シェア
ヘロヘロデス
2024年6月30日 00:09
南のマプチェの若者達が驚いている。「ナウエルが簡単に髪を掴まれたぞ。 あいつ只者ではないぞ・・」 レポマンデ(ん?どういうつもりだ?)ナウエルはまだ相手の髪を掴もうとしていない。 レポマンデ(・・しかし、こいつは髪を掴んでみて感じる。一瞬で勝負を決めるべき相手だ。) レポマンデはもう片方の手で髪を掴み一気に引っ張りにかかった。 その時ナウエルは、相手の引っ張る
2024年7月8日 11:10
-競技会場- ナウエル「おっ!まだやってるねぇ。」既に人だかりが出来ていた。「免除者と大人しそうな奴が良い勝負してるぞ!」 「アイツ、ルンクトゥンでほぼ最後に着いた奴だよな?」 「アイツがこのまま優勝でもしたら、俺はアイツの下につきたいな。」 「あんな弱そうな奴の下についてどうすんだよ?」 「だからいいんだよ。普段アイツが身の回りの世話してくれそうだろ?」
2024年7月16日 00:11
ナウエル(ふぅーうまくいったか。さてすぐにこの場を離れよう) ガッ! ナウエルは背後から首へ打撃を加えられ倒れ込んだ。 そこには、黒い甲冑に赤いマントを羽織り、立派な髭を蓄えた、唯ならぬ雰囲気の男が立っていた。バルディビア「この小僧には足枷もつけよ。」兵士「ハッ」 カセレスやニナが意識を取り戻した。 カセレス「バルディビア様・・すみません。」 バルディ
2024年7月21日 21:00
ラウタロが生まれた約100年程前にヨーロッパで生を受け世を震撼させた人物がいた。 名をヴラド3世といい、現代ではドラキュラ、串刺し公、ヴラド・ツェペシュという名で知られている。強国オスマン帝国との抗争に敗れ、彼の父ヴラド2世は従属する事になった。 その際、ヴラド2世は13歳の若さでオスマン帝国の人質となった。 そして一説にはオスマン帝国が将来ワラキア公国(ルーマニア)を操
2024年9月9日 12:04
マプチェ族とスペインとの戦いの始まりは、1536年のレイノウェレンの戦いとも言われる。しかし、300年余りに渡るアラウコ戦争が本格的に始まったのはキラクラの戦いからかもしれない。西のモルチェ族、北と南のマプチェ族が集結し、レイノウェレンの時より備えを万全にし、新たな脅威に対していよいよ戦いを挑む。一方、ラウタロはチリ提督ペドロ・デ・バルディビアの元で心身ともに成長していった。未知
2024年9月16日 12:03
ラウタロ「やぁ、フワナ。今日はグディエルは一緒じゃないのかい?」フワナ「戦が始まるぞーって騒いでて、何かあくせくやってたわ。」ラウタロ(いよいよ、本格的な衝突が始まるのか・・)マルコス「グディエルや僕は今回の遠征の留守番なのに。ほんと彼は気が早いよ。」ラウタロ「今回の遠征?」マルコス「バルディビア様は緯度の高い場所に都市を建設したいらしくて、ペンコ湾が理想的と判断し、今そこ