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シナジークリエイターに、俺はなる。
とある日、友人と話していて分かったこと。
それは「シナジーsynergy」が自分のキーワードとしてあるということ。
キーワードという以上に、それはおそらく、僕の中で非常に大きな意義を持っている。
シナジーを創り出すことは、僕にとって「至上命題」かもしれない。
正確に言えば、"シナジーを創り出す場"を創り出すことだ。
今日はこの「シナジー」についての自分の考えや想いをまとめたい。
シナジーとは
「シナジーsynergy」は端的に言えば「相乗効果」のことだ。
その語源は、ギリシャ語の"sunergosで、sun(一緒に)+ergos(機能する)だという(マイナビより)。
かの有名なビジネス書『7つの習慣』でも、第6の習慣は「シナジーを創り出す」されており、公式HPではこのように書かれている。
シナジーとは、全体の合計は個々の部分の総和よりも大きくなるという考えです。1プラス1が、3にも、6にも、60にもなることです。可能性は無限大なのです。
シナジーは「足し算」ではなく「掛け算」だ。
当たり前のことを言っているようだが、口で言うほどシナジーを創り出すことは容易ではない(『7つの習慣』でも「第6」とかなり後半のステップに置かれていることもその証左だろう)。
世の中(特に組織)には、ただ「1+1=2」になっていることも多くある。
さらには、むしろ1と1が互いに譲らず妥協した結果「1.5」にしかならなかったり、片方の意見が押し通されて「1止まり」ということも少なくない。
それほどに協働することは難しいのだ。
だからこそ僕は、この「足し算」ではなく「掛け算」に魅力を感じるのだろうし、それが自分の大きな特徴であることが分かったのである。
※チームワークへの想いは以前「GIFT」というタイトルのnoteで書いたが、それが「シナジー」という言葉で表されるということには、初めて思い至った気がしています。
シナジーの魅力
これまで自分が好きになったものを思い返してみると、それがどれも「シナジー」的側面を多分に含んでいると気づく。
アカペラ
例えば、アカペラ。
僕は大学時代、何気なく入ったサークルでアカペラに熱中した。
アカペラはまさに「シナジー」の象徴だ。
一人一人のパートは当然一つの旋律しか奏でられず、コーラスの大半は「ウー」とか「アー」とかだし、ベースは「ブンブン/ボンボン」言っているだけに聞こえる(多少の誇張を含みます)
しかし、それが一つにピタリと重なった時のハーモニーは、決して足し算とは言えない得も言われぬ美しさで、本当に巧いバンドは、たった4人でも「ホントにこれ4人なのか?!」と思えるほどの重厚さを創り出すのだ。
自分自身がそのように評されるほどの演奏ができたかと言えば、数回あるかないかだと思うが、先輩バンドが創り出すハーモニー(=シナジー)への憧れが自らをドライブしていたことは間違いない。
バレーボール
スポーツなら、昔からバレーボールが好きだった。
他のスポーツにシナジーがないわけではないが、僕個人としては、最もシナジーを感じるスポーツがバレーボールなのだ。
異論を認めつつ言えば、バレーボールほど「一人でできないスポーツ」はないと思う。
球を保持することができず、一人が連続でボールを扱ってはいけないというルールからして、個人が球に触れられるのは誰もが一瞬だ。
しかし、その一瞬一瞬のために、それぞれのプレイヤーが必要な役割を果たし、時に球を受け、上げ、拾い、繋げ、そして打つ。
特に日本は身長の低さパワーの弱さを補強するために、いわゆる「コンビバレー」を生み出した第一人者だが、そうして、言ってしまえば個々では弱さを持った存在が、まさにジャイアントキリングしていく様に魅了されたのだと思う。
「曲」の好み
今回、「俺はシナジー好きだ」と気づいたきっかけは2つあった。
一つが、「曲」の好みである。
歌唱のある曲について、「曲が好き」か「歌詞が好き」のどちらかの人が多く、どちらかに偏りがあるだろうと思う。
好きな歌手やバンドについて「どこが好きなの?」といった場合、「メロディーやボーカルの声」という場合と、「歌詞やメッセージ性」などという場合が多い気がする。
僕は、どちらでもないのだ。
もちろんメロディーが好きな曲もあれば、歌詞が好きな曲もある。
けれど自分が「この曲好きだなー」と思う、その多くの理由が「アレンジ」なのだ。
「アレンジ」とは、そのメロディや歌詞の世界観を表現するために、どんな楽器を使うかとか、どんなコード進行(和音の展開)にするかといった曲の構成(編曲)であり、そこへのこだわりに心動かされる。
この話を滔々と友人らにしたが、二人とも「??」「考えたことなかった」という反応で、自分のユニークネスを思い知ったのだった。
実写好き
もう一つは、「実写好き」ということ。
昔からどうにも漫画やアニメといった2次元のものにハマりづらく、その理由が判然としなかった。
こちらも反論は百も千も承知の助で持論を語るが、個人的に、2次元は直線的のように感じられてしまうことが原因のような気がした。
アニメとドラマを比べた時、アニメの方がテンポが速い(たぶん)。
それはストーリーの展開に重きが置かれているということだろうし、アニメ好きの人の多くは、好きなアニメについて話す時、大体「(ストーリーが)面白い」というところについて語るように感じる。
一方、ドラマは、ストーリー展開で言えばおそらく、アニメに比べると複雑ではない場合が多いだろう。
それはマンガの実写化が、いくら頑張っても、2時間映画で4~5巻分しか進めないことが物語っている(しかも所々省いている)。
しかしドラマや映画などの3次元作品では、どんなに影の薄い脇役であっても余りにも粗末な演技ならばその場面が台無しになるし、逆に言えば、キャラクターの重要度や画面上のサイズに関係なく、全員がベストな役割を演じることで、メッセージは何倍にも増幅される。
そこにセットやBGM、照明やカメラワークなど、あらゆるものがバチっと噛み合うことで、作り手の伝えたい世界観が脳みそにダイレクトに届き、感情が無自覚に刺激される感じがするのだ。
まさにこれは、3次元作品こそ生み出せるシナジーではないだろうか。
シナジーを創り出せ
僕が常々「チームビルディングに携わりたい」と言っているのは、まさに「シナジーが創り出される場を醸成し、まさにその産み出されるシナジーをこの眼で見たい」という欲の現れなのだ。
先述した『7つの習慣』HPでは、このようにも書かれている。
一人ひとりが本音で話し合えるようになり、心を開いてお互いの考えを受け止めると、新しい洞察が得られるようになります。新しいアプローチを考案する力は、人それぞれさまざまな違いがあるからこそ、飛躍的に高まります。違いを尊重することがシナジーの本質です。
つまり、超端的に言えば、シナジーを創り出すには、本音で話し受け止める「コミュニケーション」と、多様性を受容し尊重する「マインドセット」が欠かせないということだ。
これも当たり前に見えるが、本当の意味で出来ている組織は正直少ないだろうし、だからこそシナジーは生まれないのだ。
シナジーを創り出せる場づくりに関して、幸運なことに、自分の強みは大いに生かされるだろうと感じる。
僕のストレングスファインダーの上位は、
①個別化 ②最上志向 ③親密性 ④分析思考 ⑤コミュニケーション
個別化と分析思考は、それぞれのメンバーの強みや弱み、価値観や個性を見出すのに役立つ。
親密性とコミュニケーションは、本音で話し、受け止めるためのマインドやスキルを提供する支えになる。
そして最上志向は、それぞれの個性が最大限のシナジーを創り出す原動力となるはずだ。
これこそがまさに、Will/Can/Mustの交わりに違いない。
これから様々な場で「シナジー」を創出する一役を担えると思うと、楽しみで仕方がない。
そしてそんな場が増えることで、大人はよりイキイキとし、子供たちにそれが伝わって未来が明るくなることが、僕の今の望みであり、願いでもある。