■ 第179話 ■英○、米✖️。そうだ日本行こう
https://www.japanjournals.com/culture/gudaguda/18153-gudaguda-179.html
▶日本に開国を迫ったペリーの娘婿は米銀行界の超大物、オーガスト・ベルモント。ドイツ生まれのアメリカ人だがユダヤ系だ。若い頃、フランクフルトのロスチャイルド銀行で修行した縁で同家の米国代理人となった。初代のマイアー・アムシェル・ロスチャイルドには男5人、女5人の子どもがいた。後継者となるのは男子のみ。資産が拡散しないよう同族内で結婚するよう遺言した。なのでロスチャイルド家は従妹同士や叔父と姪など親戚間カップルが多い。女子に跡を継がせることはほぼなし。女子は出来るだけ力のある貴族や資本家に嫁ぐことが一番のビジネス。結婚によって太るのはロスチャイルド家のお家芸。そう。トランプ前大統領の娘婿もユダヤ人。
▶ペリーが日本に来る9年前の1844年、イギリスでは「ピール銀行条例」が発令された。それまで銀行券を発行できる銀行は複数あったが、それをイングランド銀行一行に限定するというもの。この法律によってイングランド銀行以外は新規銀行券を刷れなくなった。ほとんどの議員も国民も「誰が刷っても金は金だろ」と、これが意味する恐ろしさを理解しなかった。ロスチャイルド家はろくに抵抗を受けることもなく当時世界最強通貨だったポンドの独占発行権をまんまと手に入れた。「でも、イングランド銀行ってイギリスの中央銀行でしょ。お国の銀行でしょ?」。もちろん今はそう。でも国有化されたのは第二次世界大戦後。この時のイングランド銀行は私立銀行の一つ。ロスチャイルドの息がたっぷりかかった私立銀行がイギリスの中央銀行になっちゃった。
▶ロスチャイルド家は一足先にアメリカでそれをやろうとし、莫大な出資をして第一、第二と2度、合衆国銀行設立に漕ぎつけた。しかしジャクソン大統領などがきな臭い意図に気づいて警戒。2回とも20年の契約とし、いずれも満期で解散に追い込んだ。何とかしてアメリカに中央銀行を作って米ドルを支配したいロスチャイルド。しかしロンドンのシティがアメリカより先にユダヤ資本家に食い散らかされる様子を対岸から見ていたアメリカ人たち。生命線となる通貨発行権をユダヤ人に渡してなるものかと必死に踏ん張っていた。
▶のちに英国初のユダヤ人首相となる作家ディズレーリ。ヴィクトリア女王に巧みに取り入り寵愛を受けた。ヴィクトリアは厳格な国教徒で優秀だが堅物のグラッドストン首相より、話上手で愛嬌溢れるこのユダヤ人作家を愛した。しかし女王はディズレーリがハイドパークコーナーにあったロスチャイルドのお屋敷に夜な夜な通い、ロスチャイルドに諸事情を報告し、指示を仰いでいたことを知らない。ディズレーリはロスチャイルドに多額の借金をしていた。王室や大物政治家の多くは借金という接着剤でロスチャイルド家とべったり。意外だけど最も早くユダヤ資本の手に落ちていたのは大英帝国だった。そんなロスチャイルドも篭絡すべき王室が存在しないアメリカでは苦戦した。ちょうどその頃、先述のペリーが黄金の国ジパングの扉をこじ開けた。谷でも金、佐渡には金、石見には銀。「そうだ日本に行こう」。日英修好通商条約が結ばれた翌年、ロスチャイルド子飼いのジャーディン・マセソン商会が横浜に一番乗りした。イギリスは既に○。アメリカはまだ×。そこでロスチャイルドはイギリスに似た東洋の島国に狙いを定めた。そして日本は〇になる。ってなこって次号に続くぜ。チャンネルはそのままだ。