【菊花賞】本当にルメールはアーバンシックを選んだのか?
アーバンシックが菊花賞で人気しているな。
ルメールが木村厩舎のヘデントールではなくアーバンシックを選んだのだから当然か。
本当にそうなのか?
本当に「ルメールが」アーバンシックを選んだのか?
個人的にはそうではない可能性が結構あると思っている。
この記事ではルメールがアーバンシックに乗ることになった経緯を推測で書いてみようと思う。
あくまでも推測な(笑)
スワーヴリチャードの種付け料が高騰している
2020年 200万
2021年 200万
2022年 200万
2023年 200万
2024年 1500万 ←New!
1500万が発表されたのは2023年11月21日。
当時はまだレガレイラのホープフル勝利もなく、勝ち上がり率の良さで高騰した形だな。
まあレガレイラがホープフルS勝てることを見越して値上げしてるんだろうけど、、、
で、そんなスワーヴリチャード産駒のGI勝ちはレガレイラのホープフルSのみ。
これで1500万は正直微妙。
どれくらい微妙か、過去に種付け料が高騰した種牡馬と比べてみよう。
ロードカナロア
2019年 種付け料 800万→1500万
この時すでにアーモンドアイ(3冠+JC)、ステルヴィオ、サートゥルナーリアを輩出していた。
GI勝利数で言うと6になる。
エピファネイア
2022年 種付け料 1000万→1800万
この時すでにエフフォーリア(皐月賞+天皇賞秋)、デアリングタクト(3冠)、サークルオブライフがいた。
GI勝利数で言うと6になる。
スワーヴリチャード産駒はまだGI勝利数1。
かなり物足りない数字だ。
来年は売れない可能性が高い。それは困る。
そこで白羽の矢がたったスワーヴリチャード産駒がアーバンシックなんじゃないか?
「スワーヴリチャード産駒にG1勝利を」
そんなノーザンの思惑が見え隠れする。
つまりノーザンがスワーヴリチャード産駒を勝たせたいからルメールをアーバンシックに乗せた可能性があるということだ。
「ノーザンが勝たせたいなら勝つんじゃないの?」
と思うかもしれないが、レースに勝つかを決定づけるのは人の思いではなく、馬の適性・能力だろう。
今回アーバンシックは「スワーヴリチャード産駒にG1勝利を」という、アーバンシック自身とは全く関係ない思惑に巻き込まれた可能性がある。
つまりアーバンシックの適性は無視されたローテの可能性があるということ
アーバンシックに菊花賞の適性はないけど産駒成績のことがあるから、、、
そんな理由での出走の可能性があるということ。
馬の適性外のレースで好走するのは至難の業。
この理由での出走なら飛ぶ確率は高いと思う。
この理由での出走ならね。
スワーヴリチャードには時間がない
スワーヴリチャードは早急に価値を証明する必要がある。
理由は2点ある。
・種付け料の発表日が近い
・同じハーツクライ産駒のドウデュースが今年引退する
順番に見ていこう。
社台スタリオンステーション供用種牡馬の種付料の発表日
2021/11/24(水)
2022/11/21(月)
2023/11/21(火)
ご覧の通り、11月下旬に発表される。
大体マイルCSの頃と覚えておくといいかなと思う。
当然今年もそうだろう。
ということはだ。
2025年度の種付料発表までにGIを勝つチャンスは、多くても下記の5回しかないわけだ。
10/20 菊花賞
10/27 天皇賞秋
11/10 エリザベス女王杯
11/17 マイルCS
11/24 ジャパンカップ
ノーザンは焦ってるだろうな~。
スワーヴリチャードの種付料、爆上げしたのに全然勝てない
頼みの綱のレガレイラはG2すら勝てない
他にめぼしい産駒もいない
、、、来年値下げしないといけない?
、、、なんなら値下げしても売れない?
しかもだ。
今年はドウデュースが引退する。
スワーヴリチャードと同じハーツクライ産駒だ。
スワーヴリチャードとは違い1600m~2500mのGIを勝利している。
スワーヴリチャードの種付はドウデュースに持っていかれる可能性が高い。
そうならないためには早急にスワーヴリチャード産駒がGIを勝利する必要がある。
・種付け料爆上げのわりに勝ってない
・同じハーツクライ産駒のドウデュースが種牡馬入りする
・スワーヴリチャード産駒を勝たせないとまずい、、、
アーバンシックの菊花賞出走&ルメール確保にはそんな背景があるんじゃないか?
ルメールのガッツポーズ
ここからはアーバンシックの話ではなくヘデントールの話になる。
ヘデントールが買える馬なんじゃないかという話だ。
ヘデントールが前走勝ったとき、ルメールがガッツポーズしてたんだよね。
初勝利の若手ならいざしらず、ルメールほどの騎手が条件戦を勝ってガッツポーズをするのは変だ。
これはおそらくだが、「菊花賞に向けて確かな手ごたえを感じたから」ガッツポーズしたんじゃないかと思っている。
なぜそう思うのかというと同じような事象を過去に見ているから。
ヴィブロスの1勝クラス勝利時だ。
この時も鞍上の福永がゴール後ガッツポーズをしていた。
そして秋華賞1着、、、
福永のガッツポーズは「秋華賞に向けて確かな手ごたえを感じたから」なんじゃないかなと思っている。
このレベルの騎手が条件戦でガッツポーズするなんておかしいからね。
要は「条件戦でガッツポーズをする≒すぐ近くのGIで勝負になることへの手ごたえを感じている」なんじゃないかということだ。
ルメールのガッツポーズも「ヘデントールで菊花賞を勝てる手ごたえを感じたから」なんじゃないかということだね。
さらに推測するとルメールはヘデントールに乗る予定だった。
が、スワーヴリチャード産駒の関係でアーバンシックに乗らざるを得なくなった。
自分で選べるのならばヘデントールを選んでいた。
このあたりまで可能性として考えられる。
戸崎が乗っているから嫌われているが、実質ルメールが選んだ馬と考えれば勝率はかなり高い馬となるんじゃないか。
おまけ 種付け料発表時期とGIの勝利関係
「種付け料の発表時期に、値上げ予定の産駒がGIを勝利する」
これはよくあることだ。
もちろんノーザンが狙ってやっている(笑)
言ってもビジネスだからね。
立派な企業努力だ。
例えば先にあげたレガレイラとかもそうだと思う。
2023/11/22 スワーヴリチャード 200万→1500万発表
2023/12/28 レガレイラ ホープフルS勝利
他の例もあげておくとロードカナロア産駒ステルヴィオのマイルCS
2018/11/18 ステルヴィオ マイルCS勝利
2018/11/22 ロードカナロア 800万→1500万に発表
う~ん、納得のお値段!ロードカナロア最高!
と、なるわけだな。
競馬って面白いよな。
まとめ
・スワーヴリチャードの種付け料が高騰している
・高騰のわりにGI勝利数が足りない
・種付け料発表まで時間がない
・ドウデュースも今年で引退する
・急いでGIを勝たないといけない
・でもレガレイラはあてにできない
・そこで目をつけられたのがアーバンシック
・なんとしてもアーバンシックでGIを勝たせたい
・ルメールを乗せるしかない
・ヘデントールはその犠牲になったのだ
・ルメールのガッツポーズは自信の表れ
念のため書いておくが、上記の内容はすべて自分の推測にすぎない。
正解かどうかはわからない。
ただ「ルメールが乗った=ルメールが選んだ」は方程式として必ず成り立つものではないということは抑えておいてもいいかなと思う。
強い =へデントール
勝たせたい=アーバンシック
上記の場合でもルメールがアーバンシックに乗る可能性はあるわけだから。
競馬は時々難しい。
今年の菊花賞はどんな結末が待っているんだろうな。