週報⑤(ホームセンターの花、飲みまくりの週末)

ちょっとめんどくさくなってきた。
これまでは自主的に書き留めたいという意思があったが、最近は何となく義務的に感じつつある。
そもそも自分で課したルールだし、別にこれを楽しみに生きている奴など1人もいないのでいつ辞めてもいい。だが、とりあえずはまだやってみるかという気持ちである。5週目。

月曜日から京都の本社に戻ってきた。
10月から正式に配属となり、勤務地もほぼ京都に決まったので良かった。とりあえずは直近の不安は解消された。
大体午前中の2時間ぐらいやることをやって、それからはパソコンでミュージシャンのインタビュー記事や、映画を検索して時間を潰している。
いつまでこういう状態で働けるのかなと思う。
同期が一人辞めるらしい。サヨウナラ。
夕飯がグリーンカレーで嬉しい。
久しぶりに京都を散歩した。だいぶ涼しくなった。
アイスコーヒーを2つ抱えて、小走りで去っていった女がいた。
なんか良かった。

火曜日はあまり覚えていない。
帰り道に飽きて、別の道を通った。
そのぐらいだ。

水曜日、ベッドでまどろんでいるとテレビから「明日から明後日にかけて雨」と聞こえてきてげんなりする。
そういえば出勤時間を遅くしたので体調が良い。9時出社なのに8時に会社に来て、別に仕事をするでもなくYouTubeを観ていた時間は絶対に必要なかった。ジョルノに乗ったオバサンを毎日見る。
朝の通勤・通学の時間帯は、みんなが決まった時間に行動をするので、街の全員が何となく人見知りだ。一日のうちにそんな瞬間は朝だけだなと思う。
アジカンの「ソラニン」とくるりの「ロックンロール」の良さに、しみじみと感動する。
夜は天下一品に行った。
テーブル席の外国人一家が、ほとんど全部ラーメンを残して帰っていた。絶対に許さない。

木曜日はまた「ナミビアの砂漠」を観た。
さすがに4回目はもう飽きてきた。飽きるまでこの作品を観れて良かった。

金曜日の日中は本当に何も覚えていない。
夜に友だちと飲みに行った。出町柳で飲んだのは初めてだった。
内装がすごくサイケデリックで、みんなそれぞれ自由に飲んでいる空間が良かった。結婚したいという話題について掘り下げすぎて、なぜ結婚したいのかわからなくなった。私の願望には理由がなかった。
たくさん飲んで、帰ってきてからかに玉を作って食べた。

土曜日はバイクのオイル交換をしに、ホームセンターに行った。
ホームセンターの花は大体外においてある。私はあのコーナーが好きだ。
2階にペットショップと動物病院が併設されているため、犬をよく見かけた。急に吠えられてびっくりしているオジサンがいた。あの瞬間の彼は犬よりかわいかったかもしれない。
爬虫類コーナーに手のひらサイズの亀がいた。亀があくびをしているのを始めて見た。
夜はまた飲みに行った。1回も飲みに行ったことのない奴とだったので大丈夫かなと思ったが、それなりに場を持たせる力が自分にはあるんだと思った。自分よりキモい人間ていっぱいいるなと思った。

日曜日はちょっと遠くまで行って散歩した。
どんぐりがいっぱい落ちていた。昔はどんぐりといえば宝物だったが、今でも宝物であることに変わりはなかった。そういえば昔、母親に「どんぐりを食べたら喋られなくなる」という迷信を吹き込まれていた。どんぐりを食べる動物たちは言葉を喋ることが出来ないので、妙に合点がいって結構大きくなるまでそれを信じていた。未だになぜあんな嘘を吹き込まれたのが、思い出して腹が立つ。
公園は人でにぎわっていた。鹿をみて興奮する少年、ウエディングフォトを撮るカップル、ペニーで移動するお父さん、バドミントンのラケットを持ちながらサッカーをする兄弟。
園芸店に行った。観葉植物がたくさんあってテンション上がった。
一人で暮らすときは何個か育ててみたい。

最近スマホを見ている時間が減ったように思う。
バイクに乗っているときや、散歩をしているときに考え事をする時間が増えた。そうやってぼーっと物事を考えているときの内容がいつも同じことに気づく。大体その時々で自分の中で流行りがあって、同じテーマを同じように考える。結論が出たり、考えが変わったりすることはない。
それが豊かなことであるかは分からないが、全部に意味があっては息苦しいので、それでいい。