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2022 NY Trip序章

今回は旅行記やエッセイというよりは、コロナ禍でNYに来るまでにした準備と、来てみて分かったNYの状況をざっとまとめようと思う。

簡単に言えば、国によるだろうが、海外旅行はだいぶハードルが下がったように感じる。

この記事が海外に飢えているTrip Loverが少しでも早く異文化に触れるための参考になったら嬉しい。

出国前準備

僕が出国前にしたことは次の5点である。

①ワクチン3回目接種
②英文接種証明の取得
③Covid抗原検査
④宣誓書への記入
⑤ANA Travel Readyの登録

一つずつ見てみよう。

①ワクチン3回目接種

アメリカへの入国に際して求められるワクチン接種回数は2回であり、この証明があれば入国後の検査も隔離もなしで入国ができる。

しかし、日本に帰国する際は3回の接種が完了していないと最低3日の自主隔離が必要となるため、時間に余裕がある人、ワクチン接種に抵抗が強い人以外は受けた方が無難だ。

僕が受けたのはちょうど出発2週間前の3/20だった。

(ちなみに僕は3回目のモデルナが1,2回目のファイザーよりノーダメージだった。向き不向きがあるらしい…)

②英文接種証明の取得

3回目の接種時の接種券を在住の地方自治体に持っていってもすぐに発行してもらえるらしいが、それよりもっと簡単な方法があった。

「接種証明書」というアプリをダウンロードして、マイナンバーカードの情報をスキャニングするだけである。

接種証明書(英語選択も可)

「日本語」と「英語」の選択ができ(両方も可)、英語の場合はパスポートナンバーなどを登録すれば良い。

それでやれば5分もかからないうちに英語表記の接種証明書がゲットでき、驚くほどラクだった。

初めてマイナンバーカードを作ってよかったと思った(マイナンバーカードにも接種回数などの情報が全て紐づけされていたのには驚いたが…)

③Covid抗原検査

アメリカ入国には、日本出国前日か当日に受けたPCR Testまたは抗原検査の陰性証明書が必要となる。(抗体検査はNG)

(多くの国は出国前72時間以内で大丈夫だが、ここだけアメリカは厳しい)

PCRは結果が出るまでに最低1日はデフォルトでかかるし、PCRのクイックver.もあるが値段がバンと跳ね上がってしまうので、抗原検査で十分だと感じる。

それでもCovidの検査は(どんな料金設定なのか分からないが)1万はくだらないため、何とか格安で受ける方法はないかあれこれと調べた。

するとTwitterで「木下グループのPCR検査で無事出入国できた」という情報を発見した。

木下グループのCovid検査センターは都内を中心に至る所にあるし、料金も3000円を切るので格安だ。

ただしひとつ懸念点があり、アメリカの場合は氏名の他に「生年月日またはパスポートナンバー」の記載が必要なのだが、木下グループの陰性証明書には氏名しか記載がないのだ。

Twitterでは「手書きした」や「写真を編集した」というチートまがいの方法が書かれていたが、それで大丈夫だったというから、チャレンジャーの僕はそれで強行突破することにした。

抗原検査を受けたのは出国前日の4/2。

確実に受けるために予約したが、神奈川や東京では、在住民であれば無料での検査が可能だったため、もちろん無料検査を予約した。

センターは全く混んでいなかったこともあり、着いてすぐに案内され、ものの5分で検査は終わった。(抗原検査はその場で自分で液を垂らして線が浮き上がるタイプなので、その場で大体陰性/陽性は分かる。とてもドキドキした)

それから30分も経たないうちに予約時に登録したメールアドレスに通知がきて、「陰性」の証明書を獲得した。

しかしやはり生年月日やパスポートナンバーの記載はない。

そこで僕はpdfの証明書のスクリーンショットを撮り、iPhoneの写真アプリで以下のように加工して生年月日を記載した(我ながらそれっぽい感じがするのだがどうだろうか)

木下グループ陰性証明書(加工済)

まぁもしダメなら、バカ高いけれど空港で受ければ何とかなるだろうと、このまま提出することにした。


④宣誓書とCDC情報提供書の記入

宣誓書は全部英語なので全部は読んでいないが、簡単に言えば「ワクチン2回打ちました」と「出国前日以降にCovid Test受けました」、これを誓います(署名)という書類である。

7ページほどあるが、大半は「ワクチンが受けられない例外の人」についての説明なので、多くの人には関係がないと思う。

ここからダウンロードして印刷し、チェックと署名をするだけなので簡単だ。

CDCへの情報提供書も、以下のようにフライト情報や氏名、滞在先などを書くだけでほとんど手間ではなかった。

CDCへの情報提供

⑤ANA Travel Readyの登録

(なんならこれが一番面倒だった)

ANAで行く場合、ANA Travel Readyというサイトに出国に必要な書類を登録することが求められた(ただし多分義務ではなく、出国が可能かのチェックをしてくれて、あとオンラインチェックインができるようになるよというものだと思う)

ANAに登録したメールアドレスに登録を進めるメールが届き、そのサイトから書類等を登録した。

書類はpdfでも写真(スクショ)でも大丈夫で、混雑していても問題ない。

登録したのは上の②〜④(英文接種証明書、Covid Test陰性証明書、宣誓書、CDCへの情報提供書)の4種類。

僕が悪いのもあるが、「これでは不十分」、「〇〇も含めて再度提出してください」などのやりとりが3〜4回ほど続いた。

対応は比較的早かったが、それでも申請から返答までは1〜2時間かかるので、正味半日くらいやりとりしていた感覚だ。

ただ丁寧にやってくださるおかげで、アメリカ入国に元々必要なESTA申請を忘れていたことも教えてもらえたので、やはり日本企業のホスピタリティは素晴らしいなと感じた(ANA万歳)

ちなみに加工済み陰性証明書に関しては、申請一発目で何も触れられずに承認されたので、なんと無料で出国できたのだった(木下グループ万歳)

※必ず行ける保証はありません。試す場合は自己責任でお願いします。

ここまでが出国前にした準備の全てである。

日本出国からアメリカ入国まで

①日本出国時〜機内

4/3の10:15羽田空港発だったため、2時間前の8:00に空港に到着した。

国際線カウンターは予想通り全然混んではいないが、かと言ってそれなりに人もいたので、少しは戻りつつあるのかなという印象を受けた(観光ではないかもしれないが)

ANA国際線カウンターの様子

10分弱ほど並んで、2年ぶりにパスポートをカウンターに提示した。

ANA Travel Readyに登録した書類の提示を求められたが、登録時の写真など、デジタルのもので問題なかった。

その後は大きい荷物を預け、手荷物検査を受け、自動出国審査を一瞬で終え、とここまで30分もかからなかった。

今回はマイルを使って行きだけビジネスにしたのでANAラウンジを使えた。ここまで違うのかと驚愕した(詳しくはまた)

飛行機を見ながら朝食を食べビールを飲み、シャワーを浴びて、定刻に搭乗、離陸した。

乗客は半分に満たないくらいだろうか。時期などを考えると、思ったよりはいるなというのが僕の感想だ。

フライトは何の問題もなく、ビジネスシートは快適そのもので、食べ過ぎるほどご飯も多く美味しく、定刻の1時間前には到着した(やはりロシア上空はきれいに避けていた)。

②入国時

早く着きすぎたせいか、ゲートに飛行機が付けられなかったり、他の便とバッティングしたりして、審査まで1時間ほどがかかった。

その時はやはりCovid関連のチェックが厳しいからかと思ったが、Covid関連の書類チェックや質問は本当に一切なかった(がしかし…)

長蛇の列にならんで45分ほど経って入国審査を受けた。

入国審査待ちの列

写真を撮られ、指紋を取られた後は、多少質問されて終わりかと鷹を括っていたのが間違いだった。

僕がされた質問は次のような感じだ(されすぎて全部は覚えていない。もちろん全部英語。)

・渡航目的は?(観光)
・何日いるの(9日)
・どこに泊まるの(ホテル名とロケーション答える)
・いくら持ってるの(200ドル≒25,000円)
・日本円はないの(4万円も持ってる)
・9日それで足りるの(クレジットカードもある)
・職業は(教師←実際は嘘)
・仕事しないの(4/15からだから大丈夫←大嘘)
・何するの(友人に会う)
・友人は何してるの(働いてる人と留学してる人がいる)
・友人は2人?(4人)
・それぞれ何してるの(2人は働いてて2人は留学)
・働いてる人の職業は(コンサルと会計)
・友人が働いてる間どうするの(一人で観光してる)
・その時何するの(ぶらぶら歩いたり、ミュージカル見たり…)
・ミュージカル何見るの(Aladdinの予定)
……。

というのを太っちょ小声男性審査官に聞かれ、何度も「Sorry」と聞き返しながら英語で答え、怪訝な顔をされながら怪しまれないように必死だった(結構ガチで入国できないかと思った)。

Covidの影響なのかウクライナ問題のせいか、こんな時期に観光してる僕が怪しかったのか、わざわざ観光しに来る僕にただ興味津々だったのか、知らんがとにかくここが一番のハードルだった(後ろに人待ってんだからはよ終われよと何度も思った)。

というわけで、このご時世に観光で海外行く人は、事前問答集を用意しておくことを強くオススメする…。

なんとか入国が認められた後は、すぐに荷物もピックでき、何の問題もなく空港を出て街に繰り出すことができた。

NYCの様子

一言で言えば、「ほぼCovidは終わった」という感じである。

街中に人は溢れているし、屋外でマスクをしている人は少数だ。

Washington Square Park, NY

メトロなどの公共機関ではまだマスクをしている人が多いが、それでもしてない人もいるし、誰も何も言わない。

友人によれば、数週間前までは施設や店に入るにはワクチン接種証明が必要だったらしいが、5日いて僕が確認されたのは1回だけだ。

地下にあるJazzClubでは、換気できない環境に超密で着席し、皆マスクを外した上に歓声すらあげていて、もうこれは本当に世界が違うなと思った。

Village Vanguard(Jazz Club)

まとめ

以上より、ことアメリカについて言えば、観光で来るハードルは極めて低くなったと思う。

つい先日には、東南アジアの国々も国境がオープンになったと言うし、日本への帰国も4/8現在はどこの国からでもワクチンを3回打っていれば自主隔離無しだし、旅ができる日常が戻りつつあることを個人的には嬉しく思う。

懸念としては、帰国前にCovid Testを受ける必要があり、そこで陽性となると帰国できなくなることぐらいだろうか(だから会社勤めの人がもし行くなら、上司等には一言伝えたほうが良いとは思う)

簡単にまとめるつもりが相変わらず長文になってしまったが、これが海外に行きたい人の後押しや実際の準備等の参考になれば幸いである。


※全て2022/04/03〜08時点の、アメリカNYの情報のため、ご自身が旅行される際は、きちんと情報を確認し、自己責任で旅行されてください。

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