけど。

MF:松井大輔

痛恨のPK献上や、ピンチに繋がりかねないサイドチェンジミスもあったけれど、激しい球際の寄せと、相手のプレスを物ともしないボールキープからの配球で攻守に貢献していた。終盤のレドミとの浮き玉ワン・ツーとか流石ル・マンの太陽ですわ。謙介のように敵味方を意図した方向に動かすというよりも、ここに通せばチャンスに直結する、というパスを出すので、オープンな展開になってからのほうが良さは出そうな気も。

MF:斉藤光毅

相手が後ろに人数をかけて守っていたこともあって、前半は中々良さが出しきれなかったかな?それでも最初の一人はほぼ確実に躱す技術があるので強い。決勝点は見事としか言いようがない。今までの得点は至近距離ばかりだったので、ああいうシュートもあると見せつけたのは大きい。敵は更に守りづらくなるし、味方はどこで預けても安心できるし。このペースでまずは二桁得点を。

MF:レアンドロ・ドミンゲス

前半も攻撃の軸になっていたけれど、やはりトップ下に入ってからが本領発揮だった。FKはエグすぎて、いやー味方でよかったーとしか。足、ゆっくり休めてください。

FW:戸島章

好調を維持していたので2トップの一角起用も、良さが発揮できたとは言いづらかった。悪かったわけでもないけれど。左サイドに入ってからも無難な出来で、中山が入ってからのほうが攻撃力は増していた。やはりエリア内で仕事できる状態を作ってあげた方が良いわね。

FW:皆川 佑介

いきなりスタメン起用された新戦力。期待に応えて1アシスト。前線で起点になってくれた。イバみたいにいざとなったら独力でも突破できる、というわけではないが、ボールの納めどころとしては上々。良いキッカーがいるので、ヘディングゴールも遠からず見れそうだった。

DF: 袴田裕太郎

急な途中交代で久々の出番。やはりクロスは良いものを持っているので、武田との競争で更にレベルアップしてほしい。

FW:中山克広

戸島と交代で右サイドに。入ってすぐに北爪や光毅とのパス交換からいい形を作っていた。次節はまたスタメン起用に戻りそう。

MF: 佐藤謙介

終盤に松井と交代で投入。高さ対策で投入はもったいないような。カウンター時に謙介にボール渡らなかったのは残念だった。本人も俺に寄越せよ!ってジェスチャーしてた。あと、夏になったからか髪切ったよね?


おわりに

今節も逆転勝利の権利を行使して4連勝。その権利は別に獲得しないでも良いんだぞ?次節はアビスパ福岡に大勝したジェフ千葉。エスナイデルもハイラインもなくなったフクアリになんの意味があるのか?ウチに勝ち点3を渡す以外に存在価値なんてないのでは?なんでハイラインやめちゃったの?とにかく、5連勝しましょう!

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