非常口の使い方

★解説、ト書、句読点など抜かして約380文字

《解説》→読み上げなくてもOKです。
女癖の悪い30~40代くらいの男が、本命彼女と住むマンションに浮気相手の女を呼び出す。今日は本命彼女が在宅なので、部屋ではなくマンション最上階の非常口前で密会をしている。

《台詞スタート》

遅くにごめんな
急に呼び出して
でも、どーしてもお前に会いたくなっちゃって我慢出来なかったんだ
あ、汗かいてるじゃん
走ってきてくれたんだ?
へー
ふふ
お前も俺に会いたかったんだー
(ギュー)
すっげぇ嬉しい
今日は部屋に入れてやれなくてごめんな…
今日に限ってアイツ休みなんだよな~
え?俺…最低?ははっ…だよな…わかってる…でもさ、窓の外見てみろよ
ここ最上階だから
すっごい綺麗な夜景が見えるんだ、ほら!
俺のお気に入りの場所なんだぞ!
…ただの非常口前の踊り場じゃん!て?
……もうそんなこと言わないで…
なぁ、会いたかったよ
……どの口が言ってんのって…
ほんとだもん……ちゅっ(リップ音)
大丈夫だって、誰も見てないから
あ、声は出さないで…警備員が来るかも
…へへ…スリリングだろ?
なんでこんな場所知ってるのって?
いや、だって、俺のマンションだし…
ん?他の女も連れ込んだんでしょって?
ほらもう!そんなこと、良いから…
(キス、リップ音)
こんな非常口前でなんて…いや?
ふふ…まぁまぁ…オレに任せて…
一生忘れられない様なことしてやるよ
明日から「非常口」って聞くだけで
顔が真っ赤になっちゃうような
気持ちいいこと…な?

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