サバの竜田揚げ
サバの竜田揚げですが、これ日曜日に私が仕込んだそうなんです。
ヤバい、全く記憶に無い。
〜 カッピー家の本棚 3冊目 〜
このコーナーは万人にはあまりオススメ出来ませんが、私の大好きな本を紹介していきます。
最近の本はありません、今では年に1冊くらいしか本を買わないのでせいぜい20年前までです。
本なので小説だけとは限りません、画集や漫画などもあるでしょう。
さて第3回目の本はこちら。
はい、ベビーな本が続いたのでライトに「全国アホ・バカ分布考」です。
これは「探偵!ナイトスクープ」という番組に寄せられた「東はバカ、西がアホの境界線はどこなのか」というバカっぽい依頼の調査報告をまとめたドキュメンタリーなんです。
まずですね、番組内で調査員が境界線を探しに行くのですが、バカの東京神奈川から始まりバカの静岡を離れて名古屋で調べると、バカでもアホでもないタワケが突如として現れたんです。
そこで急遽アホとタワケの境界を調べたら、どうやら関ヶ原付近が境界であると一旦結論が出るんです。
ところがですね、番組終盤で九州出身のアシスタントが地元ではバカだとか抜かすんですよ。
これだと東と西でバカとアホが分かれているのではなく、バカの隣にタワケが挟まってアホがあり、更にその先にはバカがいるという事になってしまうじゃないですか。
そこで調査を進めると実はバカとアホ以外にも様々な言葉があると判明するんです、バカアホ表現は多彩だったんです。
そっから各地の学校や教育委員会も巻き込んで、全国的にバカアホ表現を集める事になるのですが、バカアホに使われる数々の言葉は京都を中心とした同心円状に広がっていたんですね。
これは民族学者である柳田國男が「蝸牛考」で提唱した方言周圏論そのままだったんです。
蝸牛というのはカタツムリの事で、デンデンムシ、マイマイ、ナメクヂなどの呼び名は京都を中心とした同心円状に分布しており、京都東側と西側の同距離では同じ呼び名が使われている事を柳田國男は発見したんです。
どういう事かというと、時代によって京都で使われる言葉には流行り廃りがある訳です。
昔はテレビラジオネットなんてのが存在しないので、流行り言葉は口コミというデンデンムシの速度で伝播していく事になるんですね。
そうすると京都から離れた場所に伝播する頃には新しい言葉が生まれており、様々な言葉が京都を中心としたドーナツ状を形成するという具合なのです。
つまり京都から遠い所にある方言は、古い京の言葉という事になる訳ですね。
昔の京都は影響力が物凄かったと分かります。
面白かったのは沖縄方言の「フリムン」「フラー」で、従来の説では「気の触れた者」つまり頭がおかしい者と解釈されていましたが、この直接的な表現に違和感を持った著者の調査によって「惚れ者」だったと分かった事でした。
また表紙の裏面には付録として分布図も掲載されているのでオススメです。
あ、全ての方言が周圏的に分布している訳ではないそうなので念の為。