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2017年読んだ本まとめ
読書メーターのまとめ。今年はあんまり読めなかったなぁ。
📗2017年の読書メーター📗
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:12162ページ
ナイス数:99ナイス
読んで良かったと思う本を軽く紹介
花のれん (新潮文庫)
節約(しまつ)はきっちり。種まきは大胆に。
吉本興業を創立した吉本せいをモデルにした小説。山崎豊子さんらしい緻密で丁寧な描写と、そこから描き出される大胆な女性像がとってもかっこよかった。クセのある会話体だけど、関西人なら大丈夫なはず!バリキャリ系の小説は我が強くて苦手だけど、これは素直に「自分も頑張らなきゃー」って気分になった。
読了日:01月02日 著者:山崎 豊子
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
言わずと知れた名作ですね、いまさら読みました。富や名声を手に入れても人の心はそうもいかなし、過去の誰かを愛し続ける感情は愛なのか執着なのか。
Can't repeat the past.
読了日:01月12日 著者:スコット フィッツジェラルド
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)
ギャッツビーで村上春樹訳いいなぁと思ったので読んでみた。あとがきのギャッツビーとの比較がよかった。
人生でもっとも切ないのは美しいものごとが若いうちに命脈を断たれることではなく、年老いて汚れていくことなのです
読了日:02月21日 著者:レイモンド・チャンドラー
東京タワー (新潮文庫)
初読ではないはず。江國さんらしい登場人物も、そうでない人も、それぞれの空気感をちゃんと纏っている。
「うんと自堕落にすごしましょう。昼間からお酒をのんで、お昼寝をして」透の耳に、なんだかそれは、息のとまりそうなことに聞こえた。
読了日:04月14日 著者:江國 香織
新世界より(上・中・下) (講談社文庫)
悪の教典の方が有名かな?まさに貴志ワールドだった。未来の、人々が「呪力」を手にした世界を舞台にした小説。ゴテゴテのダークファンタジーだし、もうどうしようもないくらいの鬱々とした空気なんだけど、設定に抜かりがなさすぎてこの人めっちゃくちゃ頭いいな。。。って感心してしまう。今年読んで良かったNo.1。
読了日:06月01日 著者:貴志 祐介
上海ベイビー (文春文庫)
上海宝贝。中国では発禁になった小説。「ドラッグ&セックス」みたいな紹介のされ方するけど、そうじゃない、読んで欲しい。デュラスの『ラマン』とかもそうだけど、うわべだけさらって三流小説みたいな扱い方されてる本を見ると悲しくなっちゃう。生ぬるい空気感の上海で、多くの人を愛して愛される主人公のココと、その恋人であり一人だけ現世から置いてけぼりにされているような天天。満たし満たされあえるような関係って死ぬほど難しいけど、みんなたぶんそれを求めながら生きてる
読了日:09月22日 著者:衛 慧
BT’63(上・下) (講談社文庫)
一台のトラックをめぐって過去と現実が交錯する、ファンタジックでいい意味で池井戸さんらしくない小説。私はとっても好きだった。昭和30年代の羽田が舞台で、混沌としていてでも力強い空気感がとてもうまく描かれている。
読了日:10月16日 著者:池井戸 潤
サラバ! 上・中・下 (小学館文庫)
直木賞受賞作です。半分は西さんの私小説ってかんじがするけど、主人公歩くんの半生を周りの人たちたの関わりを中心に丁寧に描いてある。読む人を選ばないので迷ったらぜひ読んでみてほしい。
読了日:11月17日 著者:西 加奈子
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