ハチャメチャ韓国旅2024冬
11/30-12/1ハチャメチャな韓国ソウル旅の記録。
特に伝えたいことがあるわけでもないが、
ただあまりにも色んなことがありすぎたから、
自分の中で新鮮なまま残しておきたいと思って綴る。
今回の旅の目的は、ヒゲダンのアジアツアー参戦。
ツアーがソウルと台北で開催されると聞き、
はじめは台北に申し込んだのだが落選。
今年はFCライブもアリーナツアーも当たったから
(しかもどっちも良席!)
さすがにアジアは無理か~と諦めていたところ、
ソウル追加公演が決まり、
こちらにダメもとで申し込んでみたら見事当選。
初めて海外での"推し活"をすることになった。
準備編
行かない、という選択肢はもちろんないので、
当選してすぐに、航空券を確保。
11/30(土)の公演だったので、
ホテル代などとの総計を加味して、
往路:11/28(木)夜便@チェジュ航空(約10,000円)
復路:12/1(日)朝便@Air Premia(約15,000円)
を予約完了する。
ホテルは、
最終日は早朝でチムジルバンを使うとして、
28-30にStar Hostel 東大門スイートを予約。
レビューも良く、個室2泊で14,000円とだいぶ良心的。
出発数日前には
どう現地に行くとか、どの店に行くとか、
下調べもシュミレーションも完璧だった。
と、ここまでは全部順調だった。
悲劇①~欠航~
悲劇は11/28(木)
まさに出発当日のこと。
基本的に旅に行く際は、
1週間ぐらい前から天気予報を毎日のように見るが、
さすがに想像もつかなかった。
韓国ソウルでは、27-28日にかけて、
観測史上初となる11月の降雪があった。
ソウルは緯度的には新潟と同じなので
寒いには寒いのだが、
大陸から来る寒波は乾燥しているため
実は降雪はそれほど多くない。
それが、このタイミングで、
28cmを超える降雪があったという。
28日当日、準備を済ませると、
「飛行機遅延のお知らせ」が届く。
2時間遅れるとのこと。
LCCだから2時間くらいは遅れるよな、
機材トラブルとかそんな感じかな、
到着が日を跨ぐけど深夜バスでホテルにはつけるよな
とか、まぁ軽く考えてはいた。
ところが次に届いたのは
「欠航のお知らせ」
何がとかと思って調べてみると、
上記のような降雪のために
仁川空港が完全に機能停止とのことだった。
チェジュ航空に限らず、すべての仁川便が欠航。
大韓航空では大きなトラブルも発生したようだ。
一瞬「え、行けないかも」とパニックになりつつ、
急いでチェジュ航空のサイトにアクセスすると、
無料で便を振り返られるとのこと。
見てみると、翌11/29はもう満席で、
30日であればまだ空いているようだった。
ここでさっさと一番早い便を申し込めばよいものの、
そこで「他のLCCはどう?」と調べてしまった。
当然といえば当然だが、
どのLCCも当たり前のように片道5万円を超えてきており、
こりゃないわと思ってチェジュ航空に戻ってみると、
さっきまであった30日の便がすべて満席に。
「うわ、ツんだ」と思った。
そこで諦めず、何度かアクセスしていると、
奇跡的に11/30(土)14:00発の便だけが振替可能に。
ただ問題は、到着がライブ開始約2時間前ということ。
でも、行けなくなるのは絶対の避けたかったから、
仮にもっといい便が見つかったらキャンセルしよう、
ということで一旦振替に成功(今思えばツいてたな)
その後もたびたびSky Scannerで調べるが、出るはずもなし。
大阪とか名古屋はどう?
静岡とか茨城とか穴場だったりする?
福岡まで行って、釜山まで船で言って、KTX?
とあらゆる方法を調べるが、
どれも時間・金額的な理由でNG。
結局諦めて、11/30の弾丸便にすべてを委ねることとした。
悲劇②~遅延~
11/30(土)、当日。
「絶対遅延しませんように…!」と祈りつつ、
度々情報を更新していたが、運よく当便は遅延せず。
(前の便は40分くらい遅延)
余裕を持って成田空港へ行き、
食事、チェックインも早々に済ませて、
乗り遅れないように搭乗口前で待機。
「機材到着の遅れで、搭乗が10分遅れます」
と言われてちょっとヒヤっとしたが、
14時には全員が搭乗を終えた。
よし、いけるぞ!
…と思ったのも束の間。
保安説明が終わるや否や、アナウンス有。
「成田空港混雑のため、
この場所で30分待機するよう指示が入りました」
「うわ、ツんだわ」という2度目の宣告。
しかしどうしようもないし、飛行機は動いているので、
「なんやかんや上手くいって早く行けないかな」
とか、もう訳の分からないことを祈る。
約30分後、そろそろ離陸するやろ!と思ったその時、
「当機は20番目の離陸となるため、
ここから40分待機します」とのこと。
「うわ、ツんだわ」
という3度目の宣告を受ける。
そこでふとよぎったのが、
「ちょっと待て、仁川着いてから、すぐ入国できるのか?」
ということ。
仁川はアジア最大級のハブ空港であるし、
土曜日の午後なんて混雑しているに違いない。
Xで「仁川 入国」と検索してみると
「激混み」「並びすぎて横転」
というワードが目に入る。
「うわ、完全にツんだ」と最終宣告。
もうこうなると、マインドを変えるしかない
「アンコールだけでも聴けますように」
と祈りつつ、気を紛らわすためにNetFlixに興じる。
到着、からの好転
結局1h15m遅れで離陸し、18時頃仁川空港到着。
到着後は割とすんなりと下船できたが、
「とはいえ入国審査やばいよな、
19時に出れたら万々歳かな」とハードルを下げておく。
超早歩きですべての乗客をごぼう抜きにし、
入国審査ゲートへ。
「あれ、空いてる」
すべての審査の列に6~7人が並んでいて、
その後ろの列にも10人もいない程度だった。
ここはツイていた。
一番早い列を見極めつつ、
一番奥にそそくさと進み、10分程度で入国審査をパス。
18:10過ぎにはロビーに着いていた。
急いでバスのチケットカウンターに行き、
調べてあった会場直行のバスを予約。
18:40発だったので、コンビニでおにぎりを購入。
バスは定刻に出発、19:40頃到着予定なので、
まぁ1時間遅れくらいか、と悟る。
と思いきや、バスはどんどん加速。
韓国人はパリパリ精神というせっかちな国民性だ。
韓国のバスに、
「お客様に配慮」「安全運転」という言葉はなかった。
大きな渋滞にはまることもなく、
結局19:20頃には会場近くに到着。
めちゃめちゃツいていた。
小走りで会場に向かい、
なんやかんやトイレも済ませたり
誰もいないロビーで悠々と写真を撮ったりして余裕ぶる。
最高のHIGEDAN Live
チケット交換所で
「遅かったですね!」と言われたので
「雪のせいで一昨日来れなくて、飛行機も遅れちゃって」
と饒舌に話しながら、
「急いで!楽しんでくださいね!」
と言ってくれるので、有難く受け取って会場へ。
30分遅れだったのだが、5曲目の途中くらいで入場。
その時の感動と言ったら、無かった。
だだっ広い空間に、オールスタンディングなのだが、
韓国のファンたちの熱は想像以上だった。
というかむしろ、
「言うて、半分くらいは日本人だったり…」
とか思ってしまったのだが、
話声を聞いている限り、大半は韓国人だった。
(帰りに見ても、間違いなかったと思う)
ライブでの日本人との違いを挙げるなら、韓国人は
・ガンガン一緒に歌う
(日本語の歌詞で完璧に歌えることに驚く)
・曲中でも全然歓声を上げる
(さとっちゃんがアレンジして歌うと「キャー」「ワー」とすごい笑)
・MCの時は叫びまくる
(愛してる~大好き~結婚して~とすごい笑)
何よりも驚いたのが、アンコールの早さ。
最後の曲が終わると同時に
「エンコーエンコー!(韓国語で「encore」と言っている」
が会場全体から湧き上がり、
便宜上一旦掃けるヒゲダンメンバーも苦笑するレベル笑
自分も、ひとり異国の地だから、
「もう恥とか迷惑とか知るか!」
と思わんばかりに歌い踊る。
アジアツアーとあって、
セットリストは1億再生越えばかりの超ベスト盤。
最初数曲聞けなかったのは残念だが、
ライブで好きな曲は後半に固まっていたので、
最高に素敵なライブとなった。
そして何より、
地方で働きながら活動していたバンドが、
たくさんの海外の若者にまで愛されている
というその事実に勝手に感動するという
謎の親心精神まで発揮してしまったのであった。
帰り道でも「○○の曲が最高だった」
とかいう話が韓国語で聞けるのが素敵だったなぁ。
ちょっと余談でベスト3。
全部よかったし全然もっと語れるけどね、あくまで余談程度に。
興味ない人は飛ばしてね。
カジノでの勝負
ライブは開園から2時間余りで終了し、
会場付近の食堂でソルロンタンを食す。
激寒だったので、温かさが体に染み渡った。
ハードモードな1日に頭痛もあったのだが、
「せっかく来たのに、ええい知るか!」
と半ば開き直り、行きたかったカジノへ。
電車とタクシーを乗り継いで、
東側にあるパラダイスウォーカーヒルに到着。
事前調べでは、
ここのブラックジャックのミニマムベット額は
W10000とHPにはあったのだが、
実際にテーブルに行くと、最低でもW50000。
「1回最低5000円かよ…」と早くも怯む。
しばらくは観戦しながら尻込みしていたものの、
しかし、せっかく行ったのだから!
ともう謎に気持ちが強くなってきて、
テーブルの雰囲気も良いことから、
一念発起して両替し、自分が一番好きな末席に着座。
(前の方の席は自分の選択によって後の人の結果が変わり責任が重い)
W400,000をチップに交換し、いざスタート。
基本は最低のW50000で、正味1時間程度のゲーム。
一進一退を繰り返しつつ、
勝負できるところは勝負、
直感で「いけそう」と思ったらW100,000をベットしてみたりして。
結果は、、6万円WIN!
ウォンじゃなくて、円ね。
軍資金4万円は2.5倍の10万円に様変わりしたのだった。
ギャンブラー的には微々たるものかもしれないが、
自分としては十分。
なんなら今回の旅費の元が取れたので大満足だった。
そして何より、
ブラックジャックというゲームで一番好きなのが、
プレイヤー同士の一体感だ。
ブラックジャックは、ゲームの性質上、
プレイヤー同士の勝負ではなく、
プレイヤーVSディーラーという構図になる。
それに、他の人の選択によって、
ディーラーの引き札も変わるため、
最終的にディーラーがバースト(21を超える)と
まだ生き残っている人は全員が勝利することになる。
その時は、皆が「Yeah!! Nice!!」と喜び合い、
隣のがっつり刺青オジとハイタッチなんかしちゃったりするのだ。
その時の喜びと爽快感は、とても気持ちがいいのだ。
それに良いプレイヤーだと、
他の人の良い引きや手にも、「ナイス!」と言ってくれたりする。
純粋にゲームが楽しめるのだ。
だから、勝てたのはとても嬉しいけれど、
そういう空間を味わえることが、
ブラックジャックの醍醐味かなと個人的には思う。
全然まだゲームはできたけれど
「気持ちいいところで終わる!」がモットーなので、
十分儲かっているところで「これでおしまい」と決める。
最終ゲームも勝てて、
結果W1,120,000のチップを換金して終了
(桁が大きいので金持ちになった気持ちになれる笑)
さすがにここは
「いや~、最高にツいてたわ~」と心で言った。
あっという間の帰国
さすがに頭痛も残っていたので、
最後はチムジルバン(韓国サウナ)でちょっと休むことに。
外に出ると、
たまたま同じテーブルにいた日本人男性3人がいて
タクシーを配車しようとしていたので、
「よかったら一緒に乗りません?」と声をかける。
いや~、社交的になったなと、
我ながら成長を感じる笑。
行きたい所も近かったので、便乗することに。
タクシーの運ちゃんに
ちょっと多く取られた気がするけれど、
儲かったのでもうどうでもいい笑
無事にSPAREXというチムジルバンへ。
入ってみると、なんとも大量の韓国人が!笑
前に行った別の店舗はそこまでではなかったのだが、
土曜ということもあってか、
フロアにぎっしりと雑魚寝しているではありませんか。
とはいえ自分も横になりたかったので、
空いているわずかなスペースを見つける。
あちらこちらからイビキが響くので、
寝られることは期待せず、
イヤホンを付けて、1時間ほど目を閉じる。
うつらうつらしながら1時間ほど経って、
始発に合わせて風呂に入り、
早々に後にして仁川空港へ。
出国審査の列はやはり長かったが、
余裕を持っていたので問題なく終了し、
最後に朝ごはんのチャジャン麺を食す。
帰りの便は「早く帰りなさい」と言わんばかりに
何もかもスムーズで、
定刻出発、予定より前に成田に到着。
ちなみに、
初めてエアプレミアというのを利用したが、
キャリアフラッグとLCCの間の
ハイブリッド航空という位置づけで、
サービスは簡素で値段は安いが、
荷物は預けられ、席は広め、
一応機内サービスもあるし、
全席にモニターも充電用タップもあって、
総じて満足という印象だった。
(AirJapanとかZipAirに近いのかな)
成田空港は、
噂にたがわず、外国人の入国は長蛇の列だったが
日本人列はそれほどでもなく、
自動化もされていてあっという間に審査完了。
税関もWeb上で済ませて、無事帰国。
韓国滞在時間約15時間。
なんなら移動時間のが長いんじゃね?という
稀に見る弾丸旅が終了した。
ここまで気持ちを揺さぶられた旅は久々だったなぁ。
こんなにも「ツイてる/ツイてない」を
数日で味わうこともないんじゃなかろうか笑
もう一回経験したいか、と言われると、
欠航とか間に合わないハラハラはもうゴメンだけど、
たまーーには偶然発生的にあってもいいかな。
命は無事だから問題はなし!
韓国には山ほど行ってきたけれど、
きっと忘れないであろう旅の一つになったのだった。