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【マイルCS】なぜヴェリアン調教師はチャリン”だけ”を日本に連れてきたのか?

ソウルラッシュ×団野って違和感すごい



最初に出馬表を見て思ったことはこれ。
そう思う根拠は池江調教師の”G1における”騎手選定の傾向だ。

ママコチャ   鮫島→川田
ソウルラッシュ 松山→モレイラ
サトノルークス 池添→川田(福永)
アルアイン   松山→ルメール

池江調教師は「G1で乗る騎手」についてかなりシビアに考えてると思う。

もちろん上記の乗り替わりの中には池江本人でなく、馬主の意向もあるだろう。
アルアインとかはそうだと思うし。
が、G1で勝負になると思ったときに無情の乗り替わりが発生することがあるのは事実。




で、今回のソウルラッシュ





本当はムーアが乗る予定だったんじゃないか?





無情の乗り替わりを選択する池江調教師が団野のままマイルCSに行く予定だったとは考えづらい。
ではどんな上位騎手を乗せる予定だったのかと考えるとムーアくらいしか候補がいないんだよね。


が、チャリンがマイルCSに参戦することが決まった


それによってムーア×ソウルラッシュは解散。
誰を乗せるか問題が発生。
上位騎手がおらず、団野のまま出走、、、

こんな流れかなと思っている。



となると、ムーアはソウルラッシュではなくチャリンの方が勝算があると考えている可能性がある。



ということでこの記事で書くことは主に下記内容にしようと思う。


・チャリンの出走意図
・ポストポンドはジャパンC出走しなかったにも関わらず、なぜチャリンはマイルCSに出てくるのか?
・ジャパンCとマイルCSの違いはどこにあるのか?


これらについて考察していこうと思う。
じゃ、分析していくよー。


チャリンのローテーションについて


QE2世Sのあと、チャリンには3つの選択肢があった。

BCマイル 
マイルCS
香港マイル

そのうち、BCマイルは中1週なので選択肢から除外。
香港マイルはフランスの種牡馬公開の時期に間に合わないということでマイルCSに参戦、、、らしいけどさ、


最初からマイルCS狙いにしか見えないよ


理由はチャリンの出走間隔だ。


チャリンは3月から約1か月おきにレースに出走している。
ということはQE2世Cに出走する=中1週のBCマイルは出走しないってことだろう。


BCマイルはクイーンアンS、ジャックルマロワ賞を勝利していれば優先出走権が与えられる。
チャリンはその2レースに勝利しているから、QE2世Sで勝たなくても出走権利はある。

BCマイルが選択肢にあったのなら最初からQE2世Sは使わないはず。
QE2世Sを使っていることが「BCマイル  <<  マイルCS」と陣営が考えている証拠だろう。
マイルCSに対する本気度は高いと思うよ。





ヴェリアン調教師はなぜチャリン「だけ」日本に連れてきたのか?


ヴェリアン調教師はイギリスリーディング7位の厩舎だ。
他にも数々のG1馬を管理してきた。

GI  4勝 ポストポンド
チャリンと同じQE2世Sを勝った ベイサイドボーイ
コロネーションC勝ち デフォー

このうちポストポンドは凱旋門賞出走後、BCターフへの出走を考えていた。
ソース👇👇👇
https://world.jra-van.jp/news/N0000005/

結局BCターフへ出走することはなかったが、ここで重要なのは



ジャパンCの選択肢はなかったということ



ポストポンド →ジャパンCの選択肢なし
チャリン   →マイルCSの選択肢あり


この違いはどこにあるんだろうな?


ジャパンCとマイルCSは何が違うのか。
そこを次の項目で探っていこうと思う。





マイルCSとジャパンCの違いとは?


外国馬にとってマイルCSとジャパンCは大きく違う。
どこが違うのか?それは



招待競走か否か



輸送費や滞在費用が自己負担か日本持ちかということだね。


ジャパンCは招待競走=費用は日本持ち
マイルCSは違う    =費用は自己負担



輸送費・滞在費用の詳しい金額はわからないが、シャフリヤールのBCターフ遠征費が2500~3000万だからおそらくチャリンもそれくらいなんじゃないかな。


そしてそれらを支払うのは馬主であって調教師ではない。


つまり3000万のリスクを馬主が取らない限り参戦できないのがマイルCSだ。
ここからわかること、それは




JCよりマイルCSの方が参戦リスクが高い




馬主に3000万のリスクを背負わせているということだからね。
少なくともこれを回収できる見込みがないと参戦には踏み切れないはずだ。
マイルCSの賞金は

1着 1億8000万
2着 7200万
3着 4500万
4着 2700万

遠征費を回収するには3着以内は必須。
チャリン陣営は3着以内に入れる算段があるんだと思う。



もう一つ、チャリンの本気度を測る指標として「すでに種付け料が確定している」ことがあげられる。
11/5に3.5万ユーロと発表されている。

ソース👇👇👇
https://news.yahoo.co.jp/articles/db13d26f1d44e5dd702ee16fb8bcad28289d8aee

今からどのレースを勝っても種牡馬価値は変わらない。
チャリン陣営があとすることは「できるだけ賞金を稼ぐ」
これしかないわけだな。


となると、招待競走でないマイルCSで勝負にならないと思ってたら参戦しないだろう


遠征費用の分マイナスになる可能性があるからね。
種付け料がすでに確定しているにも関わらず、招待競走でないマイルCSに出てくる。
これも本気度の高さを証明していると思うよ。




デソウサの乗り替わりはプラス要素


主戦のデソウサが賭博問題でJRAのレースには乗れないのは事前にわかっていたこと。
つまり、デソウサが乗れないこともわかったうえでの参戦というわけだな。


主戦騎手が乗れなくても参戦する


これは勝負気配を表しているケースが多い。
なぜなら馬の強さに自信がないとできない行動だから。

シュネルマイスターの安田記念×横山武とかがいい例だな。
 主戦のルメールが乗れなくても出走する
≒ ルメールに頼らなくても好走できる自信がある
そして、実際3着に好走した。


つまり、デソウサが乗れないのはマイナス要素ではなく、本気度を証明するプラス要素だというのが自分の評価だ。




調教が動いてない件について


調教はもともと動かないタイプらしいから気にしなくてよさそうだ。
ソースは下記記事。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f2dd30189ccd6dbd3db93250314d4fa45ebc81c2




最後に


ヴェリアン調教師は2012年のジャパンCでもスリプトラという馬を出走させている。結果は大差のシンガリ17着、、、

ジェンティルドンナとオルフェーヴルが直線で叩き合う一方で、自らの管理馬は沈んでいく、、、
その景色を見たヴェリアン調教師は何を思ったのだろうか。
そして一言言い残して日本を去った。











次、日本に戻ってくる時はチャンピオンホースを連れてくる








一競馬ファンとしてチャリン陣営を応援するよ。
マイルCS、楽しみだな。


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