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ミラーボールは未来からの贈り物

考えてみてほしい。ミラーボールという存在が、果たして誰の手によってこの世界に生み出されたのかを。私たちは日常的にそれを見ている。クラブの天井で、カラオケの部屋で、あるいは古びたバーの片隅で。回転しながら無数の光を拡散させるその姿を、まるで永遠にそこに存在していたかのように受け入れている。しかし、ミラーボールを初めて作ったのは一体誰なのだろう?

正直、私は知らない。そして、恐らくあなたも知らないのではないだろうか。考古学者や歴史家でさえ、ミラーボールの起源については特に興味を示していないように思える。だが、そんなことがあるだろうか?私たちの人生にこれほどまでに影響を与えている物体について、誰も詳しく語らないなんて。

ここでふと思いついたのが、ひょっとしてミラーボールは未来から送られてきたものなのではないか、ということだ。

だって考えてみてほしい。あの形状、あの仕組み。全身を鏡で覆い、光を反射させて空間を彩るなんて、どう考えても普通の人間が作り出せる発想じゃない。もっと言えば、未来の人々が私たちに「こんな楽しいものがあるんだよ」と見せつけるために送り込んだと考える方が、むしろ理にかなっているのではないか?

例えば、タイムマシンを発明した未来人がいたとしよう。彼らは過去の人間たちに喜びを与える方法を考えた。そして、「未来感があって、しかもみんなを踊らせるもの」として選ばれたのがミラーボールだったのではないか。未来人たちはそれを静かにこの世界に送り込み、あとは人間が自然に使い始めるのを待った。そして気づけば、ミラーボールはクラブやパーティーの象徴として定着していたのだ。

もしそうだとしたら、未来人のセンスには頭が上がらない。彼らは実に見事な贈り物をしてくれた。回転する光の魔法は、時代や文化を越えて人々を魅了し続けている。誰もがその下で踊り、笑い、そして時には泣く。それがミラーボールだ。

だから、次にあなたがミラーボールの下で踊る機会があったら、少しだけ未来に思いを馳せてみてほしい。「ありがとう、未来人」と心の中で呟いて。彼らの贈り物を思い切り楽しむことが、最高の感謝の表現になるはずだから。

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