【エリ女】サリエラにムーアは本当に鞍上強化なのか?
ブレイディヴェーグが前年勝ったエリザベス女王杯ではなくマイルCSに出走することになった。
これはレガレイラをエリザベス女王杯で勝たせるため
これが多くの競馬ファンの認識なんじゃないか。
自分もそれに対して異論はない。
詳しい根拠は下記の記事を読んでくれ。
上の記事の要点をまとめると
・スワーヴリチャードの種付け料が高騰している
・高騰のわりにG1勝利数が足りない
・種付け料発表まで時間がない
・同じハーツクライ産駒のドウデュースも今年で引退
・急いでGIを勝たないといけない
・レガレイラはスワーヴリチャード産駒
・レガレイラになんとしてもG1を勝たせたい
こんな感じかな。
エリザベス女王杯はレガレイラを勝たせるためのレース、、、
それだけで終わると面白くないので、
外国人騎手は本当に買えるのか?
これをテーマに記事を書いていこうと思う。
それと絡めてサリエラとシンティレーションの取捨も書いていく。
じゃ、分析していくよー。
2019年の出来事で一変したムーアの評価
サリエラは昨年エリ女で6着。
マーカンドで6着ならムーアが乗ったら、、、
穴人気してる理由はこんな感じかな?
が、自分はサリエラは買えない馬だと思っている。
理由はムーアは天栄の上位騎手ではなくなったからだ。
その根拠は2019年の出来事だ。
ムーアのエージェントが変わったんだ
詳しくは下の記事を見てくれ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ムーアのエージェント変更の経緯
記事の内容を簡単にまとめると下記のようになる。
・ムーアのエージェントは元々、中村(美浦)だった
・マーフィーとムーアが同時に来日
・中村はどちらかしか担当できない状況に
・中村はマーフィーを選択
・ムーアのエージェントは小原(栗東)に変更になった
騎手の成績はエージェントに大きく左右される。
この記事を読むような競馬ファンの皆さんならご存じだろう。
結果としてこの2019年の出来事を機にムーアの成績は下降する。
いや、2022年にヴェラアズールでJC勝ってるじゃん
そう言う人もいるだろう。
でもさ、それって 「関西馬」 だよな?
今回乗るサリエラは「関東馬」なんだよ。
ムーアはエージェントを変更した。
美浦のエージェントから栗東のエージェントにだ。
エージェント変更が与えた影響について数値で見てみよう。
2019年以降とそれ以前でムーアの「勝利数」の内訳を表にした。
関東馬率のところに注目だ。
堀は関東ではなく、「堀」だから別カウントな。
関東馬のところに堀は含んでいないよ。
<ムーアの勝利数内訳>
関西馬 関東馬 堀 関東馬率
2019以降 10 2 8 10% ←
2018 4 3 4 27%
2017 6 7 5 39%
2016 7 3 7 18%
2015 6 4 6 25%
2014 12 5 6 22%
2013 4 8 4 50%
2012 5 6 3 43%
関東馬のシェアが減っていることがわかるな。
2019年以降関東馬で2勝しているがどちらも2019年のものだ。
2020年以降は関東馬では1勝もしていない。関東馬率0%だ。
「関西馬or堀厩舎でしか買えない騎手」が今のムーアだ。
ちなみに2019年の関東馬での2勝は個人馬主とゴドルフィンによるもの。
ノーザン系クラブ馬ではない。
そして今回ムーアはサリエラに乗る。
2019年以降1勝もしていない「関東馬×ノーザン系クラブ馬」だ。
どう考えても勝負気配にない組み合わせだ。
「ムーアに乗り馬を用意する」
サリエラの出走意図はこれだけだと思うよ。
サリエラ、ここはぶっ飛び侍の可能性が高い。
ブレイディヴェーグのレース選択から見えてくるマーカンドの評価
マイルCSのブレイディヴェーグ鞍上がルメールに決まった。
これは正直、意外だった。
なぜなら自分はマーカンドになると思ってたから。
そう思う根拠はマーカンドの身元引受調教師だ。
宮田敬介
ブレイディヴェーグを管理する調教師だ
身元引受調教師と短期免許外人は切っても切れない関係。
ぶっちゃけると「免許期間に勝負馬がいる調教師」が身元引受調教師を担当するケースが多い。
具体例を挙げると下記のようなものがある。
池江×モレイラ ソウルラッシュ マイルCS 2着
堀 ×レーン サリオス 皐月賞 2着
木村×ビュイック ステルヴィオ マイルCS 1着
特に池江×モレイラとかおかしいじゃん?
モレイラの身元引受調教師は今までずっと堀だったのに急に池江に変更。
何らかの意図が働いてるとしか思えないよな。
そして「何らかの意図=勝負馬」であるケースがほとんどだ。
では今回の宮田×マーカンドはどうなのか?
現状、宮田厩舎の勝負馬になりうる馬はブレイディヴェーグのみ。
普通はこの馬のためにマーカンドが来たと思うよな。
だが宮田はブレイディヴェーグにマーカンドを乗せないという選択を取った
シックスペンス → ルメール
ブレイディヴェーグ → マーカンド
こういう鞍上の選択もできたはずだが、それはしなかった。
そしてシックスペンスの鞍上は坂井。
マーカンドはシックスペンスにすら乗れない。
しかもマイルCSの日は東京にいる。
乗れる馬(シックスペンス)が京都にいるにも関わらず東京で騎乗する、、、
「マーカンドはG1で有力馬を任せられる騎手ではない」
これはノーザンFがそう言ってるのと同じだ
・宮田厩舎のブレイディヴェーグに乗れない
・キャロットのシックスペンスにも乗れない
・G1のある京都ではなく裏の東京で騎乗予定を立てている
この状況から見て「マーカンドはノーザンFの上位騎手ではない」ことはほぼ確定だろう。
で、シンティレーション
「G1で有力馬を任せられる騎手ではない」マーカンドが騎乗する
≒ シンティレーションは有力馬ではない
ということになるんじゃないか?
そして忘れちゃいけないのは、ブレイディヴェーグが回避した理由。
レガレイラを勝たせるためなんだよな。
レガレイラを勝たせるのにブレイディヴェーグは邪魔だから回避させられた
ってことは「回避させられなかった馬」は邪魔じゃないってことだよな?
「邪魔じゃない」ってことはレガレイラに勝てないってことだよな?
シンティレーションはノーザン系クラブ馬。
ローテはノーザンが自由に決定できる。
シンティレーションがもし本当に有力馬の場合、ブレイディヴェーグ同様、エリ女は回避させられているはずだ。
エリ女を回避させられていないことが、有力馬ではないことを証明している。
ステレンボッシュも回避させられてるようなもんだしね。
ローテ的にも小回りにこだわって使ってるあたり、京都外回りは合わない可能性が高い。
だからぶっ飛び侍、、、
ここまで書いて新しい情報が入っちゃったんだよね。
陣営が今なら広いコースもいけそう的なニュアンスをyoutubeで言ってたんだ。
諸々の状況を加味するとぶっ飛び侍よりの評価ではあるが、、、
シンティレーションの取捨は最後まで悩むことになりそうだ。
おまけ 外国人騎手が99%勝利するシチュエーションとは?
この記事は「外国人騎手」をテーマに書いているので、外国人騎手の買い時についても触れておく。
先ほど、身元引受「調教師」の話をした。
短期免許の外人にはもう1人、身元引受「馬主」もセットでついてくる。
それらを考えると、外国人騎手が99%勝利するシチュエーションは、、、
< あ! わかった!
身元引受調教師×身元引受馬主の馬に乗る時だ!
、、、逆だ
身元引受調教師×身元引受馬主の有力馬に「乗ってない時」だ。
なんでだよ!ってなると思うから、具体例を交えて解説していく。
下の画像はマーフィーがビービーレガロという馬で勝利したレースだ。
2着馬の調教師・馬主の欄に注目だ。
調教師:国枝
馬主 :サトミホースカンパニー
どちらもマーフィーの身元引受調教師&身元引受馬主だ。
なのにマーフィーは別の馬に乗っている
身元引受調教師or馬主の馬は基本的に外国人騎手が乗る権利を持っていると思っていい。
この場合、1番人気の馬に乗る権利をマーフィーは持っていたということだ。
ならばなぜマーフィーは1番人気の馬に乗る権利があるのに乗らなかったのか?
1番人気以上の勝負馬の依頼があったから
これ以外ないだろ。
これが身元引受調教師×身元引受馬主の有力馬に「乗ってない時」に外国人騎手が勝てる理屈だ。
外国人騎手が乗ってるレースは、他に「身元引受調教師」や「身元引受馬主」の人気馬がいないか確認した方がいい。
そして、その馬に乗れる状況にも関わらず乗っていなかったとしたら、、、
それは勝負気配だと思うよ。
まとめ
・ムーアは関西馬or堀厩舎でしか買えない騎手
・サリエラはぶっ飛び侍の可能性が高い
・マーカンドはノーザンの上位騎手ではない
・エリ女を回避させられてない≒レガレイラに勝てない
・シンティレーションはぶっ飛び侍よりの評価
・外人騎手は「身元引受調教師×馬主」に乗ってない時が勝負
にしても、今回の状況アーモンドアイのVMに似てるんだよな。
アーモンドアイを勝たせるためのレース
≒ レガレイラ を勝たせるためのレース
グランアレグリア の謎回避
≒ ブレイディヴェーグの謎回避
あの時もプリモシーンをはじめとする
「回避させられなかった」ノーザン系クラブ馬は全滅した。
今回はどうなるだろうな?