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【アラウコの叫び】〜南アメリカ近世の歴史〜

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「アラウコの叫び」という南米の歴史物語の連載を開始しました! 毎週月曜12:00更新 現地の友人の情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、フィクションも混…
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2024年7月の記事一覧

第10話「想定外」

第10話「想定外」

-競技会場- ナウエル「おっ!まだやってるねぇ。」

既に人だかりが出来ていた。

「免除者と大人しそうな奴が良い勝負してるぞ!」  

「アイツ、ルンクトゥンでほぼ最後に着いた奴だよな?」  

「アイツがこのまま優勝でもしたら、俺はアイツの下につきたいな。」  

「あんな弱そうな奴の下についてどうすんだよ?」  

「だからいいんだよ。
普段アイツが身の回りの世話してくれそうだろ?」  

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第11話「潜入前夜」

第11話「潜入前夜」

ナウエル(ふぅーうまくいったか。さてすぐにこの場を離れよう)  

ガッ!  

ナウエルは背後から首へ打撃を加えられ倒れ込んだ。  

そこには、黒い甲冑に赤いマントを羽織り、
立派な髭を蓄えた、唯ならぬ雰囲気の男が立っていた。

バルディビア「この小僧には足枷もつけよ。」

兵士「ハッ」  

カセレスやニナが意識を取り戻した。  

カセレス「バルディビア様・・すみません。」  

バルディ

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第12話「傑物の交錯」

第12話「傑物の交錯」

ラウタロが生まれた約100年程前にヨーロッパで生を受け世を震撼させた人物がいた。  

名をヴラド3世といい、
現代ではドラキュラ、串刺し公、ヴラド・ツェペシュという名で知られている。

強国オスマン帝国との抗争に敗れ、
彼の父ヴラド2世は従属する事になった。  

その際、ヴラド2世は13歳の若さでオスマン帝国の人質となった。  

そして一説にはオスマン帝国が将来ワラキア公国(ルーマニア)を操

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第13話「暗殺者」

第13話「暗殺者」

-コパカバナ- 「チャンカノただいま戻りました。」

 オトナ「戻ったか。
して、タワティンスーユの様子はどうであった?」
 
チャンカノ「マンコ様は宗教儀式に見せかけてクスコを脱出し、
ビルカバンバを拠点としました。」  

チカ「臆病なマンコにしては、よくやっておる。」  

チャンカノ「一方で、
それを機にアルマグロが後ろ盾となり、
クスコではパウリュ様が帝位に就きました。」  

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第14話「交流」

第14話「交流」

-1543年 クスコ近郊/森林地帯-

カスティニャダ「ロレンツォ用心しておけ。
この辺りは道はあるが視界が悪い。」  

ロレンツォ「そうですね。
あのヤナコナの感じを見ても、
ピサロ様が暗殺された余波がまだありそうですしね。」  

エレロ「ああ、
ここらで見慣れぬスペイン人はいきなり襲われかねないですね。」  

カスティニャダ「ロレンツォ、お前には難しいかもしれぬが、
なるべく襲って来

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